トマト缶は調理をするのに便利ですよね!
トマト缶は、生のトマトと比べて栄養に違いはあるのでしょうか?
また、トマト缶を調理する際、酸味が気になる方は多いのではないでしょうか?
酸味を消す方法はいくつかありますので、ご紹介したいと思います。
トマトの栄養成分は?
野菜にはたくさんの体に良い栄養素が含まれていますが、トマトにも、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、リコピン、カリウム、食物繊維、鉄分、カルシウム、クエン酸などなどたくさんの栄養素が含まれています。
それぞれの栄養素の特色を見ていきますと、ビタミンAは、皮膚や粘膜を強くし風邪などをひきにくくする作用があります。
またビタミンCは、言わずと知れた、美肌効果があり、ストレスにも負けない体を作るのを助けます。
それからビタミンEは、抗酸化作用があり、血流を良くします。
リコピンは、赤い色素で体内の余分な塩分を排出してくれます。
そしてこのリコピンの持つ抗酸化作用が注目されています。
リコピンの坑酸化作用は、なんと緑黄色野菜で抗酸化作用のある「β-カロテン」の2倍以上、ビタミンEの100倍以上にもなることが研究などで分かっているのです。
このリコピンはトマト以外にもエビや赤緑黄紫の色素の野菜などにも含まれています。
トマトだと少し酸味が強いですが、トマト缶などを使って自分で酸味を消してパスタソースなどを作っても良いですね。
トマトの栄養効果・効能について
トマトには実に様々な栄養素が含まれていて、体を健康に保つのに良い役割をしてくれます。
先ほど説明したようにトマトにはリコピンが豊富に含まれていて、アンチエイジングになります。
トマトを摂取することで、シワやしみの予防にもなりますし、美肌効果が期待できます。また体に脂肪がたまるのを防いでくれるのです。
トマトには強い酸味がありますが、これはクエン酸のせいです。
この酸味が苦手な人は酸味を消すことを希望するかもしれませんが、どうかがんばって耐えてください。
このクエン酸のおかげで疲れを取りやすくしてくれてもいるからです。
またケルセチンはトマトの皮部分に多く含まれている栄養素で、血管の強化を助けてくれます。
また、生活習慣からくる動脈硬化などの予防にも一役買ってくれます。
それから食物繊維は、腸を正常に保ってくれて、便秘を解消したりコレステロール値を下げる働きなどがあります。
さらにカリウムは身体に摂りすぎた塩分を体外に排出してくれる働きがあります。
このようにたくさんの栄養素を含むトマトですから、トマト缶などを買いおきしておくのも良いですね。
手軽に調理に使えるトマト缶でも栄養は摂れるの?
たくさんの栄養素を豊富に含んでいるトマトですが、手軽に調理に使えるトマト缶での同じように栄養は摂れるものなのでしょうか?
実はトマト缶は、生のトマトの同等かそれ以上の栄養効果があると言われているのです。なぜなら中身のトマトの原産国が違うことが考えられます。
ですからビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、リコピン、カリウム、食物繊維、鉄分、カルシウム、クエン酸などの栄養素が生のトマトよりも多く摂取できるのですね。
また、生のトマトは冷蔵庫などで保存していると、除々に栄養素は失われていきますし、常温保存していても、2〜3日で3割以上ものビタミンCが減少してしまうとも言われています。
しかし、トマト缶のトマトは栽培されたその日の内に加工品になるため、トマトの栄養素が失われることなく製品になっているのです。
とくにリコピンやビタミンEは熱に強いので、加工の工程でも栄養素が失われにくいです。
ただ、トマト缶になってもトマトの酸味は消すことは難しいですけどね。
トマトを食べる以外にも、トマトジュースもトマト缶と同じように栄養価が高いですから、ジュースから気軽にトマトを摂取しても良いですね。
トマト缶の酸味が気になる・・酸味を消すには?
トマトにはたくさんの栄養素が豊富に含まれているのは良く分かってはいるのですが、あの酸味が苦手だという人は意外に少なくはないのです。
トマトの料理の仕方で少しでもこの酸味を消すことができるのでしょうか?
そんな調理方法を紹介いたします。
酸味を和らげるためには、できるだけ多くの野菜を一緒に炒めると良いようです。
とくにたまねぎやパプリカ、ズッキーニなどの野菜は多めに入れて甘味を出すといいですね。
甘味が良く出る野菜やにんにくのみじん切りなどを良く炒めた後にトマト缶を投入します。
トマトの酸味がなくなるまで良く煮込むのがみそです。
充分に水分を飛ばしていってくださいね。
そして固形に近い形になってきていたら、だいぶ甘味が強くなっていて酸味は減っているはずです。
2、3割煮つまってきたならば、水とコンソメスープを入れてさらに煮詰めていってください。
それでも酸味を感じる時は、塩を少し入れると良いでしょう。
コクも出てきて美味しくなりますよ。
調味料を足すことで酸味を消す方法!
他にも料理の方法によってトマトの酸味を消すことができる方法を紹介いたします。
まず、バターやオリーブオイルなどの脂分を投入すると酸味が和らぎ、かなり味がマイルドになります。
あまりにもマイルドになりすぎたと感じた時は、ケチャップなどを入れて調整してください。
トマト缶のままではかなり酸味が強いですが、このケチャップを入れることで味にコクも出て、とても美味しくなりますよ。
また、砂糖やハチミツなどの甘味料を少量入れることも酸味を和らげることができます。量としては、ハチミツでは大さじ2/3~1杯ぐらいです。
また、白ワインや日本酒などを入れることも良いです。
これらのお酒が家にない場合には、水分を少し足して長く煮込むと良いでしょう。
また、重層を入れると酸味が消えて甘味が引き立ちます。
これは、昔から洋食屋さんに伝えられる裏ワザの1つですので、ぜひ試してみてください。
熱いスープやソースに重層を投入すると大量の泡が出てきますから、その泡が消えるまで根気強く混ぜ続けてください。
重層の入れ過ぎはまずくなってしまいますから、注意して入れてくださいね。
トマト缶でミートソース!酸味を消す3つのコツとレシピの紹介
栄養素の豊富なトマトをたくさん積極的に摂るためのトマト缶を使ったミートソースのレシピを紹介いたします。
野菜はたっぷりと使いますが、種類としては3種類しか使いません。
しかしじっくりと丁寧に煮込んでいくことで、美味しい味が出てきますよ。
まず、以下の材料を用意してください。
ひき肉 200g
たまねぎ 1個
人参 中1本
ニンニク 1かけ
赤ワイン 100㏄
トマト缶 1缶
オリーブオイル 大さじ1
【調味料】
砂糖 大さじ1
トマトケチャップ 大さじ1
ウスターソース 大さじ1
しょう油 小さじ1
顆粒コンソメ 小さじ1
ローリエ 1枚
塩 小さじ1/2
胡椒、ナツメグ 少々
オレガノ 少々(あれば)
フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火でじっくり炒めます。
その後たまねぎ、人参、ひき肉を加え炒めていきます。
完全に火が通る前に赤ワインを加えます。
1~2分後トマト缶と調味料を加えじっくり煮詰めていきます。
30分以上煮つめていくと、酸味を消すことができ、コクが出て、美味しいミートソースができますよ。
上手に調理に取り入れてトマトの栄養を摂取しましょう!
いかがでしたか。
トマト缶は料理の幅も広がりますし、便利ですよね。
その上、生のトマトよりもリコピンを多く含んでいます。
使わないのはもったいないでしょう。
生のトマトももちろん美味しいですが、トマト缶ならアレンジができます。
是非、取り入れてみてはいかがでしょうか。