玄米と白米の違いは?玄米がダイエットに向いている理由とは

日本人の主食と言えば白米ですよね!

ほとんどの方が白米を食べていると思いますが、健康に気を遣っている方は玄米を食べるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そもそも玄米と白米の違いって何なのでしょうか?
そして、玄米がダイエットに向いていると聞いたことのある方もいらっしゃるでしょう。
ところでその理由をご存知ですか?

今回は、玄米と白米の違いについての説明と、玄米ダイエットについて紹介していきます。

玄米と白米の違いとは?

米の種類として「玄米」と「白米」の2つがよく挙げられますが、それぞれの違いは何なのでしょう。

一般的に食べられているのは白米で、健康な身体を作りたいのなら玄米が良いと言われることが多いようですが、具体的な違いはご存知でしょうか。

収穫する前のお米のことを「籾米(もみごめ)」と呼びますが、この籾米の表面を覆っている籾殻を取り除くと玄米になります。
そして玄米を精米してやり、付着している糠と胚芽を取ってやれば白米となるのです。

また精米のことを「米をつく」と言い、三分つきや五分つきなどいくつかの段階があります。
この数字が小さいほど糠や胚芽が残っていることになります。

簡単に言うと、精米していなければ玄米、精米済みなら白米という認識で構いません。

玄米についてもう少し詳しく説明すると、稲から籾を取り、皮を剥いたもののことを指します。
この時はまだ糠の層が付いています。
糠の中に胚芽があり、これには豊富な栄養素が含まれています。
そのため、玄米は身体に良いと言われているのです。

玄米と白米の栄養成分に違いはあるの?

玄米と白米の栄養素の違いですが、基本的に玄米の方が白米よりも栄養は豊富であると言われています。

例えば食物繊維は白米の6倍ほどで、それも水分を吸収することで膨らむため、腸の働きを活性化させます。
すると排泄が促され、お通じが良くなります。
つまり便秘に効果的と言えるでしょう。

ビタミンEはアンチエイジングやガン予防に役立ちますし、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えることで血糖値を下げ、余計な脂肪がつかないようにしてくれます。

このことから玄米をダイエットに取り入れる人も多いようです。

ナイアシンはかつてビタミンB3と呼ばれており、ビタミンB群のひとつとされていました。
主な効果はビタミンB1と似ていますが、粘膜の保護やアルコールの分解に加え、血の巡りをスムーズにする効果を持っています。
そのおかげでコレステロール値が下がり、動脈硬化や脳の血管に関する病気を未然に防いでくれます。

カリウムは体内の塩分を尿と共に外へと出してくれるため、むくみや高血圧を防ぐことが出来ます。

あらゆる栄養素の含有量が白米の数倍という結果なので、太ってきたという人や、健康に気を遣うようになってきたという人にオススメです。

玄米は白米と違いダイエット効果がある理由

玄米には白米とは違い、ダイエット効果が期待出来ると言われています。

理由はいくつかありますが、まずは豊富な食物繊維が挙げられるでしょう。

白米のおよそ6倍とも言われる量を含み、食べればあっという間に便秘が解消されます。
また玄米は噛み応えがあるので、それだけ満腹中枢が刺激されます。
すると少しの量でもお腹が一杯になるため、食べ過ぎを防ぐことが出来ます。

噛めば噛むほど甘みも感じられるので、あまり噛まずに飲み込むという人は、これを機に噛む習慣を付けましょう。
腹持ちが良いので、間食も自然とやめられます。

さらに玄米には糖を体内に取り込みにくくするという効果があります。
それなら身体を動かすエネルギーが作れないのではと思ってしまうかもしれませんが、実は糖が使えないと脂肪を代わりにエネルギーへと変えるため、普段よりも脂肪燃焼の効率が上がるのです。

その結果、基礎代謝も向上します。
余分な脂肪はなくなり、身体は健康に近付くので、一石二鳥と言えるでしょう。

このように、玄米は非常にダイエット向きと言えます。
健康な身体を作りたいという人にも最適なので、是非食べてみて下さい。

玄米の白米と違う具体的なダイエット効果

白米と違いダイエットに効果的な玄米ですが、具体的にはどのような効果をもたらすのでしょうか。

まずは豊富なビタミンB1のおかげで血液の流れを良くしてくれ、中性脂肪が減らせます。それだけではなく血糖値を抑え込んで脂肪を蓄積させにくくしてくれるので、余計な肉が付きません。

これはGI値という数値が目安となっており、低いほど良いとされています。
カロリーこそ白米と大差はありませんが、この数値によって、大幅なダイエット効果を得られるというわけです。
なお白米は90、玄米は55となっており、その差は歴然と言えるでしょう。

また胚芽に含まれる成分には「高脂肪のものを欲しなくなる」効果があると研究により判明しています。
つまり脂質の多いものや、濃い味付けを自然と摂取しなくなるのです。

一気にではなく徐々に痩せていくので、リバウンドが起こってもそれほど元に戻すことはきつくありません。
身体に負担を掛けず体重を落とせる上に、美容にも効くと良いこと尽くめのダイエット方法です。

さらに玄米でダイエット効果を高める方法

玄米は白米と違いダイエットに有効ですが、発芽玄米にするとさらに効果が上がります。
発芽玄米とは水に浸して発芽させた玄米のことを言い、通常よりも栄養価が高くなるのです。
さらにこうすることで、玄米に含まれる有害物質を消滅させることが出来ます。

難点は発芽するまでに2、3日ほど掛かるという点でしょうか。
とくに寒いと芽が出ないので、気温の下がる冬は気長に待たなければいけません。
市販されてはいるものの、はっきりと芽が出ていないものが多いため、あまりオススメはしません。

玄米は食べ慣れていないと奇妙な風味だと感じることもあるので、最初は白米と混ぜて食べると良いでしょう。
慣れてきたら、少しずつ玄米の量を増やして下さい。
3食のうち、1食だけを玄米にするのも悪くありません。

ただし身体に良いからといって食べ過ぎると、豊富な食物繊維が働き過ぎてしまい、今度は下痢を引き起こします。
身体を壊してしまっては意味がないので、量はきちんと調節しましょう。

玄米ダイエットのデメリットも知っておきましょう!

玄米と白米の違いは色々ありますが、最たるものはダイエットに効くか効かないかという点でしょう。
玄米に変えるだけで、身体は一気に健康へと近付きます。

ですがデメリットもいくつか存在します。

玄米には食物繊維が豊富に含まれていますが、稀にお腹が緩くなってしまう人がいるようです。
とくに普段から食べ物をよく噛まずに飲み込む人は気を付けて下さい。

また栄養素のひとつであるフィチン酸は、体内の毒素を取り除いてくれる効果があり、ガンを予防することが出来ます。
しかし身体に取り込むべきものまで追い出してしまうことがあるため、栄養が不足しないように、野菜や海藻などもこまめに摂取するように心掛けて下さい。

そして何より厄介なところは、美味しく炊き上げるのが大変だということでしょう。
インターネットで検索すると炊き方のコツなどが調べられるものの、土鍋や圧力鍋などを使うため、炊飯器よりも手間と時間が掛かります。

もし玄米を使ったダイエットを行うなら、こつこつと長く続けなければ効果がないものだということをしっかり理解した上で実行するようにしましょう。

玄米と白米は、カロリーには大きな差がありません。
あくまでも食生活を見直しながら痩せていくのが目的なので、最低でも半年から1年は玄米を食べていくことが重要となります。

健康に気を遣う方は是非チャレンジを!

日々の食事で玄米を食べる習慣のある方は少ないでしょう。

玄米は栄養が豊富で、更にはダイエットや健康にも良いということで、たくさんメリットがあります。

健康に気を遣っている方は、是非試してみるのも良いかもしれませんね。