じゃがいもと玉ねぎは、常備野菜の筆頭ですよね。
常に野菜庫に入っている野菜だと思います。
しかし、特売で大量に買ってしまったり、大量もらってしまったときに、保存に困ってしまいます。
そんなときに役立てていただけるように、じゃがいもと玉ねぎの保存について調べました。
じゃがいもや玉ねぎは常温保存しよう
じゃがいも、玉ねぎは常備野菜として大量に買い置きしていたり、大量にもらってしまったりして、保存に困ることもありますね。
じゃがいもと玉ねぎの上手な保存方法は、どのようにすればよいのでしょうか。
野菜は土の中で育ったのであれば、それに近い環境で保存することが大切になってきます。
熱帯や亜熱帯などの暖かい場所が原産地の野菜は、やはり寒さに弱く、冷蔵庫での保存が向かないとされています。
なす・きゅうり・ピーマン・かぼちゃ・サトイモ・じゃがいもなどは10~14度での保存が適温になりますので、冷蔵庫での保存はやめましょう。
ただ、カットした野菜については話が変わってきます。
野菜はカットすると、エチレンという老化植物ホルモンが発生しやすくなります。
ですので、カットした後はポリ袋に入れたり、ラップをして空気に触れないようにして、冷蔵庫で保存したほうが良いでしょう。
なす・きゅうり・ピーマン・かぼちゃ・じゃがいも・玉ねぎ・さつまいも・サトイモ
などの野菜が該当します。
玉ねぎを大量に保存したい
常温保存する野菜の中でも、じゃがいもと玉ねぎは特によく使う野菜ですよね。
大量に保存したいときなどのために、玉ねぎの保存について、詳しく説明していきます。
玉ねぎは、湿気に弱い野菜です。
ですので、密閉空間での保存には適していません。
玉ねぎは、風通しの良い、湿気が少ない場所で保存します。
常温でも、驚くくらい長持ちします。
ひもでくくって日陰に干しておく、1個ずつネットに入れて日陰に吊り下げておくなどの保管方法がベストでしょう。
吊り下げる場所がない場合は、1個ずつ新聞紙で包んで、玉ねぎ同士が触れ合わないようにすると長持ちします。
しかし、梅雨と夏は注意してください。
冷蔵庫に保管したほうが良い場合もあります。
気温・湿度を見ながら、玉ねぎの状態をよく観察してください。
悪くなりそうでしたら、冷蔵庫での保管に切り替えましょう。
新玉ねぎの場合も、水分が多く傷みやすいので、常温保存が難しいです。
袋に入れて野菜室に入れるか、普通の玉ねぎと同じく、風通しの良い涼しいところに保管しましょう。
カットした玉ねぎは常温保存できません。
ラップをして冷蔵庫で保存しましょう。
玉ねぎを保存する際の注意として、リンゴと一緒に保存しない方がよいでしょう。
リンゴの出すエチレンガスが、玉ねぎの成長を促進してしまいます。
成長してしまうと、味が落ちてしまうので注意してください。
玉ねぎの冷凍保存の仕方
前項の方法でも、玉ねぎを保存しきれないくらい大量だった場合、冷凍保存するという方法もあります。
玉ねぎは、生のままですと冷凍保存に向いていません。
調理してからの保存になります。
玉ねぎを使う目的に合わせて、みじん切りやスライスにして、炒めて火を通します。
玉ねぎは、さっと炒めると甘みが出ますし、じっくり炒めると、コクとうまみが出てきます。
飴色になるまで炒めた玉ねぎを、小分けして冷凍しておくと劣化もしにくいので、カレーやシチュー、オニオンスープなど、すぐに使えて便利です。
ハンバーグに使うときは、前日に冷蔵庫に移して自然解凍します。
冷凍ですと、1ヶ月ほど保存が可能です。
炒めるのが大変だという場合は、電子レンジも活用できます。
薄切りにした玉ねぎ1個分を、電子レンジに入れて5分加熱します。
冷めてから、小分けにして冷凍保存用の容器に入れて、冷凍庫に入れるだけです。
簡単なので、玉ねぎが大量すぎるときに、時短として使ってみてください。
玉ねぎを冷凍するときのポイントは、急速冷凍です。
急速冷凍すれば、玉ねぎの品質を落とさずに保存できます。
金属トレイなどの熱伝導率が高いものを下に敷いて保存すると良いでしょう。
続いて次項では、じゃがいもについてお話したいと思います。
じゃがいもを大量にもらったときはこのように保存する
じゃがいもの保存方法は、玉ねぎと同じく常温保存になります。
じゃがいもの湿気に弱いため、保存には湿気対策が大切です。
保存場所は、風通しの良い場所を選びます。
湿気を避けるため、新聞紙に包んで保管しましょう。
4~5個まとめて包んでも良いですし、下に新聞紙を敷くのでも大丈夫です。
じゃがいもは日光に当たると芽が出てしまうので、日の当たらない場所に保管します。
箱などに入れて、上から新聞紙などをかぶせておくと良いでしょう。
じゃがいもの芽は、ソラニンという毒素が発生してしまうので注意が必要です。
じゃがいもを冷蔵庫で保管すると、乾燥により、しわしわになってしまうことがあります。
これは、じゃがいものでんぷんが糖分に変わって、甘みが増している状態なのです。
糖分が増えたじゃがいもは、肉じゃがなどの煮物に向いていますが、じゃがいもを蒸かしたときのホクホク感は薄まります。
玉ねぎのときには、リンゴと一緒に保存しないようにとお伝えしましたが、じゃがいもの場合は反対です。
リンゴと一緒にビニール袋に入れておくと、リンゴから出る成分が芽の成長を抑え、芽が出にくくなるという効果があるのです。
次項では、大量消費にうれしいじゃがいもの冷凍保存についてお話します。
冷凍保存する場合のじゃがいもの処理の仕方
じゃがいもも玉ねぎと同じく、生のままで冷凍保存することはできません。
生のじゃがいもは0度以下で保存すると、でんぷんが破壊されてしまいます。
また、じゃがいもに含まれている水分が解凍するときに抜けてしまい、スカスカの状態になってしまいます。
こうなってしまったじゃがいもは、おいしくありません。
冷凍保存するには、じゃがいもを加熱調理しておく必要があります。
簡単なのが、マッシュポテトです。
作り方は、皮をむいたじゃがいもを6等分程度に切り、水を入れた鍋で15分ほど煮ます。
火力は中火で良いでしょう。
竹串がスッと通るくらいになったら完了です。
熱いうちにポテトマッシャーですりつぶし、冷めたら小分けにします。
冷凍・解凍がしやすいように、平たい形で保存すると良いでしょう。
平たい形でラップに包み、冷凍庫で保存します。
玉ねぎのときと同じく、金属トレイの上に置いて急速冷凍をしましょう。
解凍するには、自然解凍をします。
使用する日の前日に、冷蔵庫に移します。
8時間程度かけて、ゆっくりと解凍するとよいでしょう。
解凍がされたら、電子レンジにかけると、ホクホク感がよみがえります。
味付けしてマッシュポテトとして食べても良いですし、ポタージュやポテトサラダにするのもおすすめですよ。
これで、じゃがいもを大量にもらったときも安心ですね。
じゃがいもの皮は大量でなければ食べられる
じゃがいもを食べるときは、皮をむいて調理する人がほとんどだと思います。
じゃがいもは芽や緑の部分には、多くの毒素が含まれているので、取り除く必要があります。
しかし、皮の部分には少量の毒素はありますが、1キロ~2キロと大量に摂取しない限り、食中毒になる心配は少ないといえます。
野菜や果物は皮ごと食べた方が栄養が摂取できるというのは、よく知られていますね。
じゃがいもの皮も、栄養の約20%を占めているんですよ。
ですので、できれば皮ごと食べたい野菜であることに間違いありません。
皮ごと食べる場合は、しっかりと泥や汚れを洗い流しましょうね。
上記の方法でしっかりと保存できていれば、皮ごとおいしく食べることができるはずです。
じゃがいもの皮ごと食べるおすすめレシピは、ジャーマンポテトやガーリックポテトです。
じゃがいもを電子レンジで加熱しておけば、玉ねぎやニンニクを加えて、フライパンひとつでできる簡単料理ですよ。
くし形に切って、ポテトフライにしてもおいしいですね。
新じゃがでしたら、皮も薄く、水分が多いので皮ごと食べやすいですよ。
皮ごと食べる際は、くれぐれも緑色になっている部分を取り除いてから、召し上がってくださいね。
保存方法を使いこなそう
じゃがいもと玉ねぎを使ったレシピはたくさん存在しています。
何もなくてもじゃがいもと玉ねぎがあれば、何とかなってしまいますよね。
これからも活躍してほしい野菜ですので、保存方法を上手に活用して、賢く使っていきましょう。