醤油のパッケージが新しくなって変わった?使い方や置き場所

スーパーの陳列棚にある醤油は、200~450mlほどの小型のものや、密封容器、一滴ずつ注ぐノズルなど、様々あります。

2010年頃から醤油メーカーの販売した密閉ボトルのものがヒットして以来、今では定着しつつあるのです。

しかし、以前は1Lサイズでドバっと注ぐ口の醤油が、売れ筋でした。

なぜののようにパッケージが変わっていったのでしょうか?

これまでの醤油の販売動向から、パッケージの種類まで紹介します。

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新定番の醤油パッケージ

改めて、新パッケージの醤油を詳しく見ていきましょう。

多少の違いはありますが、ここに挙げる特徴は密封ボトルであれば、メーカー各社共通です。

・200ml、450mlの2サイズでどちらも密封容器です。
・片手で使えて、量の調整も1滴ずつ出したり、強く握れば多く注げます。
・注ぎ口も液ダレせず、とても使いやすいです。
・1Lサイズとは違い、食卓に常備してもジャマにならず、倒れにくいです。
・密封式なので、開封後も3ヶ月は常温保存が可能です。
・デメリットは、容器全体がフィルムで覆われているので醤油の残量が分かりにくいです。
(残量をみる窓は裏側に小さく設けてあります)

どの特徴をみても、以前の1Lのものとは、正反対のパッケージ構造です。

パッケージを変更して、既存の醤油の概念を変えようという意気込みを感じられますね。

なぜ主力の醤油パッケージは変わったのか

1Lのパッケージは現在もあり、販売が終わったわけではありません。

しかし、以前よりも棚の下の方にあり、需要はかつてほどではなさそうです。

なぜ、売れ筋のパッケージは大幅に変わったのでしょうか。

これには、2つの要因があります。

まず、醤油があまり使われなくなったためです。

1970年の1200ml(1世帯あたりの月購入量)をピークに、2000年代に入り700mlへと半減しています。

70年代当時、1Lもの量の醤油を1ヶ月で使い切っていたのは、今から考えると驚きです。

しかし今では、世帯人数も減っていますし、和食を食べる機会も当時よりは少なくなっているためです。

次に、家事の時短化です。

共働き家庭が増えて、家事負担の軽減が求められています。

和食の味付けは、醤油、みりん、出汁、と買い揃えたり、調理に時間がかかります。

それよりも、万能調味料1本で済む調理が好まれています。

また、1Lのサイズの醤油を醤油差しに詰め替える手間もかかります。

このように、醤油を使う消費者の環境は変化しているのです。

醤油メーカーは、消費の減少に歯止めをかけるべく、醤油のパッケージの見直しを検討しました。

ただ小さいだけではない醤油のパッケージ

現在販売されている醤油のパッケージは、従来品と大きく違う点が3つあります。

・サイズ
・デザイン
・密封容器

どのように、変わったのでしょうか。

まず、サイズです。

賞味期限を考慮すると1人暮らしなら200ml、1世帯なら450mlの醤油がおすすめです。

醤油は、開封後1ヶ月で使い切らなければいけないからです。

先程述べた消費動向を、メーカーはパッケージサイズに反映しています。

ただし、500mlほどの醤油なら既存品があります。

1Lの醤油をパッケージそのままにただ小さくしただけでは意味がありません。

そこで、メーカーはサイズの小型化を逆手に取った工夫をしています。

「1L=補充用」という考えから、「500ml=醤油差し」として容器そのものを醤油差しとして使えるようにしました。

握る部分に溝を入れたり、握りやすい柔らかいPET樹脂にしたり、使いやすさを重視したのです。

調理中に使うだけでなく、冷蔵庫からの出し入れや、食卓で使うことも考えられています。

こうして醤油を使う機会を増やすためのパッケージになりました。

出しっぱなしの抵抗感をなくすパッケージ

パッケージに持ちやすさを重視して、食卓でも使いやすくなりました。

実際に、食卓で使う消費者は増えましたが、持ちやすさだけではないようです。

仮に、従来の1Lサイズを小さくして握りやすくしたとしても、食卓に常に置くかというと、そうでもありません。

やはり、ペットボトルの醤油がテーブルの上に置きっぱなし、という印象です。

そこで、パッケージにもう一工夫されて、デザインが取り入れられています。

どのメーカーの醤油も、白色のラベルを多く採用しています。

従来は、醤油のラベルは色は様々でした。

あえて言うと、和食のイメージに合うようにベージュの背景が多かったのです。

白いラベルでも、毛筆の大きな字体で「○○醤油」と主張したデザインです。

しかし、新パッケージの醤油は商品名も最小限に収まっています。

シンプルでスタイリッシュなデザインです。

濃口、薄口、減塩、どれも基本的には白を基調としています。

この白色がインテリアを損ねないため、食卓に常備しても違和感なく使うことができます。

使いやすさだけではなく、女性が使うことも想定にいれたパッケージがヒットにつながりました。

このように、デザインもパッケージ変更に一役買っていますね。

醤油の鮮度を守るパッケージ

醤油メーカーの大きなパッケージ変更は密封容器です。

なぜ密封容器を開発しようという考えに至ったのでしょうか。

それはメーカーの「新鮮な醤油を使ってほしい」という思いからです。

密閉ボトルの醤油が定着した今ではよく知られていますが、当時は醤油に鮮度という概念はありませんでした。

今でも、醤油は「保存がきくもの」と考えられています。

常温で置いても、賞味期限が迫っていても、開封直後と比べて大きく味は変わらないと思いがちです。

消費者にはそのようなイメージがあるため、メーカーは火入れをして保存性が高い醤油が作られていました。

火入れをする前の醤油は赤く澄んだ色ですが、火入れをすると黒くはっきりとした色になります。

そして、醤油らしい香ばしい香りがして、保存性が高まります。

のちに醤油の消費が減ったとき、メーカーは改めて醤油のおいしさを伝えるべきであると考えました。

おいしい醤油とは新鮮な醤油、つまり作りたての味です。

そこで生醤油と記し、窓からは赤い色が見えるパッケージを考えました。

醤油は完成したのち、空気が触れれば触れるほど酸化は進みます。

この酸化を防ぐために、併せて密封容器の開発も始まりました。

パッケージを変える一番の目的は、作りたての味を届けるためだったのです。

密封性を高めたパッケージ

醤油に空気が触れない構造にするため、最終的に以下のようなパッケージになりました。

●注ぎ口を小さくする
なるべく醤油が空気に触れる面積を小さくしています。

●容器を二重構造にする

容器の中に内袋をセットして、二重構造にしています。

内袋の中に醤油が入っていて、外側は注ぎ口から逆戻りした空気が入る仕組みです。

外側で空気が出たり入ったりしているので、醤油が入った内袋は真空状態です。

この2点がパッケージに採用されています。

こうして完成した密閉ボトルは、見た目から期待感が高まります。

残量をみる窓からの醤油の澄んだ赤色が、いかにも新鮮そうです。

そして注ぎ口や、握ると真空状態が伝わり、開封後も鮮度を保ってくれそうな気がします。

火入れという加熱処理をしない生醤油であって、醤油自体の製法は変えていません。

それなのに、パッケージを変更しただけで、醤油のおいしさを再発見できたのです。

醤油のパッケージはまだまだ進化する?

密封ボトル型の醤油、まだまだパッケージは進化するかもしれません。

「もっとオシャレで使いやすい」「高級感があるけど使いやすい」など、使いやすい+αなパッケージが新しく登場するといいですね。

なによりも、おいしい醤油がいつまでも使えるように、長く消費されてほしいものです。