寒い冬にはユリ根の味噌汁はいかが?意外に豊富なレシピ公開

冬の高級野菜、ユリ根はどんな食べ方が好きですか?

とはいうものの、あまり食べないという人が多いのです。

おせちや茶わん蒸し以外に、レシピがピンとこないからです。

それならば、ホックリとした食感を味噌汁に入れてませんか?

さらに、おすすめの具の組み合わせレシピもありますよ!

ユリ根を味噌汁に入れてみませんか?

ユリ根はその名の通り、「オニユリの球根」です。

花びらのようなものが塊になっていて、ジャガイモにぼこぼことした凹凸を付けたような形です。

おがくずに包まれているものは、高級感がありますね。

その花びらのような部分を、りん片と呼びます。

その重なる姿を「子孫繫栄」の縁起担ぎとして、おせちレシピに使われています。

一方で、ユリ根は特別な料理や外食で食べるものというイメージです。

値段の高さや、レシピが思い浮かばないため、いまいち普及していません。

りん片を使うことを知らず、塊をそのまま茹でると勘違いされていたりします。

しかし、ユリ根を食べないのはもったいないです。

ユリ根を食べるべきおすすめの理由があるのです。

そこで、味噌汁のレシピを通してユリ根の魅力をご紹介します。

味噌汁は毎日飲むものです。

「ユリ根料理」として堅苦しく構えず、普段の食事作りの延長線上で気軽に作れます。

栄養、見た目、食感、季節感、高級感それぞれを活かす味噌汁のレシピです。

ユリ根を使った減塩味噌汁レシピ

ユリ根は、食物繊維、タンパク質、ビタミンCが含まれています。

中でも、最もイチオシの栄養価はカリウムです。

カリウムの含有量は、野菜の中でもトップクラスです。

このユリ根のカリウムを活かした味噌汁のレシピです。

カリウムが不足すると、体に倦怠感を感じます。

1.体内細胞の内外でカリウムとナトリウムが作用して浸透圧を調整します。

2.ナトリウム濃度が高いと、細胞の水分量が過剰になります。

浸透圧のバランスが取れないと、細胞が活性化されないので体がダルくなるのです。

そこでカリウムがナトリウムを排出してくれるのです。

そして、ナトリウムといえば、塩分、水分といえば、むくみです。

塩辛い食事をとると、体がむくむと言いますが、これが倦怠感のひとつです。

この倦怠感を解消するのが、カリウムです。

これが、ユリ根を味噌汁に入れるレシピをおすすめする理由です。

味噌汁は塩分量が高めと言いますよね?

ユリ根のようなカリウム含有量が高い具材を入れると、バランスが取れます。

味噌の栄養を摂りながら、気になる塩分をカットできます。

では、減塩レシピです。

ユリ根に加えて、カリウムの多い具材を味噌汁にたくさん入れます。

カリウムはワカメ、あおさ、昆布など海藻に多いです。

ユリ根自体は味がないので、旨味を持つ海藻はダブルの効果がありますね。

海藻の歯ごたえと、ユリ根のホクホクとした食感の組み合わせも楽しめますよ。

白味噌を使ったユリ根の味噌汁レシピ

では、ユリ根を使った味噌汁のレシピをご紹介していきます。

最初は、白味噌を使った味噌汁のレシピです。

ユリ根の上品な甘さ、苦さには、白味噌がよく合います。

味だけではなく、ユリ根と白味噌を一緒に使いたい理由がもうひとつあります。

それは、白味噌を多く味噌汁に入れないといけないからです。

白味噌の味噌汁は、赤味噌の2倍の味噌の量を入れないとおいしくありません。

白味噌の熟成が浅く、旨味が控えめだからです。

ところが、赤味噌ほどではありませんが白味噌にも塩分があります。

そこで先程で説明したユリ根のカリウムが、塩分をカットしてくれるのです。

このため、ユリ根のカリウムと上品な味が、白味噌と相性がよいのです。

具材は、里芋やおもちなどユリ根の白色と合わせてみてはいかがですか?

実際京都では、このレシピの雑煮が作られています。

ポタージュのように、白味噌を濃く、食感が滑らかな具で統一して雑煮が作られています。

京都でも、近年は白味噌を使うのは正月のみの家庭がほとんどです。

白味噌、ユリ根をたっぷり使って、雑煮や味噌汁を作りましょう。

減塩も時短も?ユリ根と冬野菜の味噌汁レシピ

ユリ根と言えば、冬野菜ですね。

9月から出荷が始まり、12月が消費のピークです。

甘み、苦みもほんのりと控えめで、他の野菜とも相性がよいです。

ということで、次はユリ根以外にも冬野菜を入れた味噌汁のレシピです。

先程は、ユリ根のカリウム含有量の高さをご説明しました。

実は、カリウムは野菜全般、特に食物繊維が多いものに含まれています。

これらは、ユリ根と一緒に味噌汁に入れたい冬野菜です。

・里芋
・レンコン
・ホウレン草

芋類もカリウムは多いです。

里芋は人気の味噌汁レシピですね。

里芋の皮むきやユリ根の下処理が大変ですが、出来上がった時のおいしさは格別です。

レンコンは食物繊維、ホウレン草はビタミンCと、冬に摂りたい栄養価が高いです。

味噌汁に入れると、量がたくさん食べられます。

そのため、カリウムを含むユリ根とこれらの食材を味噌汁に入れたいところです。

ユリ根とホウレン草の茹で時間は1~2分です。

葉物とユリ根は時短調理ができるレシピですね。

ユリ根をひと手間かける高級味噌汁レシピ

ユリ根は高級な具です。

1玉500円程して、おせちのようなイベント食材というイメージですね。

なぜかというと、ユリ根の栽培は生産効率が低いからです。

栽培に6年が必要ですし、収穫後もユリ根に傷が付かないように出荷しなくてはいけません。

そんな貴重なユリ根を、さらにリッチな味わいで味噌汁を楽しむレシピです。

そこで、ここでもうひとつ高級な素材、牡蠣を一緒に入れましょう。

それでは、ユリ根と牡蠣を使ったレシピです。

トロっとした牡蠣の柔らかさと、ユリ根のホクホクとした食感の違いを楽しめますね。

次は上級編ですが、茹でたユリ根を潰して団子を作って、牡蠣と合わせるレシピもありますよ。

ユリ根をそのまま使うのと違い、モチっとした食感です。

すり下ろしたレンコンを入れると、団子の大きさが大きく、食感もよくなります。

りん片をそのまま使ってもおいしいユリ根ですが、団子にするなどひと手間かけると、味噌汁がグレードアップします。

リッチな和定食を作りたい時の味噌汁のレシピにいかがですか?

赤味噌、白味噌、ユリ根の食感が異なるレシピ

次は、ユリ根の食感を活かすレシピです。

食感を活かすコツ、それは茹ですぎないことです。

ユリ根は、鍋で1~2分煮ればすぐ火が通るからです。

味噌汁に入れて、煮込まなければ、ホクホクとした食感です。

または、あらかじめ湯通ししたユリ根を、完成した味噌汁に入れると、シャキシャキとした食感です。

白味噌の味噌汁レシピは、ユリ根のホクホクの食感を楽しめますよ。

具材は食感が似た銀杏はいかがですか?

白と黄緑で見た目もポップでかわいいですよ。

味が両方ともシンプルなので、白味噌をたっぷり入れて下さいね。

逆に赤味噌の味噌汁レシピは、シャキシャキの食感を活かす!です。

いろいろな葉物野菜をたくさん入れて、飲むサラダ感覚で味噌汁を作ってみましょう。

ご説明した通り、ユリ根のカリウムが塩分をカットしてくれますよ。

「いつもは塩分を気にして、味噌は少なめ」

という人も、味噌もユリ根も好きな具材も、たくさん入れた味噌汁を作りませんか?

ユリ根を冬の定番味噌汁レシピにしよう!

このようにユリ根は味噌汁に入れると、栄養面や季節感に存在感を与えていますね。

使ったことがない、特別な食材から、身近な食材に印象が変わったのではないでしょうか?

毎日の味噌汁作り、レシピは悩みがちです。

こんなにもバリエーションがあるユリ根がレパートリーに加わると、心強いですね!