イタリアンの定番スイーツ、ティラミス。
作るのなんて難しそう、と思いますよね。
でもティラミスは意外と簡単に自宅で作れるのです。
今回は、定番の簡単ティラミスから、少し変わったティラミスの作り方まで紹介したいと思います。
ティラミスとは?
イタリアには様々なお菓子があり、日本でも人気のあるものも多いですが、今回はティラミスについてその簡単な作り方やその由来について紹介します。
ティラミスは1960年代にイタリア北部のヴェネツィアで生まれたマスカルポーネと卵をベースにしたイタリアの代表的なお菓子です。
マスカルポーネはもともとイタリアのロンバルディア州産のヤギの乳から作ったチーズで、現在はイタリア全土で生産されています。
乳脂肪分が80%前後で天然の甘味があるクリームチーズです。
このマスカルポーネを、卵黄をミキサーで泡立てたものに加え、さらにそこに泡立てた卵白を加えたクリームを作ります。
これがマスカルポーネのクリームになり、ティラミスの原料となります。
このマスカルポーネのクリームをビスキーやスポンジをエスプレッソに浸したものの上に重ね、ココアの粉末をまぶすとティラミスが完成します。
ティラミスとはイタリア語でTira=持ち上げて mi=私を su=上にという意味で、意訳すると「私を元気づけて」というような意味です。
卵、チーズ、生クリームなど栄養の豊富な材料を使っているのでこの名が付きました。
日本では1990年から1991年にかけてティラミスブームが起き、喫茶店やレストランなどのメニューに登場してから、現在でもいまだに人気のメニューです。
ティラミスに不可欠!エスプレッソの簡単な作り方
ティラミスについて簡単に紹介しました。
ここではティラミスに欠かせないエスプレッソの簡単な作り方を紹介します。
エスプレッソは細かく挽いたコーヒーの粉に、水蒸気をかけて短時間で抽出したイタリア発祥のコーヒーのことを指します。
コーヒーカップの半分ほどの大きさのカップを使うためデミタスとも呼ばれます。
demi=半分 tasse=カップという意味です。
エスプレッソはエスプレッソマシーンがないと淹れられないのですが、ここではインスタントコーヒーでできるエスプレッソの作り方を紹介します。
【材料】(1人分)
インスタントコーヒー2g~3g
60℃の湯30ml
【作り方】
1)インスタントコーヒーをカップに入れます。
2)カップに湯を気泡が出来ないように注ぎます。
3)スプーンで混ぜてよく溶かします。
以上で完成です。
注ぐ湯の温度が高すぎるとエスプレッソの上に生じるクレマまで溶けてしまうので注意が必要です。
ラテアートに使う場合は大きな気泡は爪楊枝などで消しておきます。
ティラミスはもちろん、うまく泡を立ててラテアートにも挑戦できます。
これなら手軽に挑戦できますね。
簡単!本格ティラミスの作り方
先ほどは簡単なエスプレッソの作り方を紹介しました。
次にボウルで混ぜるだけの簡単で本格的なティラミスの作り方を紹介します。
【材料】(14㎝×18㎝ 1台分)
マスカルポーネ250g
グラニュー糖50g
卵2個
コーヒーリキュール又はアマレット50ml
フィンガービスケット12本
インスタントコーヒー小さじ2杯
カカオパウダー適宜
【作り方】
1)フィンガービスケットを隙間ができないように型に敷き詰めます。
2)インスタントコーヒーを50mlの湯に混ぜます。
3)2にコーヒーリキュール又はアマレットを混ぜ1にまんべんなくかけて浸します。
4)マスカルポーネを滑らかなクリーム状になるまでゴムべらで練ります。
5)卵を卵黄と卵白に分けます。
6)卵黄をマスカルポーネに加え、完全に混ざるまでゴムべらで混ぜます。
7)卵白にグラニュー糖を2~3回に分けて加えながら、泡立て器でメレンゲを作ります。
8)7のメレンゲの半分と6のマスカルポーネをゴムべらで全体が混ざるまでよく混ぜ、7のメレンゲの残り半分を加え、全体が滑らかになるまで、メレンゲの泡をつぶさないように大きく底からすくいながらゴムべらで混ぜます。
9)8を3の上に乗せ、パレットナイフなどで表面を平らにします。
10)冷蔵庫で1~2時間、できれば一晩冷やします。
11)カカオパウダーを全体に振り完成です。
話題沸騰!?ティラミスコーヒーの作り方
ここから簡単にできるティラミスコーヒーの作り方を紹介します。
ティラミスコーヒーはイタリアで飲まれている、泡立てた牛乳やホイップクリーム、エスプレッソを使ったカフェメニューです。
基本的な飲み方はエスプレッソや、泡立てたホットミルク、マスカルポーネをカップに入れ、生クリームとエスプレッソ入りのコーヒークリーム、ココアパウダーを上にトッピングします。
甘さとほろ苦さの両方が味わえるメニューです。
【材料】
ホイップクリーム(甘味付きのもの)
チョコレートソース
エスプレッソ
泡立てたミルク
ココアパウダー
【作り方】
1)カップにホイップクリームを入れます。
2)カップのふちに沿うようにチョコレートソースを注ぎます。
中央部分はホイップクリームが見えていても良いですが、チョコレートの層が出来るように厚めに注ぎます。
3)ホイップクリームの層の3分の1程度の量のエスプレッソを静かに注ぎます。
勢いよく注ぐと層が壊れてしまうので注意が必要です。
4)泡立てたミルクを大きめのスプーンなどでゆっくり入れていきます。
5)ココアパウダーを振りかけます。
抹茶と豆腐の変わり種ティラミスの作り方
ここからは少し変わったティラミスについて紹介します。
ダイエットもしたいけれどお菓子も食べたいという人のために、豆腐を使った簡単なティラミスの作り方を紹介します。
★豆腐と抹茶の和風ティラミス★
【材料】(3個分)
抹茶又はグリーンティ大さじ3杯
湯大さじ1杯(抹茶を使う時は大さじ2杯)
カステラ1切れ
絹ごし豆腐1丁
白味噌(西京味噌)大さじ2杯
砂糖大さじ1杯(抹茶を使う場合は大さじ2杯)
【作り方】
1)豆腐の水気を切り、豆腐、白味噌、砂糖をミキサーにかけてペースト状にします。
2)カステラを小さく切り容器の底に敷き詰めます。
3)抹茶又はグリーンティを湯で溶き、スプーンで2にふりかけながら染み込ませます。
4)3の上に1を流し込んで、表面に抹茶又はグリーンティを振りかけます。
豆腐は満腹感を誘い、カロリーも低くダイエットに向いている食材です。
この抹茶ティラミスはゼラチンなどで固めなくても食べられる、カスタードやスポンジ、フルーツなどを器に入れて重ねただけのイギリスのデザート、トライフルのようなティラミスです。
ヨーグルトを使った簡単ティラミス
今度は、ダイエットをしている人にオススメのヨーグルトを使った簡単なティラミスの作り方を紹介します。
水切りヨーグルトはクリームチーズのようですが、低カロリーでダイエットにはオススメの食材です。
【材料】
ヨーグルト450g
冷凍ブルーベリー
ココアパウダー
チョコレートソース
【作り方】
1)ざるの上にキッチンペーパーを敷き、その上にヨーグルトを広げて3時間置き、水気がなくなるまでそのまま置いておきます。
2)チョコレートソース、ブルーベリー、ヨーグルト、ココアパウダー、ヨーグルト、チョコレートソースの順に層になるようにグラスに入れていきます。
3)ココアパウダーをかけます。
ヨーグルトはざるの上に敷いたキッチンペーパーの上で充分水気を切ることで、チーズのような食感を出します。
砂糖とチーズを使っていないので、カロリーも控えめなティラミスが出来上がります。
マスカルポーネと卵を使ったティラミスはもちろん美味しいですが、カロリーが気になるところです。
他の材料で代用することでカロリーを抑えてティラミスも楽しむことが出来ます。
ティラミスを気軽に楽しんで
お気に入りのレシピは見つかりましたか?
ティラミス作りは、そんなに難しい工程がないので、レシピの順番通りに作っていけば、失敗することも少ないと思いますよ。
見た目が少し崩れても、それもティラミスの味わいです。
次の休日に、作ってみませんか。