日本の和食と同様に、韓国料理も健康食として、世界中から注目を集めています。
韓国の家庭料理のひとつに「味噌チゲ」があります。
今回は、材料別の味噌チゲのレシピを、いくつかご紹介します。
食を重要視する韓国料理は、魅力たっぷりですよ。
韓国料理の特徴とスープの種類
韓流ブームの影響で、韓国について興味を持った方も多いのではないでしょうか。
みなさんは、韓国料理の特徴をご存知ですか。
韓国料理は「薬食同源」が根底に根付いています。
つまり、食べるものは全て薬になるという考え方です。
韓国の方は、食を重要視しているのです。
したがって韓国の食卓には、ご飯、スープ、メイン料理、おかず、キムチが必ず並びます。
品数の多さからも、食のバランスが良いことが、おわかりいただけると思います。
残念ながら日本の食卓には、韓国ほどの品数が並ぶことは少ないのではないでしょうか。
主食は、日本と同じご飯です。
しかし豆や雑穀、野菜などを混ぜて炊くことが多いです。
また、日本に比べてお粥の頻度が高く、朝食としても食べられています。
スープのレシピも沢山あり、呼び方もそれぞれ異なっています。
☆チゲ
野菜、海の幸、肉などの具が沢山使われ、汁は少ないです。
鉄鍋や土鍋が使用されることが多いです。
味噌チゲやキムチチゲが有名ですね。
☆クク
具は少なく、汁の量が多めのスープです。
☆湯(タン)
海の幸や肉が使われ、長時間煮込むものをタンと呼ぶことが多いです。
クク同様に具は少なく、汁の量が多めのスープです。
☆チョンゴル
少ない汁で煮る調理方法です。
鉄鍋で出されます。
韓国の人気・定番料理①
韓国料理には、どんなイメージをもちますか。
やはり、辛いイメージが強い方が多いでしょうか。
キムチや味噌チゲなど、辛い食べ物の代表的存在はありますが、辛くない料理も沢山ありますよ。
ここでは、韓国の人気・定番料理をご紹介していきます。
☆キムパム
キムパムは、日本の巻きずしと似ています。
私達に身近な太巻きと同様に、いくつかの食材を具として入れるのが一般的です。
家庭でも多く作られているほか、屋台や食堂などでも販売されています。
具には牛肉、卵焼き、たくあん、ホウレンソウ、しいたけ、キムチなどがよく使われています。
☆味噌チゲ(テンジャンチゲ)
アサリやイワシ、牛肉などで出汁をとります。
豆腐、ジャガイモ、長ネギ、ホバク(カボチャ)、青唐辛子などの具に、韓国味噌で調味したものです。
☆キムチチゲ
名前そのままで、チゲにキムチを乗せた辛い食べ物です。
レシピも色々とありますが、主に白菜キムチ、豚肉、豆腐、タンミョン(春雨)、長ネギ、塩、にんにく、唐辛子が使われることが多いです。
韓国の人気・定番料理②
☆トッポッギ
日本でもトッポッギはよく食べられているので、ご存知の方も多いでしょう。
屋台などでも食べることができ、特に、女性や子供から人気があります。
トッポッギは、米で作った餅を、野菜などと一緒に炒めたものです。
玉ねぎ、ニンジン、長ネギ、コチュジャン、粉唐辛子、砂糖などが使われています。
☆ラミョン
いわゆる韓国バージョンのラーメンのことです。
日本では生ラーメンも食べられていますが、韓国ではインスタントラーメンが主流です。
家庭内だけでなく飲食店でも、インスタントラーメンを調理したものが提供されるのには驚きですね。
☆ミルミョン
釜山などの南部地域の郷土料理です。
辛くないので、辛さが不得意な方にもおすすめです。
☆プルコギ
韓国料理の中で、一番有名で人気がある食べ物です。
薬味ダレで下味をつけた牛肉を、野菜やタンミョン(春雨)などと一緒に、鉄板で焼いて食べます。
次項からは、色々な材料を使った味噌チゲレシピを、いくつかご紹介していきます。
韓国味噌を使ったキノコ味噌チゲレシピ
みなさんは、韓国味噌(テンジャン)をご存知ですか。
韓国味噌は、コチュジャン(唐辛子味噌)、カンジャン(醤油)と並び、韓国料理に欠かせない調味料のひとつです。
テンは「固い」、ジャンは伝統調味料の総称である「醤(ジャン)」を意味しています。
特徴は、大豆の粒が残るように粗めにつぶしてあることと、少しクセのある独特の香りがすることです。
沸騰すると香りが飛んでしまう日本の味噌と異なり、煮立てるほどに風味が強くなります。
韓国味噌は、昔から大事なたんぱく源として食べられており、近年では健康効果が期待されています。
そんな韓国味噌を使った、味噌チゲのレシピをご紹介します。
【キノコの韓国味噌チゲ】
【材料 3~4人分】
・水 1000ml
・粉末だし 小さじ2
・韓国味噌 大さじ8
・玉ねぎ 1/2
・大根 1/3
・ニンジン 小1本
・キノコ類 色々な種類のものをお好みで
・豆腐(絹でも木綿でも) 200g
・長ネギ 1本
・牛肉切り落とし 200g
・にんにく(チューブ) 3~4cm
☆一味唐辛子 お好みで
【作り方】
①鍋に水を入れて沸騰させます。
次に、粉末だし、玉ねぎ、大根、ニンジンを入れます。
②大根が透明になり柔らかく煮えたら、お好みのキノコ類、牛肉、豆腐、長ネギ、にんにくを入れ、再度煮てください。
③韓国味噌を溶かしながら加えます。
④お好みで☆の一味唐辛子を調整してください。
ピリ辛が美味しい!牛肉の味噌チゲレシピ
韓国味噌が手に入らなくても、日本の味噌を使っても、美味しく味噌チゲを作ることができますよ。
味噌とキムチのコクで、辛すぎず、奥深いピリ辛味のレシピをご紹介します。
しめに、うどんを入れると美味しいですよ。
【牛肉の味噌チゲ鍋】
【材料 4人分】
・牛切り落とし肉 250g
・白菜 1/5個
・しいたけ 4個
・えのき 1束
・長ネギ 1本
・ニラ 1束
・豆腐 1丁
・油あげ 1枚
・味噌 お玉1杯(約100g)
・キムチ鍋の素(市販) 200ml(表示量の半分程度)
・水 6カップ
【作り方】
①白菜は茎と葉に分け、食べやすいサイズにカットしておきましょう。
②えのきや、しいたけは、石づきを切り落とします。
えのきは、小房に分けておきます。
③豆腐は8等分に、長ネギは斜め切り、ニラは4~5cmにカットしましょう。
④油あげは、熱湯を回しかけて油抜きをします。
油抜きしたものを、短冊切りにしましょう。
⑤鍋に牛肉、白菜の葉とニラ以外の材料を入れ、さらに水を入れて火にかけます。
⑥沸騰したら、味噌、キムチ鍋の素を加えて5分ほど煮込みます。
白菜の葉、ニラを加えて5分くらい加熱したら完成です。
韓国料理屋みたいな豚キムチ味噌チゲレシピ
最後に、日本の家庭でも、手軽に本格的な味噌チゲを作ることができるレシピをご紹介します。
市販されている創味シャンタンDXを使えば、韓国料理屋みたいなお店の味を再現できますよ。
是非作ってみてください。
【豚キムチ味噌チゲ】
【材料 3~4人分】
・豚肉 200g
・キャベツ 700g(正味)
・白ネギ 1本
・玉ねぎ 1個
・ニラ 1束
・もやし 1袋
・キムチ 150g
・豆腐 1丁
☆鍋だしの材料
・水 1ℓ
・創味シャンタンDX 10g(小2)
・鶏がらスープ(顆粒) 10g(大1)
・酒 50cc(50g)
・みりん 50cc(60g)
・醤油 20g(大1強)
・砂糖 20g(大2強)
・コチュジャン 50g(大3弱)
・味噌 50g(大3弱)
・おろしにんにく 3g(小1/2)
・韓国粉唐辛子(荒) 適宜
【作り方】
①ニラは2~3cmにカットし、もやしと混ぜて水にさらします。
さらしたら、ザルにあげておきましょう。
②豚肉、豆腐、野菜は食べやすいサイズにカットしておきます。
③土鍋があれば土鍋に、なければ大きい鍋に、鍋だしの材料全てを入れ沸騰させます。
④沸騰させた鍋だしに、全ての具材を入れて全体的に火を通します。
この時に、豚肉、ニラ、もやしは火を通し過ぎないように、最後に上に乗せましょう。
韓国の様にバランスの良い食事内容を目指す
韓流ドラマでも見たことがある方もいらっしゃると思いますが、食卓に並べられる韓国料理の品数の多さには驚きますよね。
味噌チゲのレシピにも沢山の野菜が使われているように、実は韓国は、野菜の摂取量が世界でもトップクラスなのです。
また、野菜と同様に味噌などの発酵食品も多く摂取されています。
日本の食卓においても、韓国同様にバランスの良い食事内容を目指していきましょう。