ピーマンと聞いて、頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。
子供のころからずっと苦手という方や、子供が食べてくれなくて困っている方もいるでしょう。
苦みが強いため、苦手な方も多い野菜ですね。
今回は、調味料に味噌を使って炒める簡単レシピを中心にいくつかご紹介します。
苦手な方も食べやすいレシピや、栄養についても触れていますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
ご飯が進むピーマンの味噌炒めレシピ
子供もモリモリ食べられる、ピーマンの味噌炒めのレシピをご紹介します。
≪ナスとピーマンの味噌炒め≫
【材料 4人分】
・豚バラ薄切り 200g
・ナス 1袋
・ピーマン 1袋
・ショウガ 1かけ
・にんにく 1かけ
・長ネギ 10cm
・サラダ油 大さじ2
☆味噌 大さじ2
☆砂糖 大さじ1
☆醤油 大さじ1
☆みりん 大さじ1
☆酒 大さじ1
・水 100cc
【作り方】
①ナスは大きめの乱切りにし、水にさらしておき、ピーマンも乱切りにします。
豚バラは4cm幅に切り、ショウガ、にんにくは薄切り、長ネギは粗みじん切りにしておきます。
②フライパンにサラダ油、ショウガ、にんにく、長ネギを入れ火にかけます。
油がチリチリとしてきたら、豚バラを加え、炒めます。
③豚バラがほぐれたらナスを加え、ナスに油が回ったら、☆と水を加え、フタをして強火で煮立たせます。
④煮詰まってきたらピーマンを加えて、完全に煮詰まり油がジュウジュウしてくるまで、炒めます。
お好みで粉山椒をふりかけ完成。
②でトウバンジャンを加えても、ピリ辛でおいしくなります。
ジャガイモを入れるなら4~5mmの厚さに切り、ナスと同時に加えてください。
酒は紹興酒を使うものもおすすめです。
鶏ひき肉を使った味噌炒めレシピ
次に、野菜嫌いの子供も食べてくれる人気レシピをご紹介します。
≪鶏ひき肉の味噌炒め≫
【材料 2~3人分】
・鶏ひき肉 200g
・ナス 2本
・ピーマン 2個
・もやし 1袋
☆味噌 大さじ3
☆砂糖 大さじ3
☆醤油 大さじ1.5
【作り方】
①ナス、もやし、ピーマンをひと口大に切り、☆は混ぜ合わせておきます。
②フライパンに油を大さじ1入れ、ナスがしんなりするまで炒めたら、皿に取り出します。
③フライパンに油を少量入れ、ひき肉を炒め、火が通ったらピーマン、もやし、ナスを加えて炒めます。
④☆を加え、全体にからませたら完成。
小さめのひと口サイズにすれば、子供も食べやすくなります。
ひき肉を使うので、かたい肉は苦手という子供でも食べやすいですね。
他にいろいろな野菜を入れて食べるのもおすすめです。
ご飯にかけて丼にしてもおいしいです。
炒めて煮るだけ!ピーマンのおかず味噌
ここでは、おかず味噌のレシピをご紹介します。
簡単に作れて、ご飯にも合います。
≪ピーマンのおかず味噌≫
【材料】
・ピーマン 10個300g
・味噌 150g
・砂糖 80g
・酒 100cc
・みりん 100cc
・サラダ油 適量
【作り方】
①ボウルに味噌、砂糖、みりんを入れて混ぜ合わせます。
ピーマンを粗みじん切りにします。
②サラダ油をしいたフライパンに、ピーマンを入れて炒めます。
③しんなりしてきたら調味料を加え、焦がさないように弱火で煮詰めます。
好みの固さになるまで煮詰めたら完成。
ピーマンはフードプロセッサーを使えば手軽に粗みじん切りができます。
ご飯にそのままかけて食べたり、キュウリやとんかつにつけて食べたりと、食べ方もいろいろあります。
マヨネーズを混ぜてまろやかにしたり、唐辛子でピリ辛にしたり、好みに合わせてアレンジも自由自在。
お気に入りの食べ方を見つけてみてください。
簡単丸ごと焼きピーマン
ピーマンを丸ごと使ったレシピをご紹介します。
包丁も使わず、フライパンで炒めたりもしない簡単レシピです。
子供でもできるので、お手伝いにいいかもしれませんね。
≪簡単焼きピーマン≫
【材料 4人分】
・ピーマン 4個
☆味噌 大さじ2
☆みりん 大さじ1
☆ゴマ油 少々
☆鰹節 ひとつかみ
【作り方】
①ピーマンのヘタを指で押し、くり抜きます。
タネやワタも一緒に取れますが、残った場合は水で洗い流してください。
②☆を混ぜ合わせ、ピーマンの内側全体にスプーンで塗ります。
③トースターにアルミホイルを敷いて、ピーマンを8~10分程焼きます。
ピーマンに焼き色がつき、くたっとしたら完成。
ピーマンの大きさに合わせて味噌ダレの量を調節してください。
鰹節たっぷりでおいしくできます。
にんにくを混ぜても食欲をそそります。
ピーマン嫌い必見!克服するコツ
いくつかレシピをご紹介しましたが、やはりピーマンは苦手という方もいるでしょう。
苦手な原因は苦みではないでしょうか。
細かくしてハンバーグなどに入れても、苦さに気付いて食べないなんてこともあるかもしれません。
味噌などで濃い味にしても、食べてくれないとがっかりしてしまいます。
では、ピーマンを食べやすくする選び方や、調理のコツをご紹介します。
苦みが少ないピーマンを選ぶコツはヘタをよく見ましょう。
ヘタが6角形のものは、5角形に比べて苦みが少ないのです。
ヘタの角数は花びらの数と同じで、花びらが多いものは、栄養がしっかりと行き渡っているということ。
角数が多くなるほど、苦みが少なくて甘みが増します。
タネの周りの白い部分も苦みが強いので、スジもしっかり取り除くことで、苦みが抑えられます。
また、ピーマンの苦みは油に溶けます。
多めの油でピーマンだけ先に炒め、フライパンに残った油はきちんと拭き取って次の調理にうつる、というのも苦みを抑えるポイントです。
また、青臭い臭いが苦手という方もいるでしょう。
独特な臭いは夏場なら2~3時間程天日干しすれば、かなり抑えられます。
切り方にもコツがあります。
ピーマンの細胞は縦長のため、横に切ると臭いが増してしまいます。
形をある程度残して料理するときは縦に切りましょう。
思わず食べたくなるピーマンの健康効果
好き嫌いが分かれるピーマンですが、栄養が豊富に含まれています。
ピーマンはナス科トウガラシ属の野菜ですが、カプサイシンを含まない唐辛子を改良してピーマンが作られました。
ピーマンの緑色は、未熟なうちに収穫しているためです。
熟すと赤やオレンジに変わりますが、パプリカとは別の野菜です。
ですが、種としてはほとんど同じで、非常に曖昧な存在だそうです。
一般的な区別として、果肉が薄くて縦長のものがピーマン、果肉が厚くて丸みのある形状のものはパプリカとしています。
栄養成分的に、ピーマンとパプリカにはあまり違いがなく、ビタミンはパプリカのほうが上回ります。
どうしてもピーマンが苦手という方は、パプリカを食べるのもいいでしょう。
栄養成分には、次のようなものがあります。
・ビタミンC
・ビタミンA
・ビタミンB1、B2
・ビタミンE
・鉄
・カルシウム
・ビタミンP
・カリウム
・食物繊維
など、たくさん含まれています。
健康効果についてもいろいろなものがあります。
・老化予防
・生活習慣予防
・疲労回復
・免疫力向上
・血行不良、冷え性改善
・肌のアンチエイジング
・肥満予防
ビタミンが豊富に含まれているので、風邪予防にもピーマンは効果が期待できます。
味噌炒めにしたり、煮びたしにしたりと食べ方もいろいろあります。
苦手という方も、食べ方や調理方法を工夫してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
栄養満点のピーマンを食べよう
ピーマンは栄養が豊富に含まれています。
健康効果もたくさんあることが分かりました。
選び方や調理方法を工夫すれば、苦手な方もきっと食べられるでしょう。
他の食材に比べて、ピーマンのビタミンは熱に強く、炒めるなどの加熱調理に向いています。
具材も組み合わせによって、さらなる健康効果が期待できます。
いろいろなレシピを試して、たくさん野菜を食べましょう。