ナスの食べ方には、あっさりした和風のものからコクとボリュームのある中華風や洋風のものまで、いろいろなバラエティーに富んでいます。
揚げナスや焼きナス、麻婆ナスやナスのパスタなど、パッと思い浮かぶものだけでもさまざまなお料理がありますね。
今回は、サラダ感覚で食べられるさっぱりレシピから、食べ応えとインパクトのあるメインでいただくレシピまで、味噌チーズのレシピを5つご紹介します。
味噌チーズのレシピにぴったり合うナスの選び方は?
ナスにはいろいろな種類が流通しており、コロンと小さいものから、細長く小振りなもの、かなり大きく丸みを帯びたものまで、さまざまな形があります。
日本国内で主に見かけるナスは、ほとんど黒に近いような紫色の皮をしています。
ほかには黄緑色であったり、ほとんど白に近いような色や縞模様の皮をしたナスもあります。
色が変わっても果肉部分の栄養価にほとんど変わりありませんが、濃紫色の色素はナスニンと呼ばれるものです。
アントシアニンという抗酸化作用のある成分の一つです。
その他の主な成分は水分と少量の糖質で、繊維質を比較的に多く含んでいます。
栄養価・カロリー共に比較的に低めで、とてもヘルシーな野菜の一つです。
基本的には、生でサラダのように食べる味噌チーズレシピには小ナスや水ナスなどの、みずみずしくてアクの少ない種類が向いています。
加熱調理をするレシピには、中長ナスや米ナス、加茂ナスなどのぽってりと大きなものなど、火を入れるとトロっととろけるような風合いを持つ種類を使用するのがおすすめです。
ナスの田楽を味噌チーズでアレンジしたレシピ
まずは一番シンプルに、ナスの田楽に味噌チーズをのせたレシピです。
【材料】
・味噌 大さじ2
・みりん 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・料理酒 大さじ1
・ナス 大きいもの2本
・ピザ用チーズ 適量
【作り方】
①味噌、みりん、砂糖、料理酒を練り混ぜて田楽味噌を用意しておきます。
もっと多い量で作る場合は、味噌が2に対し、その他の材料がそれぞれ1になるような割合で作ると良いですよ。
味噌そのものの味の濃さの違いもありますので、お好みに合わせて調整してください。
例えば、甘めの味付けが好きなら砂糖を増やしたり、辛口が好きなら砂糖を控えめにするなどです。
もし混ざりあがった田楽味噌の仕上がりが固めのようでしたら、水を少量ずつ足して緩め、塗りのばしやすいように固さを加減してください。
②次にナスのヘタを切り落とし、ナスの果肉の部分を1cm程の厚さになるように少し斜めにスライスします。
③厚手のフライパンに多めの油を熱し、スライスしておいたナスを入れて、時々ひっくり返しながら中火で両面に焦げ目がつくまでじっくり焼き付けます。
④ナスに焦げ目がついて中までしっかりと火が通ったら、ナスに田楽味噌を塗り、上にピザ用のチーズを乗せて蓋をします。
⑤全体に熱が行き渡り、チーズが溶けたら出来上がりです。
お好みで、白ごまや刻んだ青じそを振りかけてもおいしく召し上がれます。
イタリア風のナスの味噌チーズレシピ
次のレシピは、おしゃれなイタリア風です。
【材料】
・タマネギ 1個
・ニンニク ひとかけ
・オリーブオイル 小さじ1
・合いびき肉 200g
・缶詰トマト 1缶
・味噌 大さじ1
・ミックスハーブパウダー 少々
・赤ワイン 50ml
・ナス 大きいもの3本
・ピザ用チーズ 適量
【作り方】
①みじん切りにしたタマネギとニンニクを少量のオリーブオイルで炒めます。
きつね色になったところに合いびき肉を加え、肉の色が変わるまで更に炒めます。
②肉に火が通ったら、そこに缶詰のトマトを加え、味噌とミックスハーブパウダー、赤ワインで味を調えます。
全体がなじむまでよく炒め合わせ、ミートソースを作ります。
③ミートソースが出来上がったら、オーブン用の耐熱容器に厚めにスライスしたナスと交互に層を作るように重ね入れてください。
お好みで、重ねる層の中にホワイトソースを加えても、おいしくいただけます。
④最後に、上からピザ用のチーズをたっぷりと振りかけ、オーブンでチーズに焦げ目がつくまで焼きます。
これでナスの味噌チーズグラタンの出来上がりです。
アレンジのしやすいレシピですので、マッシュポテトを加えてボリュームを出したり、スライスした他のお好みを野菜を加えるなどして、バリエーションを楽しんでみてください。
味噌チーズでナスのサラダ風
今度はちょっと変わった、サラダ風のあっさりとした味噌チーズナスのレシピです。
チーズと言っても、使用するのは高タンパク・低カロリーのカッテージチーズですので、とてもヘルシーな仕上がりです。
そこに味噌のコクが加わることで、インパクトのある味に仕上がっています。
【材料】
・水ナス 2本
・味噌 小さじ2
・砂糖 小さじ2
・酢 小さじ2
・カッテージチーズ 適量
【作り方】
①まずは水ナスを縦に半分に切ってから5mm幅ほどの半月切りにします。
大きさによっては更に縦に半分にして、5mm幅ほどの銀杏切りにします。
②スライスしたナスを軽く塩もみして、10分ほど置いておきます。
水分が出てきたら軽く水ですすいでからぎゅっと絞って水気を切っておきます。
③ボウルに味噌と砂糖と酢を入れ混ぜ、酢味噌の和え衣を作ります。
そこに塩もみをしたナスを加え混ぜます。
④ナスの酢味噌和えができたら、そこに酢味噌和えと同じくらいの分量のカッテージチーズを加えて和えます。
出来上がりです。
火を使わないので、簡単に作れますね。
ナス味噌チーズのラタトゥイユ風レシピ
ラタトゥイユはフランス料理のトマト味で仕上げた野菜の煮物のようなレシピです。
ナスに加えてタマネギやセロリ、ズッキーニなど、煮込んでも形を保ちやすいお好みの野菜を用意しましょう。
【材料】
・ナス 大きいもの2本
・タマネギ 1個
・セロリ 1本
・ズッキーニ 1本
・オリーブオイル 少量
・ニンニク ひとかけ
・缶詰トマト 1缶
・味噌 大さじ1
・バルサミコ酢 少々
・フレッシュモッツァレラチーズ 適量
【作り方】
①野菜は、大体の大きさが揃うように、食べやすいサイズの乱切りにします。
②厚手の鍋に少量のオリーブオイルと刻んだニンニクを熱し、硬い野菜から順番に、油を絡めるように炒めていきます。
③油が全体になじんだら、缶詰のトマトを入れ、全体に火が通ったら味噌とバルサミコ酢を加えて更に煮込みます。
④味が整ったら火を止めて、フレッシュモッツァレラチーズを散らして蓋を閉め、余熱でチーズを溶かします。
⑤まだモッツァレラチーズのチーズの塊が残りつつも、周りの部分がとろりと溶け始めたころ合いで、ナス味噌チーズ、ラタトゥイユ風の出来上がりです。
そのまま食べてもおいしいですし、パスタソースとしていただくのもおすすめです。
ナスと味噌チーズのディップ
ディップといっても、少しギリシャ料理やレバノン料理寄りのレシピです。
【材料】
・ナス 細長いもの5本
・味噌 大さじ1
・クリームチーズ 100g
・塩コショウ 少々
【作り方】
①まずは焼きナスを作ります。
ヘタについたガクの部分(ひらひらした部分)は焦げて燃え上がりやすいので取り除いてください。
②次に、皮が剥きやすくなるよう、ナスの表面にうっすらと縦に浅い切り込みを入れます。
それから、焼き網か魚焼きグリルで全体に焦げ目がつくまでひっくり返しながら強火で焼き付けます。
③皮がこんがりとして、身が柔らかくなったら、熱いうちに皮を剥きます。
しっかりと焼きあがっていれば、皮をつまんでちょっと引っ張るだけで、スルスルと皮が剥けていくはずです。
剥きにくいようならその部分に火が通っていない可能性があります。
その場合は、ナスの上下を返して、火の当たる部分を変えながらもう少し焼いてみてください。
④焼きナスの皮が剥けたら、ヘタの部分を切り落として、味噌とクリームチーズと共にフードプロセッサーにかけます。
なめらかになるまで撹拌します。
⑤塩コショウで味を調えたら、ナスの味噌チーズディップの出来上がりです。
クラッカーや薄切りにしたバゲットにのせて食べたり、キュウリやニンジンなどの野菜スティックと一緒に食べるのもおすすめです。
味噌チーズ味のナスの料理を試してみませんか
一口にナスの味噌チーズと言っても、さまざまなバリエーションがありましたね。
味噌とチーズの味の組み合わせは発酵食特有のコクと深みがとても良く合います。
また、シンプルな甘みがおいしいナスは、淡白な味わいがインパクトのある味とブレンドするのにぴったりです。
使用するチーズの種類を変えるだけでも、ずいぶんと味の雰囲気が変わるので、色々な食べ方を楽しんでみませんか。