大人になったら吹き出物と呼ばれるニキビ。
吹き出物もニキビとほぼ同じものですが、できると痛いし、気になるし、顔に跡が残る場合もあるので嫌ですね。
食生活改善の面からニキビはよくなるのでしょうか?
そして、ニキビができないようにすることも大切です。
ストレスが溜まるとニキビができやすいことはありませんか?
ストレスとニキビの関係も考えてみましょう。
どのような栄養が、ニキビ防止の食生活改善に繋がるか?
まず、ニキビが発生する要因から考えてみましょう。
ニキビの発生には、次のことに原因があると言われています。
生活環境、浴びる日光の量、水分、消化機能、ホルモン、ストレス、肝機能、などです。
体質による可能性もありますが、食生活改善で不足しているものを補える可能性もあります。
どういうことなのか、考えてみましょう。
生活環境は、全てにおいてニキビの原因になります。
浴びる日光の量は、多ければ多いほどメラニンを蓄え、紫外線が肌にダメージを与えます。
だからと言って、まったく浴びてはいけないということは、稀な例を除いて、ありません。
水分、消化機能、肝機能は、繋がっています。
水分を取ることで、消化機能や肝機能が活発になり、正常な代謝を促すきっかけとなります。
また、ストレスはホルモンと強い密接関係があります。
ストレスを強く感じれば、ホルモンが身を守ろうとするために分泌されます。
ところが、ホルモンがニキビの原因になりうる場合も考えられるのです。
では、どのような栄養が、ニキビ対策には良いのでしょう。
まず、ビタミンCとコラーゲンが肌に良いことは有名ですね。
ビタミンCは、肌のターンオーバーを正常化して、ニキビ痕を消すと言われています。
コラーゲンもニキビ痕を修復する効果が期待できますし、ビタミンCがコラーゲン結合を助けます。
細かいことは、この後の項でご説明します。
ニキビ対策を要約すると、代謝を促し、ストレスを溜めない生活をすることです。
食生活改善でニキビに良い食べ物
ストレスを溜めない生活は、他の病気に対しても大事ですが、まずはニキビ対策として食生活改善していくことを考えましょう。
ビタミンCは、肌のターンオーバーを正常化し、メラニンの沈着を防いでくれるので、ニキビ痕はもちろん、シミ、そばかすにも効果あります。
また、肌のハリの元のコラーゲンを合成したり、肌に対してダメージを与える活性酸素を抑えてくれます。
ビタミンCを多く含んでいる食品と言えば、フルーツが多いです。
アセロラ、メロン、キウイ、イチゴ、レモンなどは、ビタミンCが豊富なフルーツとしてよく名前を聞きますよね。
野菜で代表的なのは、小松菜、ブロッコリー、パセリなどです。
フルーツはできれば、加熱殺菌したものではなく、生で取ったほうが栄養が失われません。
次に、コラーゲンです。
コラーゲンには、ニキビ跡や肌のくぼみをある程度修復してくれる効果が期待できます。
鶏の手羽、鶏ガラ、鶏レバー、豚足、豚耳、牛スジ、カレイ、エビなどに含まれています。
コラーゲンは脂でもあるので、取り過ぎは肥満や炎症を起こす可能性があるので適量にしましょう。
ビタミンB2にニキビ予防の効果があるのは、皮脂の分泌自体を調節する働きがあるからです。
ビタミンB2を多く含んでいる食品と言えば、魚介類、レバー、卵、納豆、アボカドなどです。
ビタミンAは肌荒れにだけではなく、口内炎にも効果があります。
ビタミンAが含まれているものといえば、レバー、ウナギ、卵、ほうれん草、人参、カボチャ、トマトなどです。
食生活改善でニキビ予防に控えた方が良い食べ物
食生活改善をするために控えた方が良い食べ物もあります。
新陳代謝を活発に行わせ、毛穴に皮脂汚れが詰まらないようにするため、コラーゲンを取ることが大切なのですが、インスリンの量が増えてしまうと、コラーゲンの量が減ってしまいます。
そのため糖質をたっぷり取ると、必要以上のインスリンを出すため、ニキビには大敵です。
糖質は控えめにした方が良いのです。
次に、控えた方が良いものは、ひまわりオイル、マーガリン、高脂肪の食べ物です。
ひまわりオイル、マーガリン、高脂肪の食べ物の代表と言えば、ハンバーガー、ビスケット、ポテトチップスなどです。
オメガ6脂肪酸を大量に含んでいるため、皮膚が炎症を起こし、ニキビの元になります。
対抗するにはオメガ3脂肪酸を含む抗炎症性の青魚などを取りたいですが、オメガ3脂肪酸は大量には取りにくいです。
できるだけ、オメガ6脂肪酸の摂取を控えましょう。
動物肉で赤身肉を大量に取る方は、週に1~2回までに抑えましょう。
そして有機飼育の牧草で育てられ、ホルモン剤や抗生物質を使用していない肉を選ぶと比較的皮膚の炎症、つまりニキビになりにくいと言われています。
ほかに、乳製品もニキビ発生に関わりがあるとされています。
ヨーグルトやケフィアなどの乳製品は体に良い食べ物ではありますが、皮脂生成を増加させて毛穴のつまりの原因となる可能性があります。
そして、ストレスの軽減もニキビ対策には必要です。
食生活改善しても、ストレスでニキビは出やすい理由とは?
いくら食生活改善しても、ストレスの強い生活をしていると、ニキビが出てきてしまうこと、ありませんか?
ニキビとストレスには強い関連性が存在します。
人はストレスを感じると、それに対抗するためのホルモンを分泌します。
その中にはニキビ発生の原因になるものもあります。
コルチゾールとアドレナリン、いわゆる「男性ホルモン」が原因となりやすく、特にストレスに敏感なコルチゾールはニキビの元になりやすいです。
コルチゾールが出ないと、ストレスに弱い体になってしまうのですが、出ると皮脂分泌を良くしてしまい、皮脂のつまりの原因となり、ニキビができやすくなってしまうのです。
皮脂づまりは、アクネ桿菌という細菌のエサとなり、皮膚の炎症を起こし、更に肌トラブルをひどくしてしまいます。
また、ストレスが原因としてニキビが発生する理由の2つ目は、胃や腸にSOSサインが送られ、下痢や便秘を引き起こすことです。
下痢を起こすと、肌に充分な栄養を送れなくなりますし、便秘は血流やリンパの流れを悪くするため、肌のターンオーバーを悪化させます。
結果、ニキビのできる原因となるのです。
ストレスでニキビができてしまったときの良い対処法とは?
食生活改善するだけより、ストレス対策も行ったほうが、ニキビ対策は有効です。
ではニキビ対策として、ストレス解消も1つの予防方法とされていますが、具体的にはどんな方法があるでしょう?
まず、適度な運動です。
下手にストレスが加わるような、特殊な運動はしなくて大丈夫です。
家の中でもできるものと言えば、ストレッチや軽いエクササイズに、ヨガなどがあります。
外に出るなら、軽いジョギングや散歩、水泳などもいかがでしょうか。
軽いもので十分です。
目的は、ニキビ対策のためのストレス発散です。
次に考えられるニキビ対策のためのストレス発散方法は、睡眠です。
睡眠は、ホルモンととても強い繋がりがあります。
睡眠不足もストレスの元になり、コルチゾールを発生させ、ニキビができやすくなります。
夜は十分な睡眠時間を確保しましょう。
もし寝つきが悪ければ、温めたミルクに蜂蜜を入れたり、カモミールティーを飲んでみたりして、気持ちをリラックスさせましょう。
睡眠前のスマホいじりも、目の神経を使うので、やめてみてください。
良い香りのするお香を炊くのも悪くありません。
ストレスなどでニキビができたときの「してはならない」行動
ストレスでニキビができたなら、先ほどのストレス発散の行動をするか、食生活改善を試みるか、両方を実践するのが良いですね。
ここでは、それ以外の絶対やってはいけない方法を記します。
ニキビに対してやってはいけないこと、それは「つぶす」「触る」の2つです。
触ると炎症が広がりひどくなってしまいます。
治るのも遅くなってしまい、肌が荒れる一方です。
そして、絶対やってほしくないことは「つぶす」です。
つぶしてしまうと、痕がのこり、のちのち後悔することになるでしょう。
触りたくなってしまう気持ちを抑えて、スキンケアをしましょう。
保湿クリームを塗り、適度な洗顔をします。
肌バリアが低下している状態だからこそ、肌を守るための保湿クリームは絶対必要です。
洗顔は、アクネ桿菌が暴れないようにするための予防策です。
しかし、洗いすぎには注意してください。
皮膚のバリア機能が低下します。
ひどいニキビの場合は、皮膚科へ行き、塗り薬をもらうのもおすすめです。
ニキビも、特に思春期の頃は大変な悩みです。
皮膚科の病院にかかることは恥ずかしいことではなく、ニキビ跡を残さないためにも大切なことです。
ニキビは実は、誰もが持つ悩み
ニキビは、食生活改善でも効果が期待できますし、ストレス発散することでも解消ができる可能性があります。
しかしそんなに簡単に治るのであれば、誰も悩まないでしょう。
ニキビには、多くの人が悩まされています。
それは、「生活環境」に大きく関係するからです。
生活環境とは、日常生活そのものです。
ストレスフリーに近い状態になって、少し食べ物を選ぶことをすれば、ニキビからは解放されるかもしれません。
楽になることがニキビ対策というのも意外かもしれません。