ココナッツオイルでいつものご飯がカロリーオフできるの?!

ココナッツオイルを入れて炊くだけで、いつものご飯がカロリーオフできると話題となっています。

しかし、そんなに簡単なことで、果たして本当にカロリーが減るのでしょうか。

ここでは、なぜココナッツオイルご飯がダイエットに向いているのか、効果的な作り方や食べ方、保存方法などについてご紹介いたします。

ダイエットの参考にしてみてくださいね。

ココナッツオイルがダイエットに向いている理由

ココナッツオイルでご飯がカロリーオフできることをお話しする前に、そもそもココナッツオイルはどうしてダイエットに向いているのかをお話しいたしましょう。

実は、ココナッツオイル自体は高カロリーなのです。

大さじ1杯で、ご飯のお茶碗1杯強のカロリーがあります。

それなのになぜダイエットに向いているかというと、すばやくエネルギーとして分解され、体に溜まりにくい性質があるからです。

大豆油やコーン油など一般的な植物油は、体に摂取されると肝臓や筋肉、脂肪組織に入り、必要に応じてエネルギーに変換されますが、それ以外は蓄積されます。

しかしココナッツオイルは肝臓に入って3時間後には燃焼のピークを迎え、10時間以内にほとんど全てが分解されてしまうのです。

そのため太りにくいというわけです。

なぜココナッツオイルでご飯がカロリーオフできるの?

ではなぜ、ココナッツオイルがご飯をカロリーオフするのか、その仕組みをお話しいたしましょう。

ご飯は炭水化物ですからデンプンでできています。

デンプンには吸収されやすい消化性デンプンと、吸収されにくい難消化性デンプンがあり、ココナッツオイルを加えるとご飯の難消化性デンプンが増えて吸収されにくくなるために、血糖値を上げて脂肪として溜まることがなく、結果的にカロリーが減るのです。

これはスリランカの研究グループが発表したもので、タイムやワシントンポストが取り上げたことで広く話題となりました。

お米を炊くときにココナッツオイルを入れ、炊けたご飯を12時間以上冷やすことで、さらに難消化性デンプンが増えます。

そのため炊きたては食べません。

炊けたら小分けにしてラップにくるみ、冷蔵庫でまずは冷やします。

食べるときは冷ごはんでも、レンジでチンして温めてもOKです。

糖質が体に吸収されにくいことから、糖質オフダイエットをしているかたにもピッタリのダイエット方法といえるでしょう。

ココナッツオイルご飯で本当に50%カロリーオフできるの?

ここまでココナッツオイルご飯でカロリーオフができることをご説明しましたが、50~60%もカロリーが減らせるという情報があります。

果たして本当にそこまでカロリーが落ちるのでしょうか。

スリランカの研究を見てみましょう。

まず、用意されたのは38種類のお米です。

それぞれにココナッツオイルを入れ、8つの調理法で炊いたところ、最も成績の良かったお米と調理法で50~60%カロリーダウンしましたが、その他は10~12%しかカロリーが減りませんでした。

しかも38種類のお米はスリランカのお米です。

細長いインディカ米が主流で、日本の丸い粘りのあるお米とは性質が異なります。

さらに50~60%カロリーが減ったのは、沸騰したお湯にココナッツオイルを入れ、そこに洗ったお米を入れて炊くという調理法でした。

炊飯器を使うやり方とはだいぶ異なります。

ですから私たちが普段食べているお米でも、50~60%カロリーが減るせるかといったら、それはハッキリと肯定はできません。

しかし、38種類すべてのお米で1割程度はカロリーが減ったのですから、ココナッツオイルでご飯のカロリーオフができるのは本当だといえます。

ただし、日本米での正式なデータはまだありません。

そのため、日本米でのココナッツオイルご飯は、正確にはカロリーオフできるともできないともいえるのです。

それでも芸能人をはじめ多くの女性が、ココナッツオイルご飯でダイエットに成功しています。

ダイエットの一つの方法として取り入れてみてもいいのではないでしょうか。

カロリーオフなココナッツオイルご飯の基本の作り方

それでは、カロリーオフなココナッツオイルご飯の作り方をご説明いたしましょう。

上述したスリランカでは、カップ半分のお米に対し、小さじ1杯のココナッツオイルを加えます。

お米を研いだら鍋で炊飯用のお湯を沸かし、ココナッツオイルを加えて研いだお米を入れて炊きましょう。

2合のお米を炊くなら水の量は400~450ml、3合なら600~650mlが目安です。

炊き上がったらタッパーに移し替え、12時間以上冷蔵庫で冷やし、食べるときはレンジでチンしていただくといいでしょう。

冷えたものを再加熱しても、難消化性デンプンに変わりありません。

スリランカではご飯は鍋で作りますが、私たちは炊飯器で炊いても大丈夫です。

お米を研いだら目盛り通りの水を入れ、1合につき小さじ2杯のココナッツオイルを加えて普通に炊きます。

炊きあがったら冷蔵庫で半日以上冷やしてからいただきす。

炊飯器で炊くとお釜にココナッツの香りがこびりつくので、一回ピラフなどを炊いて香りを消してから、次の白米を炊くといいでしょう。

ココナッツオイルの風味を生かしたおいしいカロリーオフご飯のレシピ

ココナッツオイルご飯はココナッツの甘い独特の香りが食欲をそそりますが、実は苦手と感じる人も多いようです。

そんなかたのために、香りが気にならないご飯のレシピをご紹介しましょう。

おいしく、楽しくカロリーオフができるガーリックライスです。

【材料】

・基本の冷えたココナッツオイルご飯 茶碗1杯分
・オリーブオイル 大さじ2杯
・にんにく 1片
・塩 適量
・黒コショウ 適量
・醤油 小さじ1/2杯

【作り方】

①にんにくの半分をみじん切りにし、もう半分をスライスします。

②フライパンにオリーブオイルを入れて、スライスしたにんにくを入れます。

③にんにくに色が付いたら取り出し、みじん切りしたにんにくと、冷えたココナッツオイルご飯を入れて炒めます。

④塩と黒コショウで味付けをし、風味づけに醤油を回し入れます。

⑤皿に盛って、③のスライスにんにくを飾って出来あがりです。

にんにくで炒めるだけなので簡単にできます。

このガーリックライスにカレーをかけると、とてもおいしいガーリックライスカレーになります。

ガーリックライスにしなくても、基本のココナッツオイルご飯にカレーは相性がバッチリです。

特にエスニックなカレーとは好相性なので、ぜひ一度お試しください。

ココナッツオイルご飯のかしこい保存方法は?

ココナッツオイルご飯は一度に炊いて、小分けにして冷凍保存することをおすすめします。

12時間以上冷やすことで消化性デンプンが難消化性デンプンに変わるのですから、冷凍しても同じです。

食べる分だけチンしていただけばOKです。

カロリーオフに変わりはありません。

上述したようなチャーハンにするときは、予め解凍してから使いましょう。

また、ココナッツオイルご飯を作るときに、肉や野菜、コンソメと一緒に炊けば、ピラフになります。

肉の代わりに魚介類を使えばシーフードピラフに、カレー粉を加えればおいしいカレーピラフが出来上がります。

こうして炊き上がったピラフを1食分ずつ小分けにして冷凍しておけば、忙しい時にチンするだけで食べられるのでとても重宝します。

ぜひお試しください。

ココナッツオイルご飯はダイエットの補助としての利用を

ココナッツオイルは確かにご飯のカロリーを減らしますが、1~2割程度だとするとあまり大きな期待はできません。

それでもご飯は毎日食べるものですから塵も積もれば山となるので、カロリーが少しでも減ればトータルとして大きな結果となるでしょう。

しかし、ココナッツオイルは油なので、摂りすぎは禁物です。

ダイエットの補助として上手に使いましょう。