現在、家庭での味噌の保存容器としては、ホーロー、タッパー、ガラスなど、色々な材質のものから選べます。
例えばその材質としてガラスの保存容器を選ぶ時、味噌を美味しく食べるためには、ぴったりと言えるのかが気になる部分ではないでしょうか。
また、美味しく保存できるコツや注意点などもあれば、使用を始める前にぜひ確認をしておきましょう。
味噌を美味しく食べるためにガラスの保存容器はぴったりか?
味噌を美味しく食べるために大事なことは、味噌の保存期間に風味を変化させず、カビを生えさせないことです。
そのためには、ガラスの保存容器を使用することは、ぴったりだと感じます。
まず、カビが生えると風味が悪くなり、食べる気持ちとしても、美味しいと感じにくくなるため、必ず避けたいことです。
カビは表面にも生えますが、容器と味噌の境目にも生えることが多くあります。
その点、ガラスの保存容器を使っていると、透明で中がチェックしやすい点で、味噌の状態を見る上でもぴったりなのです。
また、味噌は保存容器によっては色移りをしてしまい、長期保存になると味噌のニオイも残ってしまいます。
ところがガラスの保存容器なら、洗浄後もニオイは残らず、変色もないため、味噌を保存する上ではぴったりです。
使用する際には、表面にラップをペタッとくっつけておくと、空気に触れにくく乾燥による劣化を防ぐことができるでしょう。
ガラスの保存容器なら、ラップとぴたっと密着するため、うまくくっつけられることができ、おいしく味噌を保存できます。
味噌を美味しく保つためガラスの保存容器を使うメリットは?
ガラスの保存容器を使う場合は、煮沸消毒をしたり、大きめの容器の場合はアルコール消毒をして使います。
そのため、衛生的にも満足できる状態で使うことができますね。
味噌を保存する場合には、数日で使い切るのではなく、長期間保存をすることになるため、衛生的に優れたガラスの保存容器を使うメリットは大きいでしょう。
また、味噌の保存に使う場合は、ガラスの保存容器ならばサイズも豊富なので、家庭に合わせた大きさを選べるのもよい点です。
そして、前項でも触れたように、ガラスならば中身が見えやすく、気軽に味噌の状態を確認できるので、気になるカビについても確認しやすい点は、大きなメリットと言えます。
また味噌を使い終わった場合、タッパーのようなプラスチックでは、長期間の保存だと色移りをしている場合があります。
しかしガラスの保存容器の場合は、その心配もないため、後々の使用用途を考えても使いやすい容器です。
味噌は空気に触れない方がいいのですが、ガラスの保存容器には空気抜きができるものもあり、ラップを使わなくてもいい点も、メリットとなります。
味噌の保存容器としてガラス製を選ぶデメリットとは?
味噌の保存をする容器選びで一番大切なことは「味噌を美味しく保存できるかどうか」ということですよね。
味噌を使う頻度が少ないご家庭では、なおさら大切なことではないでしょうか。
そこでもしも味噌の保存容器として、材質がガラスのものを選んだ場合ですが、「温度や湿度が高い」ことがデメリットとつながることになります。
ガラスの保存容器に入った味噌を常温で置いた場合には、直射日光などの光をストレートに受けてしまうことが考えられます。
その点においては、ホーローや陶器などの保存容器よりも、透明度の高いガラスを使うことにはデメリットが伴うでしょう。
味噌は高温多湿の場所や、直射日光の当たる場所に置くと、色が濃くなって味が落ちたり、カビが生えたりすることもあるため注意が必要です。
ガラスの保存容器は、プラスチックのものに比べると熱伝導率がよくない分、多少の冷蔵庫からの出し入れは気にしなくてもよい面もあります。
ただし、味噌は保存する期間が長いため、そういったことの積み重ねが味噌の劣化を早める元になってしまうので注意しましょう。
やはり美味しく食べるためには、早めに食べきるのが一番ですね。
手作り味噌を作る場合にもガラスの保存容器はぴったりと言える?
販売されている味噌もおいしいのですが、家庭で手作り味噌を作るご家庭も多いようです。
味噌は手作りする時には、まずは冷蔵庫で保管せずに、高温多湿の場所を避け、直射日光の当たらない冷暗所で保管をし、熟成させることになります。
そのためガラスの保存容器は、味噌作りには使えるものなのかが気になりますが、味噌屋さんの話としては問題はないそうです。
そして、味噌が出来上がった後には、冷蔵庫で保存をする方がよいので、ガラスの保存容器であればぴったりではないでしょうか。
ただし、ガラスは透明の保存容器になるため、光の影響を受けやすく、味噌の変色が気になる方もいるでしょう。
味噌は長く保存をして、冷蔵庫からの出し入れも頻繁にする調味料のため、気になる方は陶器やホーロー等の、中身の透けない保存容器を使う方がよいでしょう。
そして、手作り味噌を1kg作ろうとする場合ですが、大豆を230g、麹を350g、塩を140gほど用意をすることになります。
この場合には、味噌の出来上がりの量よりも、大きめの容器で作ることをおすすめします。
その際は、保存容器の中にカビが生えないように清潔にしてください。
方法としては、熱湯消毒と共に、焼酎やホワイトリカーなどのアルコール度数35度以上のものを使用し、ペーパータオルに吹き付けて容器を拭き、消毒しましょう。
ガラスの保存容器で味噌を美味しく保つコツとは?
味噌を美味しく食べるには、何よりも高温多湿の場所を避けるべきなので、冷蔵庫で保存をする方がよいでしょう。
そして、空気に触れる機会をできるだけ避けるために、ガラスの保存容器では、ラップで味噌を覆ってぴったりつけておきます。
使う際にはラップをめくり、必要な量だけを取るようにするといいですね。
味噌はカビが生えやすい特徴を持ちますが、それを避けるためにはコツがあります。
表面をラップでぴったりくっつけ、空気を好物とする好気性のカビを避けるようにしましょう。
また、味噌をすくう時には清潔なスプーンを使い、味噌汁のダシなどが混入しないようにすることも、味噌を傷ませずに長く美味しく保つコツです。
そして、冷凍庫で保存をすると、酵母菌を眠らせて美味しさを保つことができます。
冷凍庫に入れても凍って固くなることがないので、使う際は必要な量だけをすくえるので便利です。
冷凍で長く置くと水分量が減ってきて、場合によっては冷凍のにおいが気になることも考えられます。
冷蔵の場合でも1年を過ぎると、熟成するのはゆっくりでも、味の変化がみられるようです。
なるべく早めに食べることが、味噌を美味しく保つコツになります。
味噌の保存容器に使うラップの種類は?
スイーツや料理をお皿に入れて保存するのに、ラップはとても便利ですが、使っている中でお皿に密着しやすいもの、そうでないものがあります。
まず、家庭用として使われるもののうちの大部分が「ポリ塩化ビニリデン(PVDC)」という種類のラップです。
その他にも、燃やしても塩素系ガスやダイオキシンが出ない、非塩素系プラスチック素材の「ポリエチレン(PE)」などもあります。
素材の体への影響は、食品衛生法で規格基準が決められているため、安全面での心配はないとされています。
どういった種類のラップかを見分けるには、ラップの箱に原材料名の欄に記載があるので、そちらを確認されるといいでしょう。
製品の特長ですが、PVDC製ラップはPE製のものに比べ、酸素を通しにくい性質を持ち、密着度も高くなり、耐熱温度は140℃、耐冷温度は-60℃です。
PE製のラップは、PVDC製のものに比べると、密着度や酸素を通しにくい性質は低めで、耐熱温度は110℃と低めですが、耐冷温度は-60℃です。
味噌の保存では温めることはないので、冷蔵や冷凍をする上では不便を感じることはないでしょう。
味噌を保存する場合のラップは、基本的にガラスの保存容器の中で使うものなので、空気に触れないようにするために役割を果たすことになります。
味噌の長期間保存にガラスの保存容器はぴったり!
家庭での味噌の保存は、基本的には冷蔵庫に置いたり、直射日光の当たらない冷暗所を利用するので、ガラスの持つ透明度に問題はほぼありません。
また、ガラスの保存容器は、使用前には煮沸消毒をした上で、アルコール消毒もできるため、衛生的に良い環境で味噌を保存できます。
カビのトラブルについては、ガラスの透明度は早期発見のメリットとなるので、味噌を美味しく保存するためにもガラスの材質はぴったりです。