お菓子といえば、フランスなどのヨーロッパを思い浮かべることが多いかと思います。
でも、アメリカ発祥のお菓子も意外とたくさんあります。
今や定番となっている、あのスイーツがアメリカ発祥だった?!と驚くかもしれません。
アメリカのお菓子は、作り方が簡単なものが多く、今すぐチャレンジできるものばかりですよ。
今回は、アメリカのお菓子についてご紹介します。
作り方が秘密にされていたお菓子?!シフォンケーキ
日本ではシフォンケーキの流行があったことで、専門店ができたり、ケーキ屋さんでも見かけるようになったり、シフォンケーキがだいぶ浸透していますね。
ところで、このシフォンケーキ、アメリカが発祥だとご存知でしたか?
シフォンケーキの歴史は意外と浅く、1927年、アメリカのカリフォルニア州でハリー・ベーカーという人物によって作り出されました。
薄い絹織物という意味の「シフォン」を名前に付けられたように、その食感はふわふわで軽いものになっています。
このハリー氏は、ひとりでシフォンケーキを開発し、その作り方は20年、秘密にされていたそうです。
その後、そのレシピは製粉会社に売却され、秘密は世間に公表されることになりました。
そのふわふわした食感の新しいお菓子の秘密は、サラダオイルを使うことだったのです。
ケーキにはバターを使うのが普通ですが、このシフォンケーキはサラダオイルを使っているということで、当時ではたいへん画期的であったそうです。
アメリカ発祥であることはあまり知られていませんが、今では日本でも定番のお菓子になっていますね。
フォーチュンクッキーはどこの国のお菓子?作り方もご紹介
数年前に流行したアイドルグループの歌で、今では日本人の誰もが知っているフォーチュンクッキー。
アメリカではチャイニーズレストランで、おまけとして必ず出てくる定番お菓子です。
「フォーチュン」は英語で「運・運勢」という意味ですね。
三日月型のクッキーに、名言などが書いてある小さな紙が入っています。
チャイニーズレストランで出てくるので、中国のお菓子だと思っているアメリカ人が多いようですが、実は日本が発祥ともいわれているんですよ。
辻占煎餅(つじうらせんべい)というお菓子があります。
形はフォーチュンクッキーとほぼ同じで、中におみくじが入っています。
この煎餅がアメリカで開催された国際博覧会でふるまわれ、アレンジされて広まったのでは、という説があります。
真実はどうであったかはわからないのですが、中国ではこのようなお菓子はないそうです。
日本発祥で、アメリカの中華料理屋で出てくるけど、中華料理ではないという不思議なお菓子です。
作り方は簡単なので、お土産やイベントなどで手作りして出すと喜ばれると思いますよ。
材料(およそ12個分)
・卵白 1個分
・グラニュー糖 40g
・薄力粉 30g
・バター 30g
下準備として、バターを電子レンジで溶かしておきます。
オーブンは180℃に予熱しましょう。
おみくじの紙を用意します。
1)
メレンゲを作ります。
ボウルに卵白を入れ、ハンドミキサーで細かい泡ができるまで泡立て、グラニュー糖を加えてさらに泡立てます。
2)
薄力粉を振るい入れ、ゴムベラで切り混ぜます。
粉っぽさが無くなったら、バターを加えて混ぜます。
3)
生地をスプーンで天板に落とし、楕円形に薄く広げて伸ばし、180℃に予熱しておいたオーブンで、5分~10分程度焼きます。
4)
焼きあがったら熱いうちに中に紙をはさみ、半分に折ります。
作り方簡単なブラウニーはアメリカの家庭の味
ブラウニーは、アメリカ生まれのお菓子です。
チョコレートとクルミが入っていて、しっとり、どっしりとしたケーキです。
名前の由来は、「妖精ブラウニー」からきています。
この妖精は家に住んでいて、家族がいない間に、家事をしてくれる妖精だそうですよ。
ブラウニーが茶色い服を着ていて、その色が焼き菓子のブラウニーの色に似ていることから、ブラウニーと名付けられたといわれています。
アメリカではお母さんの味です。
ブラウニーは膨らませないケーキなので、作り方は簡単です。
作り方を簡単に説明すると、溶かしたチョコレート・バター・卵・砂糖・薄力粉・クルミをひとつのボウルに入れ、混ぜ合わせてオーブンの天板に流し入れて焼くだけです。
焼きたてよりも、一晩おいた方がしっとりとしておいしいですよ。
市販の板チョコでも作れるので、手軽なのがいいですね。
手軽に作れるお菓子だからこそ、配合を自分のお好みに変えてみるというのも簡単です。
どっしりとしたチョコレートケーキがお好きであれば、チョコレートとバターを多めにしてみましょう。
さっくり食感がお好きであれば、薄力粉多めのレシピにしてみては。
自分だけのおいしい作り方を研究してみるのも楽しいですよ。
アメリカのお菓子代表!アップルパイ!
アップルパイはアメリカを代表するお菓子です。
アメリカでのアップルパイの歴史は、イギリスから渡ってきたリンゴの種をまいて育て、収穫したリンゴでアップルパイを作ったことから始まったといわれています。
日本では甘いイメージが強いアップルパイですが、アメリカではシナモンやナツメグを乗せて焼くのが一般的です。
アメリカの一部では、リンゴの煮汁にコーンスターチでとろみをつけて、アップルパイのフィリングに使うようなのですが、日本人には少し重い味になるかもしれません。
アップルパイは作り方が難しいと思っている人もいるかもしれませんが、パイ生地さえ作っておけば、材料を混ぜ合わせてパイ皿に入れて焼くだけの簡単お菓子です。
おおざっぱなアメリカ人らしいですね。
アップルパイに使われるリンゴの種類は、アメリカではグラニースミスという青いリンゴが主に使われています。
酸味が強く、歯ごたえがあります。
しかし、加熱すると糖度が2倍まで増加します。
日本ではあまり見かけませんね。
日本でよく使われているのは、紅玉という種類のリンゴです。
酸味がちょうどよく、加熱しても崩れにくいので、焼き菓子によく使われています。
砂糖煮にすることから、酸味の強いリンゴがよく使われていますが、砂糖少なめにして甘いリンゴを使ってもよいと思います。
しゃっきりした食感が苦手であれば、トロリとした柔らかいリンゴを選んでもよいですね。
アメリカでは、さらにアップルパイの上に、バニラアイスやクリームをのせて食べるそうですよ。
カロリーが怖いですね。
アメリカ人はお菓子の中でもアイスが大好き!
さて、アップルパイの作り方が簡単だとわかりましたね。
アップルパイを作ったら、アメリカらしくその上にアイスクリームをのせてみませんか。
アイスクリームは、アメリカが世界でも上位の消費国としても有名です。
アイスクリームの祖国はイタリアといわれていますが、アイスクリームという言葉はアメリカで生まれました。
ですので、アイスクリームはアメリカ発祥のお菓子として有名なのです。
アイスクリームの世界各国の1人当たり年間消費量は、2016年の調査では、
1位オーストラリア
2位ニュージーランド
3位フィンランド
4位アメリカ
となっています。
1人当たりの年間消費量は、オーストラリアが19.3リッターで、アメリカは13.1リッターです。
日本は17位で、6.5リッターです。
アメリカ人は日本人の倍、アイスクリームを食べていますね。
2016年の調査では4位でしたが、アメリカは常に年間消費量の上位に入っている、アイスクリーム大量消費国のひとつです。
人気のフレーバーは、チョコとバニラが不動の上位で、他には、コーヒー、クッキードウ(チョコレートチップのクッキー生地が入っている)が人気を集めているようです。
他には、ブラウニーとストロベリー、東海岸の方ではミントチョコレートも人気がありますね。
ちなみに日本のアイスクリームの好きな味ランキングは、やはりバニラが1位です。
2位抹茶、3位チョコレートと続きます。
2位に抹茶がランクインしているところが日本らしいですね。
衝撃!レインボーカラーのお菓子!
ハワイのお菓子はカラフルでかわいらしいものが多く、ハワイ州は別名レインボーステートと呼ばれているくらいです。
日本ではあまり目にすることのない、カラフルな食べ物がたくさんあります。
シェイブアイスはハワイ版かき氷です。
カラフルなレインボー色をしています。
実は、シェイブアイスは日系移民が広めたと言われているんですよ。
シロップはストロベリー、レモン、バナナ、パイナップルの組み合わせになっており、これでレインボー色になります。
初めて見たときはあまりのカラフルさに度肝を抜かれますが、最近では日本にも出店しており、だんだんと広まってきていますね。
ハワイに行ったら、ぜひ食べてみたいスイーツのひとつです。
次に、これぞアメリカンというケーキがあります。
名前は、レインボーケーキ。
アメリカではポピュラーなケーキで、お祝い事などで登場するそうです。
名前の通り、レインボーカラーをしています。
下から、パープル、ブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、レッドの順に、色のついたスポンジケーキが層になっているケーキです。
アメリカではレインボーは6色とされていますので、6色です。
日本人にとっては、食欲がそそられる色ではありませんが、写真に撮ってSNSにあげれば、注目を集めること間違いなしです。
作り方も簡単。
プレーンの生地を作って、6つに分け、それぞれ食用の色素を入れて混ぜて焼くだけです。
もし、生地作りが面倒であれば、クリームに着色するだけでもレインボーカラーになりますよ。
ちょっと衝撃的ですが、パーティーなどでは盛り上がるかもしれませんね。
お菓子に歴史あり
アメリカ人は甘いもの大好きというイメージがありますが、まさにイメージ通りのスイーツ大好き国ですね。
しかし繊細な食感のシフォンケーキが、アメリカで発明されたというのは驚きです。
調べてみると、それぞれの国で発展したお菓子に、それぞれの歴史が存在していて、おもしろいですね。