カロリーオフの豆乳は体に危険を及ぼす恐れがある?

健康によいとされ、日頃から親しまれている豆乳ですが、無調整豆乳などの豆乳本来の味が苦手な人もいるのではないでしょうか?

最近では、無調整豆乳と別の味を一緒に混ぜた豆乳飲料が販売され、豆乳の味が苦手な人でもジュースの様な感覚でおいしく飲めるようにアレンジされています。

豆乳飲料の中にはカロリーオフのものもあります。

しかし、カロリーオフの豆乳には、身体に危険があるかもしれない成分が含まれている可能性があります。

豆乳飲料に含まれる、体に有害とされる甘味料・安定剤のお話から、豆乳の1日の摂取量、豆乳レシピまでご紹介していきます。

無調整豆乳・調整豆乳の違い

まず、豆乳は大きく分けて【調整豆乳】【無調整豆乳】の2種類あります。

調整豆乳と無調整豆乳の違いは、大豆固形分と大豆タンパク質の量に違いがあり、その基準はJASによって定められており、分けて区別しています。

調整豆乳は大豆固形分が6%で、大豆タンパク質が3.0%です。

砂糖、油分などを入れて飲みやすくしてあるため、調整豆乳の方は若干の甘味を感じ、豆乳独特の癖はほとんど感じません。

一方、無調整豆乳は大豆固形分が8%で、大豆タンパク質が3.8%です。

大豆と水だけで作られたもので、大豆の成分が多いため、大豆の味をダイレクトに感じ、青臭さや苦みもあります。

手を加えていない素の豆乳に近く、カロリーオフの豆乳や、香料で味付けされているものなど豆乳飲料と呼ばれる豆乳とは違います。

それでは、豆乳飲料は調整豆乳・無調整豆乳とは違い、危険があるかもしれない成分が入っているのかも含め、ご説明していきます。

危険をもたらすかもしれないカロリーオフの豆乳飲料

豆乳飲料は、本来の豆乳に香料などで味をつけてあり、調整豆乳よりも断然飲みやすくなっているのが特徴です。

2018年現在、販売されている味もお汁粉味や、ジンジャエール味などがあり、とてもユニークです。

ダイエットをしている人は、豆乳飲料の中でも45%~50%カロリーオフされているものを選ぶことが多いのではないでしょうか?

ちなみに、豆乳飲料の大豆固形分は4%で、大豆タンパク質が1.8%となっており、大豆以外に水しか入っていない無調整豆乳と比べると、栄養もおおよそ半分程度になっています。

実は、カロリーオフにすることができる理由は、豆乳飲料に使われている人工甘味料と安定剤と呼ばれる成分を使っているからなのです。

そして、この2つの成分が、体に大きな危険をもたらすかもしれないといわれています。

カロリーオフの豆乳に含まれる人工甘味料の危険性

豆乳には、通常の豆乳の半分程度カロリーオフされているものが販売されています。

通常よりもカロリーが抑えられているので、ダイエットをしている人は選びがちなのかもしれません。

カロリーオフの豆乳の味はほんのり優しい甘味を感じることができます。

そのため、体によい豆乳を美味しくカロリー控えめに飲むことができていると考えている人もいるのではないでしょうか?

しかし、カロリーオフの豆乳を飲んで感じる甘さは「人工甘味料」と呼ばれる糖分です。

カロリーオフの豆乳には、アセスルファムカリウムというものとスクラロースという2種類の人工甘味料がよく使われています。

そして、人工甘味料は健康を害してしまう可能性があり、この2つの甘味料の特徴と体への危険性は以下のようになっています。

●アセスルファムカリウム

砂糖の200倍の甘さを持つといわれています。

発がん性があることが疑われており、多く摂取すると頭痛や吐き気を感じる人もいるようです。

●スクラロース

砂糖の600倍の甘さを持つといわれています。

農薬の研究中に発見され、138度を超える温度で加熱をすると、塩素ガスが発生するといわれています。

肝臓や脳が肥大したり、白血病や白内障を懸念されています。

これらの他にも人工甘味料はたくさん存在しており、安全かどうか疑われ、今でも研究が進められています。

本来、ブドウ糖が体の中に入ってくると、インスリンが放出されエネルギーに変えようとします。

人工甘味料でもインスリンは放出されますが、過剰に摂取するとエネルギーとして変えることができなくなり、太る原因につながる可能性があるといわれています。

危険かも!カラギーナンが体に悪影響及ぼす可能性

さらに、カロリーオフの豆乳飲料のパッケージの裏に書かれている成分の中に「安定剤」と明記されているのをご存知の人もいるでしょう。

安定剤の中の1つであるカラギーナンは、海藻から人工の水溶液で取り出した成分であり、ゲル状になりやすいという性質をもっています。

このカラギーナンは豆乳にも使用されることが多く、他にもドレッシング・スープ・果実飲料・ソーセージにも使われたりもしていて、食品そのものの形状を維持するために使われています。

カラギーナンの安全性が確実なものなのか、研究が進められていますが、過去の研究でラットにカラギーナンを投与した際、4日目で下痢や血便がみられ、8日目で背中の毛が抜るなどの症状が確認されたようです。

食品に含まれている量のカラギーナンは、摂取しても問題ないといわれていますが、期間が経過した食品は危険性があるといわれています。

カロリーオフでない豆乳でも過剰摂取すると危険?

豆乳を飲んで健康的な毎日を送りたいと考える人も多いでしょう。

だからといって豆乳をたくさん飲んでしまうと、カロリーオフの豆乳でなくても、体に危険な影響を与える可能性があることをご存知ですか?

豆乳にはイソフラボンというホルモンに働きかける成分が入っていて、1日に摂るとよいとされている、イソフラボンの量は75㎎程度といわれてます。

そして、豆乳に含まれるイソフラボンの量は、調整豆乳・無調整豆乳の場合、豆乳200mlにつき、イソフラボンの量は50~70㎎程度です。

豆乳飲料の場合、豆乳200mlにつき、イソフラボンの量は20~40㎎程度です。

イソフラボンの1日の摂取量を守れば、骨が丈夫になる・肌がきれいになる・自律神経が安定するなど嬉しい効果が期待できます。

一方、イソフラボンを過剰摂取し続けると、ニキビが増える・生理不順・更年期障害のようなほてりなど体に影響がでることがあります。

豆乳を飲む量も、調整豆乳・無調整豆乳なら1日300ml程度、豆乳飲料の場合は1日400ml程度にし、健康に役立てていきましょう。

無調整豆乳を使った豆乳レシピ

前述したとおり、カロリーオフの豆乳の成分は、体に危険をもらたす可能性があります。

そこで、大豆の栄養がギュッと入った、無調整豆乳を使用したプリンのレシピをご紹介します。

無調整豆乳の味が苦手な人でも、おすすめのレシピになっているので、是非参考にしてみてください。

無調性豆乳プリン

【材料】

・豆乳 300ml
・卵 2個
・はちみつ 大さじ2
・塩 ティースプーン半分くらい

①卵とはちみつと塩をボウルにいれよく混ぜます。

②電子レンジで豆乳200mlを500ワットで1分程度加熱します。

③加熱した豆乳へ残りの100mlの豆乳を入れ混ぜ合わせます。

④そこに混ぜ合わせた卵、はちみつ、塩を入れ混ぜたら、ザルでこしながらプリン用耐熱容器に注ぎます。

⑤お湯を2~3cm注いだフライパンに容器を並べて弱火~中火で12分加熱します。

⑥粗熱をとり、冷蔵庫で冷やして完成です。

無調性豆乳の独特の大豆の青臭さがはちみつの香りでカバーされるので、比較的食べやすいでしょう。

豆乳本来の栄養で健康的な毎日を送ろう

無調性豆乳や調整豆乳と違い豆乳飲料は、体に悪影響を及ばす可能性がある成分が含まれています。

また、豆乳も飲めば飲むほど健康や美容に必ずよいわけではなく、適量を守ることで効果を期待できます。

毎日の習慣に豆乳を上手に取り入れ、健康的な毎日を過ごしていきましょう。