秋の旬と聞けば、さつまいもですよね。
暑い夏が去り、少し寒くなった秋から冬にかけて、いろいろな種類のさつまいもがお店に並びます。
そのさつまいもは、食物繊維たっぷりで美容に効果が期待出来る食材です。
今回は、味噌汁の具にさつまいもを使ったレシピや、さつまいもの魅力をご紹介します。
味噌汁の具にさつまいもは合うの?という方は是非試してみて!
「塩味」と「甘味」は相性が良いことはご存知でしょうか?
例えば、冬に食べる、お餅の入った甘いあんこのおぜんざい。
お店で注文すると、おぜんざいの横に塩昆布が添えられていることがありますよね。
あれは、甘い味を食べたら、塩味の物が食べたくなり、塩味の物を食べたら、甘い味が食べたくなるという原理と共に、お互いの味を更に引き立たせる効果もあります。
それを、味噌汁とさつまいもに照らし合わせてみましょう。
味噌には塩分が含まれていますよね。
一方、さつまいもは加熱すると一部が糖質に変わり甘味が増します。
その味噌の塩味と、さつまいもの甘味が合わさると、味に深みが増してとても美味しい味噌汁になってくれるんです。
味噌汁の具に入っているさつまいもの甘味にホッとした気分になりますよ。
さつまいもの品種はいろいろあるのを知っていますか?
さつまいもの旬は、10月~1月頃と言われています。
この時期になると、スーパーにはいろいろな品種のさつまいもが並んでいます。
形はどれも似ていますが、よく見ると大きさや色に少し違いがあります。
一般的によく見かけるのは「鳴門金時」で、西日本を中心に作られている代表的な品種です。
上品な甘さと見た目の美しさを兼ね備えています。
また、ここ最近よく目にするようになった「安納いも」は、種子島の特産です。
オレンジ色の果肉にはカロテンが含まれていて、甘味が強く、ねっとりしています。
そして、紫いもチップス、紫いもソフトクリームなど、最近は紫いもを使った食品が人気ですよね。
なぜ紫いもが人気なのかは、その成分の機能性に注目されています。
紫の色素に含まれるアントシアニンは、ポリフェノールの一種で、活性酸素を抑える抗酸化物質を多く含み、生活習慣病や老化予防に高い効果があると言われています。
ポリフェノールは、ブルーベリーや赤ワインにも多く含まれています。
また、視力と肝臓の機能を向上させ、血圧を下げる働きも知られています。
その従来の紫いもよりも段違いに味が良いと評判なのが「パープルスイートロード」です。
甘味もたっぷりです。
さつまいもにはこの他にも、まだまだ品種があります。
あっさりした甘い味、しっかりとした甘い味、紫色の料理を作りたいなど、その時の気分によって使い分けるのも良いですよね。
でも、味噌汁の具には、どんな品種のさつまいもでも相性はバッチリです。
味噌汁に入れる時には、品種は悩まず入れて下さいね。
味噌汁の具にさつまいもを入れるメリットってあるの?
便秘解消に良い食材と聞くと、さつまいもが頭に浮かんできませんか?
実はその通りです。
さつまいもには食物繊維がたくさん含まれていて、美容に効果があるとされています。
なので、便秘解消のためにさつまいもを取り入れるのは正解です。
ただし、注意点もあります。
さつまいもは水分を摂らずに食べると、逆に便秘になってしまうということをご存知でしたか?
なので、便秘解消に食べるなら、水分を普段より多めに摂る必要があります。
でも、さつまいもを味噌汁の具にすると、意識せずに水分も一緒に摂ることができますね。
しかも、果肉も煮ることで柔らかくなっているので、喉にも詰まりにくいんです。
味噌汁の具にさつまいもを入れる食べ方は、子供からお年寄りの方まで安心して召し上がって頂ける方法なんです。
さつまいもを使った簡単具だくさん味噌汁の作り方
それでは、さつまいもを使った味噌汁の作り方をご紹介します。
【材料】
・さつまいも 1本
・玉ねぎ、にんじん、ごぼう、など好きな野菜 適量
・だし汁 適量
・しょう油 小さじ1
・味噌 適量
【作り方】
①さつまいもは皮はむかずに、そのまま、ひと口大に切り、アクを抜くために数分間水にさらしておく。
②その他の野菜もひと口大に切る。
③だし汁の入った鍋にさつまいも、その他の野菜を入れ食材が柔らかくなるまで煮る。
④沸騰してアクが出たら取る。
⑤具が柔らかくなったら、味噌としょう油で味をつける。
味噌汁に入れる具は、どんな野菜でも合います。
冷蔵庫に余っている野菜の整理にもなりますよ。
さつまいもを水にさらすのはアクを抜く為です。
水にさらすと白くにごりますが、その白さがなくなるまで水をかえるなど、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。
水にさらした後は、軽くすすいでから鍋に入れて下さいね。
さつまいもの味噌汁と一緒にさつまいもご飯はいかが?
【材料】
・さつまいも 1本
・米 2合
・こんぶ 1枚
・塩 小さじ1
・酒 適量
・ごま塩 適量
【作り方】
①さつまいもは洗い、皮つきのままサイコロ大に切り、アクを抜くため数分間水にさらす。
②米を研ぎ、酒、塩を入れてから水加減をし、こんぶとさつまいもを入れて炊く。
③茶わんに盛り付け、ごま塩をふる。
ほんのり塩味でこんぶの香りがするご飯の中に、水分を含んで柔らかくなった甘いさつまいもが入っていて、とても美味しいですよ。
食物繊維たっぷりのさつまいもを一緒に摂ることで、お腹も満たされます。
さつまいものカロリーは米の三分の一程度と低いので、摂取カロリーを抑えることにも繋がります。
美味しくお腹いっぱい食べているのに、カロリーが抑えられるのは魅力的ですよね!
是非、さつまいもを使った具だくさんの味噌汁と一緒に、秋の味覚を存分に召し上がって下さい。
さつまいもの魅力的な栄養、効能を知っていますか?
さつまいもの原産地は中央アメリカで、紀元前から栽培されていました。
やせた土地でも育つので、飢饉の際に多くの人を救いました。
日本でも、戦争中にはご飯の代わりにさつまいもをよく食べていたという話は聞きますよね。
主成分はでんぷんで、カロリーは米や小麦の三分の一程度と低く、ビタミンCや食物繊維がたっぷり含まれているので、体の外も内もきれいにしてくれる、うれしい野菜です。
他にも、余分な塩分を排出してくれる役割をもつカリウム、成長期には欠かせないカルシウム、体の中のバランスをとってくれる、マグネシウムや銅などのミネラルも比較的多く含まれています。
新鮮なさつまいもは、皮の色が鮮やかで、ハリがあり、中央がふっくらしています。
また、傷や黒ずみがなく、ヒゲ根がないものがおすすめです。
切り口がみずみずしいものは新鮮で、「す」が入ったものは古いということです。
せっかく食べるなら、美味しいさつまいもがいいですよね。
新鮮なさつまいもを選ぶ時の参考にして下さい。
味噌汁の具に入れたり、甘露煮にしたりと、いろいろな料理に使えるさつまいもの栄養を余すことなくしっかり摂る為にも、是非皮ごと召し上がって頂きたいと思います。
さつまいもは紀元前から現代まで続く優れた野菜
さつまいもは紀元前から栽培されており、コロンブスがヨーロッパに伝え、江戸時代に日本で根付いた歴史ある野菜です。
そんな昔から食べられ続けている意味が、さつまいもの優れた栄養価からも分かります。
普段当たり前のようにスーパーで並んでいるさつまいもは、味噌汁の具、洋食、お菓子と、美味しい姿に変化可能な優れた野菜です。
普段の料理にどんどん使って、健康で美味しい食生活を楽しんで下さいね。