甘くて、ほんのり苦みのあるカラメルソース。
プリンとの相性は、言うまでもないですよね。
デザートに使われている印象ですが、実は私たちの生活に身近なものなのですよ。
そんなカラメルに関するお話と、基本のカラメルソースの作り方から、簡単カラメルレシピまでご紹介していきます。
多様に使われているカラメル
欧米では、ずっと昔から、家庭料理で使われていたカラメル。
19世紀ごろになると、飲料やビール、お菓子などにも利用されました。
日本にやってきたのは、大正~明治の初期にドイツからです。
原料を砂糖とした国産のカラメルが販売されて、佃煮などの料理に使われていました。
日本が経済成長を遂げると洋食が広がり、加工された食品も多くなってきたことから食品産業も発展して、カラメルも多様化されるようになったのです。
日本のみならず、世界各国の食品や飲料に使われているカラメルの用途として挙げられるのは、次の通りです。
☆清涼飲料水
☆アルコール飲料
☆醤油
☆味噌
☆ソース類
☆調味料
☆漬物
☆お菓子
☆生菓子
☆加工食品
☆乳製品
☆医薬品
☆化粧品およびペットフード
など。
飲料に使うとき、食品に使うときと、それぞれの性質に合わせて調合されています。
カラメルはお菓子以外にも、多様な使われ方をしています。
そんなカラメルは、ご家庭でも簡単に作ることができます。
次項では、カラメルソースの基本的な作り方をお伝えします。
簡単!カラメルソースの基本的な作り方
☆カラメルソース
甘さの中にも、ほろ苦さがあり、プリンはもちろんのこと、冷たいアイスクリームや、果物のソテーも美味しいですよ。
【材料 プリン約8個分】
・グラニュー糖 大さじ4
・お湯 大さじ2
【作り方】
1)
鍋に、グラニュー糖を入れて弱火にかけます。
2)
鍋をゆすりながら、グラニュー糖を溶かして全体が色づくようにしましょう。
このとき、スプーンなどで、かき混ぜないでください。
3)
大きな泡が小さくなって、濃い飴色になったら、火を止めます。
4)
そこにお湯を少しずつ入れて、濃度を調整します。
お湯を入れたときにハネるので、火傷に注意しながら入れてください。
5)
カラメルが固まらないうちに、プリンの容器などに流し入れましょう。
カラメルソースを保存したいときは、お湯を加える工程で、お湯の分量を倍にしてください。
濃度を薄くしておけば、固まりにくくなります。
グラニュー糖があれば、簡単に作ることができます。
原材料を変えてもカラメルはできるの?
お菓子を作るときに欠かせないカラメルですが、原材料が砂糖と書いていたり、グラニュー糖と書いてあったりと、どちらを使えば良いか迷いますよね。
材料が異なると、どういった味の変化があるのでしょうか。
作り方は同じで、原材料を変えたカラメルの特徴を見ていきましょう。
☆細目グラニュー糖
風味があり、ほろ苦さと、鼻に抜ける香りが特徴です。
カラメルの王道と言って良いでしょう。
☆上白糖
細目グラニュー糖と比べると、風味よりもカラメルの甘さが引き立ち、ほろ苦さと香りは柔らかく感じます。
☆粉糖(オリゴ糖入り)
見た目は他の砂糖と変わらないですが、サラッとしています。
ほろ苦さは、やや弱いです。
☆キビ砂糖
見た目は、白い砂糖を使ったときよりも濃く、黒に近い茶色に仕上がります。
味は黒糖のアメや、べっこう飴に近いです。
ほろ苦さよりも、風味が強く仕上がります。
☆ブラウンシュガー
作るときに粘り気が出るので、180℃に達するまでに焦げ付いてしまいます。
130℃くらいで火を止めると、黒蜜のような味のソースができます。
王道のカラメルソースではないものの、和風のお菓子に合います。
原材料が違うだけで、それぞれ味の変化が起きました。
使う料理で変えてみても良いし、お好みのカラメルも見つかるかもしれませんよ。
では、カラメルを使った簡単レシピを見ていきましょう。
簡単!カスタードプリンの作り方
カラメルソースと言ったらプリン。
簡単で美味しいカスタードプリンのレシピです。
☆カスタードプリン
【材料 70mlプリン型8個分】
・全卵 2個
・卵黄 4個
・グラニュー糖 80g
・牛乳 2カップ
・カラメルソース プリン8個分
・バター 少量
・
【作り方】
1)
バターをプリン型の内側に、薄く塗っておきます。
2)
カラメルソースを、プリン型に流し入れて冷まし、カラメルを固めておきましょう。
3)
耐熱容器にグラニュー糖と牛乳を入れて、600wの電子レンジで約1分加熱します。
4)
ボウルに全卵と卵黄を入れたら、泡立て器で溶きほぐし、(3)を少しずつ加えます。
このとき、泡立てないように混ぜてください。
5)
(4)をこしながら、(2)の容器に流しいれます。
6)
フライパンに3枚重ねたキッチンペーパーを敷いて、(5)を並べて、熱湯を方の半分まで入れてください。
7)
フタをしたら弱火にかけて、12分蒸していきましょう。
軽く揺らすと表面が揺れて、バランスよく弾力がありそうなら大丈夫です。
冷蔵庫で冷やせば出来上がりです。
型から抜くときは、型が入るぐらいのボウルにお湯を入れて、型の外側を10秒浸ければ、盛り付けやすくなります。
カラメルバナナケーキの作り方
バナナの自然の甘みなので、子どものおやつにもピッタリのケーキです。
見た目は、手の込んだケーキに見えますが、作り方は簡単ですよ。
☆カラメルバナナケーキ
【材料 18cm型】
・バナナ 2本
・ヨーグルト 300g
・砂糖80g
・塩 ひとつまみ
・卵 2個
・レモン汁 小さじ1
・薄力粉大さじ3
・ベーキングパウダー 小さじ1/2
・カラメルソース 砂糖大さじ4・水大さじ2
【作り方】
1)
バナナの皮を剥いて、5mm幅の輪切りにします。
2)
カラメルソースを作ります。
3)
型にクッキングシートを敷いて、カラメルを流し込み、そのうえにバナナを敷き詰めていきましょう。
4)
ボウルに砂糖・塩・ヨーグルトを入れて、泡立て器でよく混ぜ、溶いた卵とレモン汁を加えて、さらによく混ぜます。
最後に、振るった薄力粉とベーキングパウダーを加えて、しっかり混ぜてください。
6)
型に(5)流し入れて、170℃に予熱したオーブンで40分焼けば出来上がりです。
作り方は簡単!果物をソテーするだけ
カラメルソースの基本的な作り方でも、少しお話しましたが、果物のソテーと相性抜群です。
☆りんごのカラメルソテー
りんごは炒めることで甘みが増し、とっても美味しくなります。
【材料】
・りんご 1個
・砂糖 大さじ5
・バター 大さじ1
・シナモン お好み
・バニラアイスクリーム お好み
【作り方】
1)
りんごの皮を剥いたら、小さめのいちょう切りにします。
2)
フライパンにりんごを敷いて、砂糖を全体にまんべんなく振りかけます。
時折、混ぜながら周りが少しずつカラメル色になるまで、強火のままじっくりと待ってください。(あまりいじらなくて大丈夫です)
3)
濃い飴色になったら火を止めて、バターを絡めて、お好みでシナモンを振りかけましょう。
4)
器に盛り付けて、バニラアイスクリームを添えれば出来上がりです。
アイス以外にも、パンにのせたり、ヨーグルトとも合いますよ。
粗熱をとってからジップ付きの袋に入れれば、冷凍保存も可能です。
簡単なのに、満足感が得られる一品ですよ。
味のアクセントになるカラメル
難しそうなカラメル作りですが、焦がさないように注意すれば、材料もシンプルで、簡単に作ることができます。
甘いデザートでも、カラメルのほんのりとした苦みがアクセントになり、上品な味わいになりますよ。
今回ご紹介した他にも、カラメルを使ったレシピはたくさんありますので、ぜひ作ってみてください。