小麦粉・砂糖・卵はお菓子作りをするときには無くてはならない材料ですよね!
それぞれの材料の栄養とお菓子作りでの役割についてお話したいと思います。
そして、小麦粉・砂糖・卵と、家にある少しの材料でできる簡単なお菓子のレシピもいくつか紹介しますので参考にしてみてください。
お菓子作りには欠かせない小麦粉!その栄養とお菓子作りでの役割とは?
・でんぷん
小麦粉の成分は67~75%が炭水化物(でんぷん)です。
でんぷんは生命維持に必要なエネルギー源で、小麦粉の場合は100gあたり約370kcalと白米よりもやや多めです。
また、でんぷんが糊化する性質を利用して、うどんのツルッとした食感を作り出します。
・植物性たんぱく質
小麦粉には6~14%のたんぱく質が含まれています。
たんぱく質は血や筋肉を作る栄養素で、必須アミノ酸から構成されています。
ですが小麦粉にはリジンという成分が足りませんので、小麦製品を食べるときには肉や卵、乳製品を一緒にとるとバランスがいいでしょう。
・脂質
脂質はわずか1~2%ですが、胚芽部分には10%前後も含まれています。
そしてその中にはリノール酸、リノレン酸などの必須脂肪酸や、ビタミンEが豊富に含まれています。
・ビタミン、ミネラル類
量は少ないですが、数多くのビタミンやミネラルも含まれています。
ビタミンとしてB1、B2、E、パントテン酸、ナイアシン、またミネラルとしてリン、カルシウム、鉄、カリウム、ナトリウム、マグネシウムなどです。
・お菓子作りでの役割
小麦粉は水と混ぜるとグルテンに変化します。
これは砂糖と同じく卵の泡を支え、形を保つ役目があり、スポンジやタルト生地の核となります。
小麦粉を減らすときちんと膨らまなかったりしぼんだりしてしまいます。
お菓子作りには主に薄力粉が使われますが、他にも中力粉、強力粉があります。
お菓子に甘みをつける砂糖!その効果とお菓子作りでの役割とは?
人間関係や仕事などで、私たちは日常的にたくさんのストレスにさらされ、緊張や不安を感じてイライラしたり疲れてしまったりします。
そんなときに甘いものを食べると何だか気持ちが落ち着くことはないでしょうか。
なぜなら砂糖にはリラックス効果があり、ストレスを解消してくれるからです。
これは科学的にも証明されている事実です。
舌で甘みを感じると、脳から「エンドルフィン」と「セロトニン」という物質が分泌されます。
これがストレス解消に大きな力を発揮してくれるのです。
・お菓子作りでの砂糖の役割とは?
砂糖は甘みをつける以外にも、焼き色をつけたり生地をしっとりさせたりします。
また、小麦粉のように卵の泡立ちを安定させてもくれます。
ですから、砂糖の量を減らすとスポンジが膨らみにくくなってしまいます。
お菓子作りには主に上品な味わいのグラニュー糖を使います。
このほかにも砂糖には上白糖、粉糖があります。
上白糖は湿り気のある砂糖ですが、粉糖はふるってサラサラの状態で使います。
お菓子の生地作りなどで使う卵に含まれる栄養とお菓子作りでの役割は?
卵はコレステロールを高くすると思われていますが、実際は除去する働きがあります。
それは「レシチン」の効果です。
レシチンはギリシャ語の「レシトース」を語源とするリン脂質の一種です。
ヒトの細胞膜の主成分で、脳や肝臓に大量に含まれています。
細胞を若々しく保ったり、脳や神経系の働きを活発にしたりしてくれます。
また、酵素の作用を助けてコレステロールを取り除いてくれるので、血管についたコレステロールを溶かして血流をよくしてくれます。
その結果、動脈硬化や狭心症、脳卒中などを予防してくれるのです。
卵はビタミンCと食物繊維以外の栄養素を持ち、必須アミノ酸をバランスよく含んだ良質なたんぱく質の食品です。
漢字で「蛋白質」と書いた場合の「蛋」の字は、中国で「卵」の意味だそうです。
さらに卵黄にはビタミンAや鉄、カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
・お菓子作りでの卵の役割とは?
卵を泡立てると空気を含んでふわふわの泡ができます。
これは卵白によるもので、小麦粉、砂糖と組み合わさってスポンジを膨らませます。
卵黄は水分と油分をつなぐため、バターを使うパウンドケーキやクッキーに必要なものです。
卵が古いと泡立ちも悪くなるので、お菓子作りにはできるだけ新鮮なものを使うのがポイントです。
小麦粉+砂糖+卵でもお菓子が作れる!?簡単レシピの紹介!
小麦粉、砂糖、卵と牛乳(水)で簡単クレープを作りましょう。
【材料】(直径16㎝で8~9枚くらい)
・小麦粉…カップ1弱
・砂糖…大さじ1
・牛乳…カップ1
・卵…1個
・サラダ油…少々
【作り方】
1)ボウルに小麦粉と砂糖を入れ、泡だて器で混ぜましょう。
2)牛乳を半分入れてさらに混ぜてください。
3)次に卵を入れて混ぜ、そのあと残りの牛乳を混ぜます。
4)中火でフライパンをあたため、油を引いて火からおろしてください。
5)生地をお玉半分~1杯を入れ、薄く広げて中火で焼きます。
先に粉類を泡だて器で混ぜると、振るわなくてもダマができません。
油が少ないと焼き目がきれいに出ないので、2~3枚焼いたら少し加えましょう。
小麦粉、砂糖、卵のシンプルなパンケーキも紹介します。
【材料】(1~2人分)
・小麦粉…カップ1/2
・砂糖…大さじ1
・卵…2個
・水または牛乳…25㏄
・サラダ油…少々
【作り方】
1)卵白と卵黄を分け、別々にボウルに入れます。
2)卵白に砂糖を加え、泡だて器の筋が残るまで泡立てましょう。
3)卵黄に水または牛乳を加えて混ぜ、泡立てた卵白を加えてよく混ぜます。
4)小麦粉を少しずつ入れてヘラでざっくり混ぜましょう。
5)フライパンをあたため、油を引いて弱火で焼きます。
6)周りが固まってきたらひっくり返してもう片面も焼いてください。
7)真ん中に竹串を刺して生地がつかなければ出来上がり。
卵白はしっかり泡立て、焼くときは弱火でゆっくり焼きましょう。
18㎝のフライパンで焼くと厚めに、21㎝だと薄めに出来上がります。
小麦粉と砂糖とマーガリンで!?卵なしでサクサククッキーの作り方!
卵を使わず簡単にサクサクのクッキーを作ってみましょう。
【材料】(約30枚分)
・小麦粉…120g
・砂糖…40g
・マーガリン…60g
【作り方】
オーブンを170℃に予熱しておいてください。
1)厚手のビニール袋に薄力粉と砂糖を入れます。
小さめのボウルなどに袋をかぶせ、はかりながら入れると楽です。
2)袋に空気を入れたまま口をねじり、軽く振って粉を混ぜましょう。
3)マーガリンを入れて粉っぽさがなくなるまで袋をよくもみます。
4)袋のままめん棒で5㎜くらいの厚さに伸ばしてください。
袋の口を下向きに折りたたむと伸ばしやすいです。
5)袋を切り開いて型抜きをし、クッキングシートを敷いた天板に並べます。
6)オーブンで20分焼きます。
焼き立ては柔らかいですが、冷めるとサクサクになります。
袋でやりにくい場合はボウルで生地を作ってください。
水分が足りなくてまとまりにくかったら牛乳を少量ずつ足して調節しましょう。
すぐに焼かない場合は生地を棒状にまとめて冷凍しておけます。
凍ったままスライスしてから焼いてください。
材料3つ!小麦粉・砂糖・卵で作るスポンジケーキの作り方!
フワフワのスポンジケーキも簡単に作れます。
【材料】(18㎝丸型1台)
・小麦粉…70g
・砂糖…70g
・卵…3個(正味150gくらい)
【作り方】
型に紙を敷いておいてください。
そしてオーブンを160℃に予熱しましょう。
1)卵に砂糖を加えてよく混ぜます。
2)卵のボウルを湯煎にかけ、混ぜながら卵液をあたためてください(40℃くらい)。
3)あたたまったら湯煎をはずし、ハンドミキサーで跡が残るくらいまで泡立てます。
4)最後に低速で30秒くらいまぜ、気泡の大きさを整えましょう。
5)小麦粉をふるいながら入れ、ヘラで「の」の字を書くように混ぜます。
もう片方の手でボウルを逆に回すと混ぜやすいです。
生地につやが出るまでよく混ぜますが、混ぜすぎると焼き上がりがかたくなるので注意。
6)生地を型に流し入れます。
7)5㎝位上から型ごとトントンと落として中の空気を抜いてください。
8)オーブンで30~40分焼きます。
竹串を刺して何もついてこなければ出来上がりです。
9)オーブンから取り出して20㎝くらい上から一度落とし、型から出して冷ましてください。
冷めたら好みの厚さにスライスしましょう。
スポンジの上面を平らにしたい場合、紙やラップを敷いた上にさかさまにして冷まします。
直径15㎝の型の場合は、小麦粉…50g、砂糖…50g、卵…2個
直径21㎝の型の場合は、小麦粉…110g、砂糖…110g、卵…5個
焼く時間は大きさにより異なります。
少ない材料でも立派なお菓子に変身できる
いかがでしたか。
小麦粉・砂糖・卵のそれぞれの役割を理解し駆使することにより、少ない材料でも立派なお菓子に変身できるのは、お菓子作りの面白いところではないでしょうか。
材料を揃えるのはちょっと面倒・・家にあるものですぐにお菓子を作って食べたい!というとき是非参考にしてみてください。