スーパーに買い物に出かけると、トマトの鮮やかな赤色に目を引かれます。
トマトは、栄養豊富で、沢山の料理に使われる便利な野菜ですよね。
そんなトマトを、家庭菜園で栽培してみましょう!
そして、採れたてのトマトを使って、手作りのトマトピューレを作ってみませんか?
今回は、トマトの栄養や効果、手作りのトマトピューレの作り方について紹介します!
家庭菜園でトマトを作ってみよう!トマトの作り方
まずは、トマトの栽培についてです。
1)種をまく
連結ポットに種まき用の土を入れ、よく湿らせてから1か所につき1粒種をまきます。
種が隠れる程度に薄く土をかぶせ、上から軽く押さえます。
2)畑の準備
畑の土には、植え付けの2週間程前に堆肥や灰、油かすなどをまいて、よく混ぜておきます。
3)植え替え
本葉が出てきた頃に、畑からポットへ植え替えます。
4)定植
第一花房の花の咲き始めに行います。
45cm株間を空けます。
土が乾いてから灌水を与えます。
5)管理
茎が伸びるのに合わせて紐等で誘引をしますが、定植前にあらかじめ45cm間隔で支柱を立て、伸びてきたら8の字になるように紐を支柱に結んで誘引します。
第一花房が大きくなってきたら追肥を与え、その後2週間に一度程度の間隔で与えます。
葉と茎の付け根から伸びてくる側枝は、なるべく小さいうちに折って取り除きます。
この際に病気が伝染することがありますので、刃物はできれば使わないようにしましょう。
大玉のトマトは果実の数が3~4個になるよう、先端の果実の間引きを行ってください。
6・収穫
果実に赤く色が付き始めると収穫の頃合いですが、できるだけ赤く完熟してから収穫します。
ミニトマトの場合は間引きは行わず、赤や黄色に色付いた果実から順に収穫していきます。
自分で栽培して収穫したトマトでピューレを作ったら絶対に美味しいです。
トマトの栄養と効果とは?
トマトピューレの作り方を説明する前に、トマトの栄養とその効果について紹介します。
・リコピン
強い高酸化作用やアンチエイジング効果を持つことから、シワやシミの予防といった肌のケアへの効果が期待できます。
また、体に脂肪が蓄積されることを防ぐ効果もあり、ダイエットにも有効です。
・クエン酸
トマトの酸味の元となる物質です。
疲れを取る効果が期待でき、夏バテ時などの疲労回復に有効です。
・ケルセチン
皮の部分に多く含まれています。
血管を強くする効果が期待できるため、動脈硬化をはじめとする血管にまつわる病気の予防に効果的です。
・食物繊維
トマトの栄養の主体とも言える栄養素です。
便秘解消やコレステロール値を下げる効果が期待でき、ダイエットに有効です。
・カリウム
体内の余分な水分や塩分を排出する作用があります。
これにより、むくみの解消や血圧の上昇を抑えるなどの効果が期待できます。
・グルタミン酸
内臓脂肪を溜まりにくくする作用があり、ダイエットに非常に有効です。
さらに、肌への保湿効果も期待できるため、肌のケアにも有効です。
トマトの栄養を摂取するコツ
トマトの豊富な栄養を効率よく摂取するためには、赤いトマトを選ぶようにしましょう。
未熟なトマトにも味わいの違いといったよいところがありますが、日光をたくさん浴びて赤く熟しきった状態のトマトは、最も多く栄養を含んでいます。
栄養の摂取を第一に考えるなら完熟トマトが最良です。
しかし、市販のトマトの中には、見栄えをよくするために着色料で赤く色を付けられた未熟なトマトが混ざっていることもあり、それらを素人目で判別するのは非常に難しくなります。
また、生食用のトマトは虫の食害や気候といった外的な要因による見た目の悪化を防ぐためにビニールハウスで栽培されるものも多いため、完熟トマトを確実に摂取したいなら、加工用のトマトで作られるトマトジュースがオススメです。
加工用のものは見た目にこだわらず屋外で栽培されるので、日光をしっかりと浴びてより栄養価の高いトマトに育つことができるのです。
栄養豊富なトマトの選び方を紹介したところで、次はトマトピューレの作り方を説明していきます。
トマトピューレとトマト缶の違いは、作り方にあるの?
一見トマト缶に似ているトマトピューレですが、味も作り方も違います。
トマトピューレはトマトをよく煮込んで水分をとばし、裏ごしすることで種と皮を取り除いたものです。
味付けはされているものとされていないものがありますが、そのままでも、凝縮されたトマトのとても濃厚な味を楽しむことが出来るのです。
トマトの酸味や食感はなく、料理などにトマトの濃い風味を付け加えるのに適しています。
これに対してトマト缶は、湯剝きしたトマトを煮込み、缶に詰めてさらに加熱して作られます。
ピューレよりトマトの風味が薄く、酸味が強いです。
価格がピューレよりも安く、味付けされていない分幅広く様々なレシピに使うことができるのが特徴です。
トマト缶の代用としてピューレを使う場合、味の濃さの違いから、レシピ通りの量で調理すると風味が濃くなりすぎてしまうことがあります。
ピューレをトマト缶の代わりに使いたいときは、味見をしながら少しずつ加えていくなどして、量を調整するのがよいでしょう。
自分で手作りしてみよう!トマトピューレの作り方
手作りのトマトピューレを使えば、保存料などを気にすることなく料理を楽しむことができます。
トマトの裏ごしが少し大変ですが、それ以外は難しくありません。
以下が200gのトマトピューレを作るのに必要な材料と作り方になります。
【材料】
・大玉のトマト4個
・塩ひとつまみ
・オリーブオイル 大さじ1杯
【作り方】
1)トマトを軽く水で洗い流し、ヘタを切ります。
2)適当な大きさに切り分け、オリーブオイルと一緒に鍋に入れます。
3)弱火にかけ、焦がさないようにします。
アクが出てきたら取り除きます。
4)トマトの形が崩れてきたら、ヘラなどでつぶしてください。
5)トマトの形が大体なくなってきたら、裏ごしをして種と皮を取り除きます。
6)裏ごししたトマトを鍋に戻し、塩をふって弱火で煮詰めます。
7)とろみが出たら完成です。
煮詰める時間はお好みで大丈夫ですが、沸騰しない程度の火加減でじっくりと煮詰めると甘みが出てきます。
トマトピューレの保存期間は、冷蔵で7日間、冷凍で3か月間、煮沸消毒した瓶に冷暗所で密閉保存すると1年程です。
トマトピューレを使用したミートソーススパゲッティの作り方
トマトピューレを使ったミートソーススパゲティの作り方です。
【材料】(2人前)
・パスタ200g、
・トマトピューレ390g
・豚挽き肉120g
・大玉タマネギ1個
・ニンニク1片
・クレイジーソルト/粗挽き黒コショウ/バジル適量
【作り方】
1)タマネギとニンニクをみじん切りにします。
タマネギは粗いみじん切りにします。
2)熱したフライパンにオリーブオイル、ニンニクを入れ、程よく香りがしてきたらタマネギを入れます。
3)タマネギが飴色になってきたら挽き肉を入れ、塩で味付けしていきます。
4)トマトピューレを入れ、クレイジーソルト、バジル、黒コショウを加え、軽く煮詰めます。
5)パスタはフライパンで直接作ります。
パスタ100gに対し、水は300ccですので、2人前作る場合は600ccの水で茹でます。
フライパンの水がなくなったら器に盛り付けて、オリーブオイルをかけて出来上がりです。
このミートソースはラザニアなど、他の料理にも使えます。
栄養豊富なトマトを食べよう
トマトの栽培方法から、栄養や効果、トマトピューレの作り方についてまとめてみましたが、いかがでしたか。
トマトは目立つ赤色をしているだけあって、栄養豊富で、健康増進の為に様々な効果をもたらしてくれます。
真っ赤に熟したトマトを選んで、毎日の食事で、積極的に摂取できるといいですね。