リコピンを含む野菜ジュースをあるタイミングで飲むと、ダイエットが出来てしまうのをご存知ですか?
なんとなく「赤い野菜に入っている栄養」という認識でいる人が、多いのではないでしょうか。
そこで、リコピンが持つ驚くべき健康作用と、ダイエット効果の仕組みをご説明します。
それから、リコピンを含む食材やダイエットレシピなどもご紹介していきます。
リコピンでダイエットが期待できる驚きの理由
ご存知の方も多いと思いますが、リコピンという栄養は、トマトを使った野菜ジュースに多く含まれています。
よく耳にするリコピンですが、体への主な効果は、高い抗酸化作用があるといわれているところです。
本来、体の中には善玉活性酸素という物質が存在しており、不規則な生活習慣や喫煙などをすることによって、善玉活性酸素から悪玉活性酸素に変化します。
悪玉活性酸素が増えてしまうと、動脈硬化・脳梗塞などの病気にかかりやすくなります。
この悪玉活性酸素を除去することができる物質が、リコピンが持つ高い「抗酸化作用」なのです。
そのうえ、リコピンが持つ「抗酸化作用」というものは、血液中のコレステロールが酸化するのを抑えてくれ、血液がサラサラになり血流も上昇させてくれます。
血流がよくなることで新陳代謝が上がり、「脂肪」「糖質」のダイエットに大敵とされるものがエネルギーに代わってくれるのです。
そのため、リコピンが含まれている野菜ジュースで、効率的にダイエットをすることが可能なのです。
野菜ジュースの糖質に気を付けてダイエットに活用しよう
リコピンが含まれている野菜ジュースを使ったダイエットの方法をご説明する前に、野菜ジュースに含まれる糖質についてお話していきます。
野菜ジュースの中には、多くの栄養が含まれていますが、一緒に糖質も含まれています。
体に入ってきた糖質はエネルギーとして使われないと、脂肪へと変わり体に蓄積されます。
ちなみに、糖質制限ダイエットをしている人で、一日に摂取してもよい糖分の量は100g程度となっています。
そして、市販の野菜ジュースのほとんどに、200mlに対して10g以上の糖質が含まれています。
最近ですと、糖質が控えめの野菜ジュースも販売されているので、そういったものを選ぶようにして野菜ジュースダイエットをすることをおすすめします。
糖質が多く入っている野菜ジュースに共通しているのは、「フルーツがたくさん入っているもの」です。
フルーツは糖質を多く含むので、フルーツの割合の少ない野菜ジュースを選ぶとよいでしょう。
野菜ジュースのダイエット方法とその仕組み
前述したとおり、リコピンが含まれている野菜ジュースで、効率的にダイエットをすることが可能です。
リコピンを使ったダイエットの方法は、「食前30分前にリコピンが含まれている野菜ジュースを飲むだけ」でとても簡単です。
食前30分前に野菜ジュースを飲むことで、血糖値の急な上昇を防ぎます。
本来、人間の体は血糖値を一定に保とうとする機能があり、いきなり糖質の高い食べ物を摂ると、血糖値が急上昇します。
血糖値が急上昇すると、インスリンというホルモンで血糖値をさげ、糖質を体内に蓄積します。
体内に蓄積され使われなくなった糖質はダイエットの大敵「脂肪」へと変換されるのです。
そのため、食前30分前に糖質の控えめな野菜ジュースを飲むことで緩やかに血糖値を上げ、インスリンの放出を防ぎ、効率よく糖質をエネルギーとして使えるのです。
そして、前項で説明したリコピンの効果も一緒に期待でき、血流がよくなり代謝が上がることで、その後に摂った食事に含まれる糖質も効率よくエネルギーに変えてくれます。
驚き!あの以外な食材にもリコピンが含まれていた
リコピンと言ったらトマトが一番初めに挙がるほど、トマトにリコピンが含まれていることは有名です。
では他の食材はいかがでしょうか?
・ミニトマト
大きいトマトよりも、ミニトマトの方がリコピンは多く含まれています。
ミニトマトを購入する時にはなるべく色の濃い赤のものを選ぶとよいでしょう。
・スイカ
スイカは、驚くことに大きいトマトよりもリコピン含有量が多いのです。
夏には期間限定で、スイカを使った市販の野菜ジュースも販売されています。
また、水分も多くお通じがよくなることから、ダイエット効果も期待できます。
・グレープフルーツ
グレープフルーツは、ビタミンCというイメージが強いのでとても意外ですね。
グレープフルーツの中でも、ピンクグレープフルーツにリコピンが含まれています。
そのほかにも、サクランボや赤のパプリカ等、リコピンは赤の食材に含まれていることが多いです。
また、ケチャップもトマトを使っているため、リコピンが入っています。
オムライスやポテトフライなどの調味料としてケチャップを使えば、効率よくリコピンを摂取することができます。
リコピン豊富な野菜ジュースの作り方
リコピンをたくさん含むトマトを使った野菜ジュースのレシピです。
通常、野菜ジュースであれば、ジューサーを使い野菜の搾りカスを取り除き、エキスだけを抽出しますが、繊維も丸ごと採ることでお通じもよくなりダイエット効果も高まります。
トマトの皮や種もすべて使って野菜ジュースを作りましょう。
【材料】
・トマト 2個
・バナナ 1本
・牛乳 150cc
・ミントの葉(飾り)※無くてもOKです。
①バナナは皮をむき、トマトはヘタをとり適当な大きさに切ります。
②牛乳とバナナ、トマトをミキサーにかけます。
③ミントの葉をお好みで飾って完成です。
ほんのり甘くて、トマトの酸味が程よいアクセントになっていて、おいしい野菜ジュースができます。
また、牛乳と一緒にリコピンを含む食材を摂取することで、リコピンの吸収率が向上するといわれています。
リコピンが摂れるダイエットレシピ
美味しくリコピンを摂ることが出来るダイエットレシピをご紹介します。
野菜ジュースからだけではなく、食事からもリコピンを摂って健康的にダイエットしていきましょう。
赤パプリカとトマトの春雨ヌードル
【材料】
・トマト 1個
・赤パプリカ 1/4個
・めんつゆの素 お好み
・お湯で戻した春雨 お好み
・パセリ 適量
①トマトをすりがねですりおろし、赤パプリカはみじん切りにします。
②トマト・赤パプリカを、めんつゆの素とよく混ぜ合わせます。
③お湯で戻した春雨と絡めます。
④パセリを適量散らしたら完成です。
トマトの酸味と赤パプリカの歯ごたえが和風のめんつゆとよく合います。
トマト、赤パプリカでリコピンを摂ることができ、さらに春雨を麺の変わりにしていることで糖質を抑えられているので、ダイエットの強い味方になる一品となっています。
スイカとトマトのサラダ
【材料】
・カットスイカ 1パック
・トマト 1個
・モッツアレラチーズ 1/2袋
・生ハム 4~5枚
・水菜 1株
・オリーブオイル
・塩
①スイカ、トマト、水菜、モッツアレラチーズを食べやすい大きさに切ります。
②オリーブオイルを野菜に1まわしかけ、塩を振りよくなじませます。
③生ハムを飾って完成です。
スイカとトマトを使うことでこちらもリコピンをたくさん摂ることができる一品です。
リコピンを含む食材はサラダにすると割と何でも相性が良いので、リコピンを含む季節の食材でサラダにして頂くのもよいでしょう。
健康的にダイエットをする為に
食前にリコピン入り野菜ジュースを飲むと、ダイエット効果だけでなく、健康的にもとてもよいことがわかりました。
健康にはバランスのよい食生活を送るのが一番ですが、リコピンのパワーを上手に取り入れて、無理なくダイエットに役立ててみてください。