2月頃になると、店頭に生めかぶが並びます。
サラダや酢の物、みそ汁の具と幅広く使える食材ですし、健康にも良いので、ぜひ食卓に取り入れていきたいものです。
めかぶとは、わかめの根元部分のことです。
ミネラルがたっぷりなのにカロリーが低く、100g当たり11kcalなので、ダイエットにも向いています。
今回は、そんなめかぶの栄養成分や下処理の仕方、耳部分や茎部分の食べ方についてお伝えしていきます。
めかぶの食感や栄養は?茎も食べれる?
めかぶの茎の部分は、好き嫌いはあるかもしれませんが食べられます。
歯ごたえがよく、料理にも使えます。
耳の部分は、ねばねば感が強く、食べ方としては刻んでご飯にかけるだけでも、おいしいです。
そんなめかぶの栄養は、とても豊富です。
ヨウ素・アルギン酸・フコイダン・葉酸・ビタミン・カルシウム・鉄分などを含みます。
ヨウ素には、乳がんを抑える作用があります。
アルギン酸は、唾液の分泌量を増やして、口内細菌の繁殖を防ぐため、口臭予防の効果があります。
また、コレステロールの吸収を阻害し、生活習慣病を予防する効果もあります。
フコイダンはリンパ球を活性化し、アルギン酸が老廃物の排出を促して、免疫力を高める効果や胃の炎症を抑え、粘膜を保護する効果があります。
そのほかにも、アトピー・アレルギー・喘息・花粉症にも効果があるそうですから、食べない手はないですね。
めかぶのねばねばに含まれる成分が、肌の潤いを保ち、肌荒れを防ぐ効果があります。
また、便秘を予防し、コレステロールの吸収し、血糖値を低下させる効果もありますよ。
注意点としましては、めかぶに含まれている食物繊維は過剰摂取すると、お腹が緩くなることがあります。
食べすぎには気をつけましょう。
また、1日の最低限のヨウ素摂取量は0.15mgですが、めかぶ1パック(50g)には、ヨウ素が0.195mg含まれています。
そのため、1日1パックで十分であるということになります。
1日に摂取して良いヨウ素は、3mgまでとされています。
摂りすぎると甲状腺機能の低下がみられ、皮膚の乾燥やむくみ、体重増加や無気力、疲労感が出る可能性があるので注意が必要です。
めかぶの茎などの下処理の仕方
鍋にお湯を沸かし、氷を入れた冷水も準備しましょう。
冷水めかぶを流水で洗い、隅々まで汚れを落とします。
茎の部分と耳の部分を切り離し、まずは茎からゆでます。
(茎に沿って包丁を入れて、両側の耳を切り離す感じです)
茎の10秒後に耳を入れ、10秒ほどゆでます。
ゆでる時間が長すぎると、めかぶの色が悪くなりますので、注意してください。
茎と耳、両方とも鍋から取り出し、冷水にさらします。
冷水にさらすと、色が鮮やかになります。
耳部分は、ひと口大にカットすると料理に使いやすくなります。
ご飯にかけて、ねばねば感を味わいたいならば、みじん切りや細切り、ペースト状にしましょう。
茎は、小口切り・みじん切り・千切り・削ぎ切りなど、料理法に応じてカットしていきましょう。
ゆでることにより、ねばねば感が増しますので、カットするときに滑りやすくなります。
切りにくいのが嫌な人は、熱を加える前にカットしておくと、いいかもしれませんね。
下処理ののち、冷凍すると2~3ヶ月は持ちます。
解凍後は、2~3日で食べきるのが良いでしょう。
食べ方を工夫すると色々な料理に使えますので、どんどん食卓に出していきましょう。
めかぶのおいしい食べ方は?茎も入れて佃煮にしよう
めかぶの食べ方ときたら、まずこれでしょう。
めかぶの茎も耳も入れて、作ることができます。
簡単でおいしい常備菜になります。
ぜひ、お試しください。
ご飯にのせるほか、お弁当の一品にもなりますし、酒のつまみや箸休めにもおすすめです。
【材料】
・めかぶ 300g
・ごま油 大さじ1.5
・砂糖 大さじ1.5
・醤油 大さじ3
・みりん 大さじ1.5
・七味唐辛子 適量
【作り方】
①めかぶの茎は千切りに、めかぶの耳部分は、ひと口大にカットします。
②フライパンに、ごま油を熱し、めかぶを炒めます。
③砂糖・醤油・みりんを入れて炒め、煮ます。
あまり煮詰めすぎると焦げますので、注意してください。
③火を止めて、七味唐辛子をかけて、出来上がりです。
めかぶの茎はきんぴらにしよう
めかぶの茎部分は、コリコリしていて、歯ごたえがあります。
捨ててしまうのはもったいないので、薄切りにして香りよく炒めて、きんぴらにしましょう。
めかぶの茎の食べ方として、おすすめですよ。
ぜひ、試してみてください。
ご飯の友になるだけでなく、そうめんやそばとともに食べたり、どんぶりの具の一品として使ったりと、アイデア次第でどんどん食べられます。
【材料】
・めかぶ(茎) 400g
・ごま油 小さじ3
・砂糖 大さじ1.5
・みりん 小さじ1
・醤油 小さじ2
・いりごま(白) 適量
【作り方】
①ゆでてあるめかぶの茎部分を薄切りにします。
②フライパンにごま油を熱し、めかぶの茎を入れて炒めます。
ある程度炒めたら、砂糖・みりん・醤油を入れて、水気がとぶまで炒めます。
③ごまを絡めて出来上がりです。
めかぶのおいしい食べ方は?ねばねば丼
ここでは、めかぶの耳の部分だけ使います。
茎は固いので、ここでは使いません。
オクラや山芋のねばねばには、消化酵素が含まれているので、疲れた胃にもやさしいめかぶの食べ方となります。
納豆はビタミンB1が豊富で夏バテ防止になりますし、含まれているサポニンという物質には、癌や動脈硬化を予防する効果もあるそうです。
下に挙げた材料以外にも、なめこやモロヘイヤなども、ねばねばしていて体に良い食べ物ですね。
お好みで、ねばねば食材を選んでください。
【材料】(2人分)
・めかぶ 200g
・納豆 1パック
・山芋 200g
・オクラ 3~4本ほど
・ご飯 2~3膳
・液体だしor醤油 適量
・お好みで卵黄や海苔
【作り方】
①納豆に添え付けのたれを入れて、混ぜておきます。
山芋をすりおろして、とろろにします。
②オクラは塩を入れた湯でさっとゆでて、2mmほどの輪切りにします。
めかぶは、お好みの大きさに刻みます。
③ご飯をどんぶりに入れて、納豆やめかぶ、オクラ、とろろをきれいに並べます。
お好きな人は、卵の卵黄(生)や刻んだ海苔を乗せるのも、おすすめです。
④お好みで、液体だしか醤油をかけて召し上がりましょう。
めかぶのおいしい食べ方:スープ2種
めかぶで、身体にやさしいスープを作りましょう。
簡単ですから、おうちごはんの定番になるかもしれません。
時短でできるので、忙しい朝ご飯メニューとしてもぴったりです。
下処理済みのめかぶで作ってもいいですし、もちろんスーパーで売っているめかぶのパックを使ってもできますよ。
ほっとする、めかぶの食べ方です。
ぜひ、お試しください。
☆めかぶと梅干しスープ
【材料】(1人分)
・めかぶの耳部分(下茹で済み) 50g
・液体だし 大さじ1
・梅干し 1~2個
・熱湯 100cc
・鰹節 少々
・塩 少々
【作り方】
①めかぶは耳だけを使います。
細く切ってもいいですし、細かく刻んでもいいです。
②めかぶ・梅干し・鰹節・液体だしを、お椀に入れて熱湯を注ぎます。
味が薄い場合は、塩で味を調整してください。
これで出来上がりです。
☆めかぶと卵のスープ
【材料】(2人分)
・卵 1個
・めかぶの耳部分(下茹で済み) 80g
・トマト 1個
・ウェイパー 小さじ2
・ごま油 少々
・塩 少々
・湯 2カップ
【作り方】
①めかぶは耳部分を細く切ります。
卵は割りほぐし、トマトは、ひと口大にカットしておきます。
②鍋にお湯を沸かし、めかぶ・トマトを入れ、煮立たせます。
③ウェイパーと塩で味を調え、卵を回し入れて、火を止めます。
ごま油を入れて、香りをつけます。
めかぶを食卓に取り入れましょう
いかがでしたか?
こうやって改めて注目すると、めかぶは健康にも役立ちますし、活用性が高い、なかなか良い食材だと思いませんか?
ぜひ、今回の記事を参考にされて、店頭で生めかぶを見かけたときに、手をのばしてみてくださいね。
定期的に食べていくうちに、少しずつ体が元気になっていくのを感じることができれば、本当にうれしいですね。
では、健康な食生活のために、日々励んでいきましょう。