最近、オーガニックという言葉を目にする機会が増えたと思いませんか?
普通の大型スーパーでも数年前から一部コーナーを設けてオーガニック野菜が並べられるようになりました。
オーガニック野菜を安いと感じるか高いと感じるかは購入する人の生活スタイルや考え方によって大きな違いが生まれます。
オーガニック野菜のあり方について考えてみませんか?
オーガニック野菜を知ったきっかけは?
皆さんは、オーガニック野菜をどこで知りましたか?
実家が農業をしている、自然派食品に興味がある、または使用しているからなど、きっかけはいろいろだと思います。
このオーガニック野菜を上記の理由で知っていた人はまだ少数派です。
多数の人は、オーガニックという文字を使ったお店で知ることが多いと思います。
お店の名前が「オーガニックカフェ」、メニューには「オーガニックランチ」「オーガニックコーヒー」などが並んでいることもあります。
オーガニック食材を使ったランチで1000円位だと安いと感じるかもしれません。
そして、時々聞こえるのは「今流行のオーガニック!」という宣伝広告です。
まるで、オーガニックが流行りの健康法のように思われているようです。
しかし、実はオーガニックは昔からある農法のひとつなのです。
オーガニック野菜の値段はどのくらい?
オーガニックという言葉、ロゴが広まりつつある中、実際にオーガニックという意味を知っている人はどのくらいいるのでしょうか。
多くの人は詳しくは知らず、「身体に良いものなんだろう」というくらいだと思います。
中には何も知らない人もいます。
皆さんのご近所のスーパーでは、「オーガニック野菜」を取り扱っていますか。
健康志向、高級志向のスーパーでは取り扱いがあることもありますが、庶民的なスーパーではあまり取り扱いがないかもしれません。
その理由は、値段にあります。
オーガニック野菜は、一般的な野菜の1.5~2倍の値段が付けられていることが多いのです。
野菜によっては3倍くらい高くなることもあります。
しかし、好んでオーガニック野菜を選ぶ人もいます。
その差額にオーガニック野菜の利点が含まれているからです。
ただ、その利点を知らなければ購買意欲にはつながりませんよね。
同じ野菜で、しかもオーガニック野菜の方はちょっと形や色が違う…となると、安いきれいな野菜を選ぶという人が多いのは当然といえます。
しかし、オーガニック野菜の値段が高めになってしまうのには、理由があるのです。
次項でご説明します。
オーガニック野菜になるまでに
オーガニック=有機です。
オーガニック野菜は有機野菜を意味します。
これらの野菜を作るには、色々な厳しい制限があります。
1999年に改正されたJAS法に基づいて、JAS規格が定められました。
そこで示されたルールを守って生産され、「有機JASマーク」をつけた食品だけが「有機」「オーガニック」といった表示をつけることが許されるようになりました。
・「有機農産物」「有機野菜」「オーガニック野菜」などと表示するには、農薬や化学肥料は原則として使用しないこと。
・3年以上、禁止されている農薬や化学肥料を使用していない水田や畑で栽培されていること。
・オーガニック野菜を作る生産者は、生産から出荷までの生産工程管理などの記録を作成していること。
・遺伝子組み換え技術を使用していないこと。
といった様々な条件を満たすことが必要になっています。
簡単に言うと、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らずに、自然界の力で生産された野菜、食品のことを指します。
そのため、オーガニックと名乗るまでには生産者は色々な気配りが必要となります。
天候次第では収穫までいたらないこともありますし、自然に育つのを見守るため、収穫の時期がずれて売れないこともあります。
手間と負担と、そして徹底した管理のための経費もかかります。
それらの作業を考えると、オーガニック野菜を安い値段で販売するというのは今はまだ難しいと思います。
安い野菜かオーガニック野菜かどちらが魅力?
野菜ってどんな味がしますか?
甘い、酸っぱい、苦い、青っぽいなど、人によって色々な味を思い浮かべますよね。
一口に野菜と言っても様々な味覚を私たちは味わっています。
日本人は昔から農耕民族として、畑から取れるものを主に食べてきました。
そして、四季のはっきりした日本では世界でも類を見ないほどのバリエーション豊かな野菜が食べられる幸せな環境のもとにいます。
スーパーに行くとあふれるように野菜がありますよね。
ということは、量が必要になります。
また、夏野菜も冬に置いてあるということは、種類も豊富でなくてはなりません。
これらを効率よく補うには、農薬散布できれいな野菜を収穫できるようにする必要があるのです。
さらに、夏野菜を冬に収穫するためには品種改良が必要になります。
美味しいと言われる野菜にするためにも品種改良が必要となります。
技術の発展により、安く大量に野菜を収穫できるようになりました。
その代わりに大きく変わってしまったことがあります。
「野菜の栄養素の減少」です。
化学肥料で整えられた土壌で、野菜本来の成長を待たずに早く育てられ、虫がつかないように農薬を散布するという、不自然なかたちで栽培する代わりに栄養素が減ります。
自然にできた野菜はストレスフリーですのでのびのび育ち栄養素も多いといわれています。
旬の野菜と同じです。
安い野菜とオーガニック野菜との値段の違いが見えてきますよね。
安いオーガニック野菜に出会えるには
安い野菜は含まれる栄養素が少なくなっていると言いました。
ということは、同じ人参1本比べてみたときに安いけれど量を取らなければなりません。
経済的なことや購入場所などを考えると、全てオーガニック野菜で揃えるのは難しいと思います。
昔は全てがオーガニックだったことを考えると、なんだか複雑な気持ちになります。
しかし、たくさんの方に野菜を届けるには今の技術も必要不可欠なのです。
野菜は栄養素が多い少ないに関わらず、たくさん摂って下さい。
身体の中のバランスを整えます。
普段見えない部分だからこそ、より大切にして欲しいところです。
「オーガニック野菜」「有機野菜」の利点を知っているだけでも違います。
アンテナを張っていれば、歩いている時にふと目につくことが出てくるかと思います。
最近は駅前で販売していることもありますね。
意識するかしないかでは、安いオーガニック野菜に出会える確率も変わってきます。
安いオーガニック野菜に出会えた時には身体も喜んでいるように感じます。
安いオーガニック野菜に出会えたらどう調理する?
スーパーのおつとめ品のコーナーに、オーガニック野菜が安い値段で積まれている時があります。
菜っ葉ものは痛みがすぐ分かりますが、根菜類などは日持ちしますので安いオーガニック野菜があればぜひ購入しておくのがおすすめです。
オーガニック野菜が手に入ったら、煮物など調味料をいろいろと入れて煮込むような料理は控えると良いですよ。
なるべくシンプルな食べ方をして野菜の味を楽しみます。
おすすめの食べ方をご紹介します。
レンコンは薄く輪切りにし、きのこ類と一緒にオーブンに入れ低温で焼きます。
大根や人参はスライスし、水菜は一口大に切ります。
これらを全て混ぜ合わせて塩コショウして、軽くドレッシングをかけていただきます。
オーガニック野菜ならではの濃い味の美味しい野菜を、そのまま楽しむことができます。
頂いた後は身体もスッキリ軽くなりますよ!
オーガニック野菜は特別という感覚から普通へと変えていく
オーガニック野菜は、こだわった高級品のイメージで受け止められ、普段使わないので、カフェやレストランで食べる特別な存在だと思われています。
昔はこの方法でしか野菜は作られておらず当たり前だったのに、人間が求める環境に対応するために変わってきてしまいました。
ではオーガニック野菜を求め購入が増えるとどうなるでしょうか?
変化は私達の求める気持ちです。
生命力あふれる野菜で私達も元気に暮らしたいですね!