子供から大人まで好きな人が多いラーメン。
お店によって、スープを作るうえで欠かせないだしの材料が異なり、唯一無二のラーメンを私たちが味わう事が出来ます。
ご自宅では、中々だしから作ることは難しいですから、安いもやしを使ったアレンジレシピを紹介していきます。
また、電子レンジでも簡単に調理が出来るレシピもありますので、参考にしてみてください。
もやしをトッピングしたレシピ
外食メニューとしてはもちろん、”おうちごはん”としても人気のラーメン。
様々な具材や調味料をトッピングすることで、自分好みのアレンジができるのも魅力です。
ラーメンの具と言えばチャーシューやネギ、メンマ、味付玉子などが定番ですが、にんにくやバターで香りやコクをプラスするのも良いですね。
また、ヘルシーでボリューム感のあるもやしやキャベツ、わかめなどは、カロリーが気になる方にもオススメのトッピングです。
今回は、手軽でお財布にも優しいもやしを使ったラーメンのレシピを紹介します。
★豚肉&もやし炒めラーメン★
【材料】(4人分)
・生ラーメン(醤油味のスープ付きのもの)4玉
・豚肉150g
・もやし1/2袋
・たくあん10cm
・ごま油大さじ1
・塩コショウ少々
・白いりごま大さじ1と1/3
【作り方】
1)たくあんは5mm厚さ、豚肉は3cm長さに切り、もやしはひげを取っておきます。
2)鍋にたっぷりの水を入れ火にかけます。
3)フライパンにごま油を熱し、中火で豚肉を炒めます。
4)肉の色が変わったらたくあんを加え、全体に油が回ったところでもやしを投入。
5)塩コショウをして強火でさっと炒め、ボウルなどに取り出しておきます。
6)別鍋に添付のスープを入れ、お湯で溶いて温めておきます。
7)2が沸騰したら麺を入れ、表示通りに茹でます。
8)茹で上がったら手早くしっかり湯切りをし、器に盛り分けます。
9)6のスープを注ぎ、5を盛り付けた上から白ごまを振って出来上がりです。
もやしをトッピングしてヘルシーにボリュームアップ!
もやしは味噌味のスープとも相性バッチリです。
シャキシャキのもやしは食べ応え充分で、味はもちろん量的な満足感もしっかり味わえます。
にんにく・生姜は生のものを使用した方が、味や香りがより豊かになりますよ。
★本格味噌ラーメン★
【材料】(2人分)
・豚ひき肉100g
・おろし生姜小さじ1(チューブなら4~5cm)
・おろしにんにく小さじ1(チューブなら4~5cm)
A
・合わせ味噌大さじ3
・豆板醤小さじ1
B
・酒大さじ1
・砂糖大さじ1
・醤油大さじ1/2
・鶏ガラスープの素大さじ1
・水4と1/2カップ
・白いりごま大さじ1
・中華麺2玉
・もやし適量(好きなだけ)
・塩コショウ少々、ラー油適量
【作り方】
1)鍋にたっぷりの水を入れて火にかけておきます。
2)別の鍋で豚ひき肉・にんにく・生姜を炒め、肉の色が変わったらAを加えます。
3)香りが立ったらBを加えて煮立て、ごまを指でひねりながら加えます。
4)フライパンでもやしをさっと炒め、塩コショウしておきます。
5)1が沸騰したら中華麺を入れて茹で、茹で上がったら湯切りをして器に盛ります。
6)3のスープを沸かして器に注ぎ、麺の上にもやしを盛り付けます。
7)お好みでラー油やごまをトッピングして完成です。
ラーメンのトッピング以外にも!安くて美味しいもやしレシピ
もやしは電子レンジで調理することもできます。
何と言っても簡単ですし、鍋を洗う手間も省けて一石二鳥です。
<電子レンジ調理の手順>
1)もやしを水で洗います。
2)軽く水を切って耐熱容器に移し、ラップかレンジ用の蓋をします。
3)500Wで2分加熱。
細もやしを使用する場合は、上記の時間より短くても良いかも知れません。
もやしの太さや電子レンジの個体差によっても加熱時間は違ってきますので、様子を見ながら調節してください。
このままラーメンのトッピングにしても良いですが、少し手を加えてヘルシーなおかずを作ってみましょう。
★レンジで2分!やみつきもやし★
【材料】(2人分)
・もやし1袋(200g)
・顆粒中華だし大さじ1
・ごま油大さじ2
・ごま大さじ1
・にんにく、生姜チューブ各2cm
【作り方】
1)もやしを600Wで2分加熱します。
2)調味料で和えて、よくなじませたら完成です。
★もやしのベーコン巻き★
【材料】(16個分)
・もやし1袋(250g)
・水菜10本ほど
・ベーコン8枚
・ぽん酢適量
【作り方】
1)水菜は5~6cm長さに、ベーコンは半分に切ります。
2)ベーコンの上にもやしと水菜を乗せ、しっかりと巻きます。
3)巻き終わりを下にして耐熱皿に並べます(一皿あたり8個)。
4)軽くラップをして、500Wで2分半加熱します。
5)ラップを取ったらそのまま食卓に出し、アツアツのうちにぽん酢をつけてどうぞ!
歯触りの良いもやしにベーコンの旨味がよく合います。
ラーメンのルーツ
ラーメンは「中華そば」とも呼ばれている通り、中国の麺料理がルーツです。
明治時代に横浜や神戸、函館、長崎などの港町に中国人街が誕生し、そこで食べられていた汁そばがラーメンの起源と言われています。
1910年(明治43年)、東京浅草に日本人向けの中華料理店「来々軒」がオープンしました。
横浜中華街から招かれた12人の中国人コックが提供する大衆料理は大変な人気を呼び、当時「支那そば」「南京そば」などと呼ばれていたラーメンは、店の主力メニューの1つでした。
来々軒の成功がきっかけとなって、日本では新しい中華料理店が次々に開店。
ラーメンだけでなく、シュウマイ・餃子なども定番メニューとして定着していきました。
戦後は中国から引き揚げた人々が生活のためにラーメン屋を営む例も多く、ラーメンはますます広く根付くことになります。
現在では、飲食店以外に自動販売機での調理・提供もされているほか、家庭料理としてもポピュラーなものになっています。
日本のラーメンの歴史はおよそ100年に及び、その中でスープの製法やトッピングなど様々なアレンジや工夫がなされてきました。
その結果、中国とも他のアジアの国々とも違う、日本独自の麺料理として発展・定着し、多彩なバリエーションも生まれました。
料理人が作るフカヒレ入りの高級ラーメンも、自分で作るお手軽もやしラーメンも、どちらも「あり」です。
そんな懐の深さもラーメンの魅力かもしれません。
ラーメンの旨みと深みを生み出すだしを取る材料は?
だし文化の国・日本で発展したラーメンは、スープが命。
味の決め手となる「だし」は、大きく分けて動物系・魚介系・野菜系の3種類です。
それぞれの特徴や魅力について紹介していきます。
<動物系>
●鶏ガラ
多くのラーメン店で使われているだしです。
グルタミン酸を豊富に含んでいるため旨味はしっかり出ますが、アクが少ないので、あっさりとくせのない澄んだ味わいに仕上がります。
●豚骨
まろやかで濃厚な味わいが特徴の豚骨は、コラーゲン豊富で脂肪分も多く、こってり系ラーメンのベースには欠かせません。
グツグツと沸騰させながら煮込めば、味や香りがしっかりと立った野性的な味わいの白濁スープになり、弱火で静かに煮込めば、まろやかなコクと旨味が際立ったスープになります。
●牛骨
鶏や豚に比べややマイナーですが、近年徐々に人気を増し、鳥取ラーメンを筆頭に「牛骨だしメイン」のラーメン店も増えつつあります。
牛骨の最大の魅力は、牛脂の持つ独特の甘みです。
スッキリと上品でありながら旨味が後を引くだしに仕上がります。
また、牛脂がたっぷりと溶け込んでいるためスープが冷めにくいというメリットもあります。
※スーパーで手に入るヤゲン軟骨や豚足などを使えば、家庭でも動物系だしを取ることができます。
先ほど紹介した「もやしをトッピングしたレシピ」では市販のスープを使いましたが、自分でだしを取るところから挑戦してみるのもオススメです。
ラーメンのだし作りは無限大!
<魚介系>
日本人にとって「だし」と言えば、忘れてはならないのが魚介系。
昆布や鰹節、煮干し、アゴ、サバ、アジ、カタクチイワシや貝類など様々な種類があります。
魚介だしならではの、どこかホッとする”和風”の味わいが魅力です。
<野菜系>
動物系や魚介系の強い個性をまとめてくれるのが野菜系のだしです。
動物・魚介系のだしは旨味が濃い代わりに臭みやクセも強いので、長ねぎ・生姜・にんにくなどの香味野菜と一緒に煮込むことでそれらを和らげることができます。
野菜本来の自然で優しい甘みをプラスするために、玉ねぎやりんごなどが使われることも。
また、トッピングとして出番の多いキャベツやニラ、もやしなどにはグルタミン酸が多く含まれているので、「食べるだし」としての効果も期待できます。
最近では、動物系と魚介系を合わせた「ダブルスープ」や、野菜を煮込んでポタージュ状にしたものと豚骨スープを合わせた「べジポタ系」なども人気を集めています。
以上のように、ラーメンのだしと一口に言っても種類は様々で、何をどのように組み合わせるかによって味は大きく変わります。
作り手は素材や製法を吟味し、麺や具材とのバランスも含めて試行錯誤を重ね、その店独自の味を作り上げていきます。
大衆的でジャンクなイメージの強いラーメンですが、意外にも繊細で奥深い魅力を持った食べ物なのです。
安くてアレンジし安いもやし
ラーメンを、より豪華にしてくれるのにも関わらず、とてもリーズナブルに手に入るもやし。
お腹いっぱい食べたいけれど、カロリーが気になる方もトッピングしやすい食材と言えます。
ご家庭でも、市販のラーメンにプラスするだけで、いつもとは違った味わいを楽しむ事ができるでしょう。
傷みやすいもやしでも、電子レンジで加熱調理し保存することで日持ちするようになりますので、ぜひ試してみてください。