カロリーを抑えればダイエットできるという話をよく耳にしますが本当でしょうか?
実は、ダイエットとカロリーは、全く関係ないのではないかと考えている方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、カロリーとダイエットの関係を多面的に解説していきましょう。
そもそもカロリーって何?
はじめに、カロリーについてお話します。
カロリーとは、体を動かすエネルギーとなる熱量のことを指し、車でいうガソリンです。
カロリーは体を動かすと消費します。
このカロリー消費がうまくいくと、体へのカロリーの溜め込みは起こりません。
しかし、消費がうまくいかないと、カロリーを体の中への溜め込みが起こります。
このカロリーの溜め込みが体重増加へつながるのです。
一度溜めこまれたカロリーは、消費するのに時間がかかります。
というのも、一番最初に使われるのは摂取したカロリーからです。
溜めこまれたカロリーを使うためには順番待ちとなり、もし摂取したカロリーだけでことが足りれば、体の中で溜めこまれたカロリーは使われません。
それに加えて、摂取したカロリーを使いきれなければ、さらに体へのカロリーの溜め込みが起こります。
カロリーの蓄積が肥満とは関係ないはずもなく、むしろ直接的な原因となってしまうのです。
そして肥満になると、ダイエットが必要な状態となります。
ちなみに、肥満とはBMI(Body Mass Index)が25以上の状態である場合です。
なぜカロリー摂取を抑えるとダイエットにいいの?
カロリー摂取を抑えても、本当にダイエットに効果があるのか、本当は関係ないのではないのかと考える方も少なくないと思います。
しかし、カロリー摂取を抑えることと、ダイエットの効果は関係性があるのです。
カロリーの摂取を抑えると、摂取カロリー不足によって体の中に溜め込まれているカロリーを使うしかありません。
溜め込まれているカロリーを使うということは、カロリー溜め込みをしていた箇所の重量が減ります。
つまり、カロリーを使った後は体重が軽くなるということです。
そのため、カロリーを抑えることはダイエットに効果的だといわれています。
また、カロリーの溜め込みも摂取カロリーを抑えることで、体の中への溜め込みが起こりづらくなります。
これにより、少なくとも肥満予防につながりますね。
カロリー摂取を抑えることは、以上の理由によってダイエットに効果的といえます。
ダイエットをする方はまず、摂取カロリーを見直すことが大切です。
関係ないと思われがちなカロリーと筋肉の関連性
摂取カロリーの見直しは大切なことですが、カロリーの抑え方には注意が必要です。
カロリーを抑え過ぎてしまうと、人間の体の中にある防御装置が過剰に作動します。
この防御装置は、体が飢餓を感じ取ると脳へ信号を送ります。
信号が作動し、「体へカロリーを溜め込まないと危ない」と、カロリーを溜め込むように指令を出してしまうのです。
この防御装置の過剰作用が、リバウン期や停滞期の時期の延長につながります。
ダイエットをする方が誰しもが経験し、通過するリバウンド期や停滞期ですが、この時期が長くなればなるほどダイエットは熾烈で厳しいものとなります。
そのため、カロリーの抑え過ぎは気を付けた方がよいのいです。
そして、カロリーを抑えるだけでは基礎代謝が低下し、カロリー消費がしにくくなっていくのでこの点も注意が必要です。
カロリー消費を低くしないためにも、無理のない範囲の運動をして筋肉量を維持する必要があります。
ダイエットと筋肉は関係ないと思われがちですが、この筋肉があれば筋肉維持のためにカロリー消費を勝手にしてくれるので、あるに越したことはありません。
そして、女性は特に基礎代謝の低下による冷えの予防にもなります。
ダイエット中の食事バランスはダイエットと関係ないの?
カロリーさえ適切に抑えられれば、食事バランスは関係ないのかというと、そうではありません。
食事のカロリーを抑えたところで、代謝を適切に行うためにはビタミンやミネラルが必要です。
代謝をすることでカロリーを分解してエネルギーにします。
その際、ビタミンやミネラルを使うのですが、このビタミンやミネラルが不足すると代謝がうまく行われません。
その結果、貧血になり、救急車で運ばれて、「栄養失調」の診断を受けます。
こうなってはダイエット以前の健康の問題になってきてしまいますよね。
こうならないためにも、特に緑黄色野菜を積極的に適量取る必要があります。
また、カロリーを抑えるのが簡単だからという安易な理由で、無茶な糖質制限をされる方が最近続出しています。
しかし、長期的に考えると、腎臓に負担を長期的にかけることに繋がってしまいます。
体質にもよりますが、ケトン臭というお通じの匂いに近い臭いを口から発してしまうのです。
医師に指摘されてはじめて気づいたという方が多く、自分で気づき辛いのが怖いところです。
恋人のためにダイエットしたのに、「あなたの体型より口臭がきつくなったから、もう一緒に居れない」といわれてしまっては、本末転倒ですよね。
このようなリスクを防ぐためにも、適度に糖質も摂り、バランスの良い食事を心がけましょう。
食べ方はダイエットと関係ないの?
食事バランスに気を付けることが、健康との折り合いをつけるうえでダイエットには必須なことです。
しかし、それ以上にダイエット効果を上げる方法があります。
それは食べ方を気を付けることです。
食べ方はダイエットと関係ないように思いますが、大きく関係しています。
というのも、食べ物というのは口に入れた順番に消化吸収されるからです。
糖質から食べるより、野菜から食べることで体内へのカロリー吸収を抑制することが出来ます。
もし、糖質から先に食べてしまうと、溜め込みが起こります。
逆に、野菜から食べて糖質をその後に食べることにより、溜め込むカロリーが少なくなる傾向があるのでダイエットには効果的なのです。
プラスで水分を摂るとさらに体が健やかに動きやすくなるので、より効果的ですし、お通じ運動もよくなります。
お通じが健やかになると体の循環が良くなり、代謝も改善しやすくなる傾向があるので、水分摂取にも意識を向けてみましょう。
カロリーや食事以外で気を付けることは?
ダイエットの食事でほかに気を付けることといえば、体のリズムを整えることです。
なぜかというと、体のバランスが変わってきていることにより、自律神経が狂いやすくなります。
そうすると、夜に目がさえて寝れない・日中眠い・頭が痛い・吐き気がする等の症状が出やすくなります。
慢性的に続くと疲労感が続いてしまう状態や、自律神経失調症などにつながるリスクが生じます。
そうなってしまわないように、体のリズムを整えることは意識するべきです。
そして、ダイエット的にも体の生活リズムを整えると体の食べ物受け入れ準備が出来て、体のカロリーの代謝がしやすくなります。
それだけではなく、お腹に食べ物が入るタイミング以外でお腹がすくのを予防するので、ダイエットとは関係ないわけではありません。
まずは朝に朝日を浴びることや、夜にマッサージをするなどのルーティーンを決め、習慣化するととよいでしょう。
ダイエットに大切なのはバランス
ダイエットに必要なのはカロリー制限だけではなく、トータル的なバランスです。
体調を整える、体のリズムを守る、食事バランスに気を付けるなどの様々な要因の中で、何一つ関係ないものがないと言っても過言ではないので難しいものです。
しかし、それらの要因を上手にバランスよくクリアすることにより、美しさと健康の両方を手にしやすくなります。
取り組む方は、その点を意識して頂けたらと思います。