甘くて栄養満点なバナナは、カロリーが高いと思っているかたも、多いかもしれません。
しかし、実はバナナのカロリーは、ご飯やパンより少ないのです。
それでいて、優れた栄養がいろいろ詰まっているバナナを利用したダイエット法が話題となっています。
どんなダイエットなのでしょうか。
また、成功させるコツや失敗しないようにするにはどうしたらいいのか、バナナにはどんな栄養が含まれてるのかなどを詳しくお話します。
バナナのカロリーってどれくらいあるの?ダイエットに向いてる?
バナナ1本、約100gのカロリーは84kcalです。
ご飯お茶碗1杯分が252kcalですから、ご飯の約1/3のカロリーしかありません。
ショートケーキと比べてもバナナは約1/3ほどのカロリーです。
つまり、ショートケーキやご飯1杯のカロリーは、バナナ3本分になるというわけですね。
そう考えると、バナナは思っていたより低カロリーといえます。
しかも、腹持ちが良いので、1本食べただけで満足します。
満足感があるので、おやつにショートケーキを食べるより、バナナを食べたほうがカロリーオフできますよね。
いつもの食事をバナナに置き換えることでカロリーが減らせる、バナナはダイエットに向いた食材なのです。
しかし、甘みが強いため太るのではないかと心配になりますよね。
バナナの糖分は素早く吸収されてエネルギーに変換されるものと、ゆっくりエネルギーに変わるものと複数種含まれています。
そのため、バナナ1本摂るだけで長時間のエネルギー源となります。
例えば、ご飯の代わりにバナナを摂ったとしたら、エネルギーは長時間得られながらカロリーはご飯を摂るより減らせるのです。
しかも、バナナは食べごたえがあるため、1本食べ終えるのに時間がかかり、より満腹感を得られやすいです。
さらに、バナナには優れた栄養素がたくさん含まれているため、ダイエット中であってもムリなく適切な栄養が確保できるのです。
ダイエットに向いているバナナに含まれている凄い栄養とは?
低カロリーなバナナは、ダイエットに適した食材です。
食物線維が豊富に含まれ、お腹がスッキリするだけではなく、下記のような優れた栄養素がたくさん含まれているからです。
・カリウムやマグネシムなどミネラルが豊富
カリウムは血流を良くし、体の毒素を排出したり、浮腫みを解消します。
マグネシウムは高血圧を改善します。
・ビタミンが豊富
特にビタミンB6は、1日に必要な量の32%が含まれています。
ほかにも、ビタミンB1やB2、ビタミンC、葉酸などが豊富なので抗酸化作用を促し、体の新陳代謝を活発にします。
・糖がエネルギーになる
ブドウ糖やショ糖などが豊富に含まれているため、低カロリーでありながらもエネルギーが高いです。
そのため、スポーツ選手がよく摂っていますよね。
瞬時にエネルギーが得られるからです。
このほかにも、ナイアシン、銅などの栄養も含まれているので、健康的にムリなくダイエットできます。
実は低カロリーなバナナを生かしたダイエット法とは?
意外にも低カロリーであることを生かしたバナナダイエットには、大きく次の2通りがあります。
●食をバナナに置き換えるダイエット
ご飯1杯のカロリー=バナナ3本分のカロリーであることに着目し、食事1食分をバナナと水に置き換えてカロリーを減らすダイエット法です。
テレビで紹介されたことがきっかけで大ブームとなった、「朝バナナダイエット」がその代表です。
朝食を、バナナ1~2本と水にするだけのダイエットです。
朝はパンというかたも、食パン1枚のカロリーが6枚切りで約160kcalですから、バナナ2本分と同じくらいのカロリーです。
しかし、パンにはバターやジャムを塗ったり、ソーセージやハムをのせたりしますよね。
スクランブルエッグなどのおかずもありますから、実際の朝食のカロリーはもっと高くなります。
それをバナナと水だけにしたら、大幅にカロリーオフが見込めるというわけです。
しかも、バナナにはさまざまな栄養が含まれているため、ダイエットによる栄養不足の心配がありません。
そのため、置き換えダイエットができるのです。
昼食や夕食は、いつもと同じように摂るので、負担が軽くて済むのもメリットです。
●食前バナナで過食を防ぐダイエット
夕食前にバナナを食べることで満腹感を得て、夕食量を減らしてカロリーダウンを図るダイエット法です。
バナナ2本と水200mlを摂り、満腹を感じる30分後に夕食を食べはじめれば必然的に食事量が減ります。
しかも、夜バナナを摂ることで食物繊維が腸の働きを活発にさせ、翌朝のスッキリを迎えやすくなるのです。
置き換えや無理な食事制限がない分、ストレスフリーなダイエット法です。
バナナでカロリーを抑えるダイエット法が失敗する原因とは?
バナナダイエットでカロリーダウンを図ってみるも、かえって体重が増えた、太ったというかたがいます。
失敗の原因は何か探ってみましょう。
まず、バナナはカロリーは低いのですが糖質があります。
1本100gあたり約21gが糖質です。
ちなみに、ほかの果物と比較すると、みかんは1個当たり約8g、モモは約19g、グレープフルーツは約19gです。
これらと比べてみても、バナナは高糖質な果物といえますね。
しかも、バナナに含まれている糖類で最も量の多い果糖は、砂糖より脂肪がつきやすく、食べ過ぎると太る可能性があるのです。
また、南国育ちのバナナはもともと体を冷やす性質があるため、新陳代謝が落ちやすくなります。
そのため、バナナを食べ過ぎると、かえって脂肪が燃焼しにくくなるのです。
バナナダイエットを試すと、バナナさえ食べていればダイエットできるという思い込みに至りがちです。
その結果、バナナばかり食べるようになり、食べ過ぎてダイエットどころか太ってしまうというわけです。
何事にも、過ぎたるは及ばざるがごとし、ですね。
どうしたらバナナでダイエットに成功するか
バナナダイエットに成功するには、次のようないくつかのコツがあります。
①バナナばっかり食べない
②1回につき、食べていいバナナは2本まで
③糖質オフダイエットと一緒にしない
④とにかく続ける
⑤運動と組み合わせると効果的
バナナに置き換えるダイエット法は、1日1食だけバナナに置き換えますが、中には2食、3食とバナナに置き換えてしまうかたがいらっしゃいます。
しかし、これでは栄養が偏り、糖質過多となります。
バナナには大量の炭水化物が含まれており、炭水化物はすなわち糖質です。
結局糖分の摂りすぎでは、体重増加につながりかねません。
バナナばかり食べることは止めましょう。
カロリーを低減するためにも、1日1回2本までを上限にしてくださいね。
また、最近話題の糖質オフダイエットと同時に行わないようにしましょう。
ご飯やパンなどの炭水化物を抜いても、バナナを食べたら糖質を摂ることになって意味がありません。
いったんバナナダイエットをやると決めたら、最低でも1ヵ月は続けてみてください。
そして、バナナで得たエネルギーを燃やすためにも運動を行うと効果的です。
アスリートのように、バナナを上手に活かして効率よくエネルギー消費しましょう。
バナナダイエットに飽きたらバナナスムージー
バナナダイエットを続けると、どうしても飽きてしまいますよね。
そんなときは、バナナをスムージーに換えてみませんか。
カロリーは抑えたままで、タンパク質と食物繊維を増やしたおいしいスムージーをご紹介しましょう。
【材料】
・バナナ 1本
・豆乳 100~200ml
・きな粉 小さじ1杯
・すりごま 小さじ1杯
・ココアパウダー 適量
【作り方】
①材料を全てミキサーにかけるだけで、出来あがりです。
豆乳やきな粉には女性ホルモンの働きをする大豆イソフラボンが入っているので、骨粗しょう症や更年期障害に効果的です。
また、すりごまにはカルシウムや鉄分、食物繊維やタンパク質が豊富に含まれています。
そして、ココアは意外なことに、ゴボウより多くの食物繊維が含まれています。
こうした優れた栄養をたくさん含み、なおかつ低カロリーな素材が大集結したとてもヘルシーなスムージーです。
ぜひ一度お試しください。
高栄養・低カロリーなバナナを生かしたダイエットを
いかがでしたでしょうか。
バナナは栄養豊富でありながら低カロリーな果物です。
食事と置き換えたり、食前に食べて過食を防ぐことでムリなくダイエットしていけます。
ただし、バナナ=痩せる食べものと過信すれば、知らないうちに食べ過ぎてしまい、減量どころかかえって太る結果になりかねません。
くれぐれも食べ過ぎには注意して、上手に生活に摂り入れてくださいね。