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意外と知らないエタノールとアルコールの違いと活用法

      2017/09/23

意外と知らないエタノールとアルコールの違いと活用法

あなたは「アルコール」とは何か知っていますか?

こう聞かれて、まず「お酒」を思い浮かべた方は多いでしょう。
しかし、アルコールとはお酒のことだけではありません。

実は、ドラッグストアなどで簡単に手に入るあの消毒剤「エタノール」もアルコールなのです。

今回は、意外と知られていないエタノールとアルコールの違いやその特徴などについて説明していきます。

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エタノールとアルコールの根本的な違いとは?

アルコールには3つの種類があります。

主に燃料に使われることが多いメタノール、強力な消毒剤等に使われるイソプロパノール、そしてエタノールです。

エタノールの正式名称はエチルアルコールで、主にお酒や消毒に使用されており、アルコールの中でも低分子のため、化学や産業の領域で幅広く使われているオールマイティな物質です。
つまり、「エタノールとはアルコールのひとつの種類である」ということですね。
エタノールとアルコールは別物であり同じものでもありますので、正しく覚えておきましょう。

ちなみにメタノールは毒物劇物取締法で劇物と定められている物質です。
エタノールと名前が似ているため、成分や作用も似たようなものだと勘違いされやすいですがこれらは全く違うもの!
メタノールは、少量であれば人体への安全性が確立されているエタノールとは違い、純粋なものなら30~100mlで死に至ります。
神経に作用するために、これ以下の量であっても失明や嘔吐を引き起こす可能性は充分にあります。
酒税がかからず安価ですが、取り扱いには注意してくださいね。

アルコールの一種であるエタノール。その中でも細かい分類がある

特に消毒用のイメージが強いエタノールですが、実はわたしたちの生活の様々な場面で使われています。

アルコール(エタノール)には大きく分けて3つの用途があります。

お酒等の「飲用」と、なにかを燃やしたり動かしたりするための「燃料用」、そして「工業用」ですね。

工業用アルコールというと、なんだか工場で使われているようなイメージがあって「燃料用とどんな違いがあるんだろう」と思いませんか?

実は工業アルコールには発酵アルコールと合成アルコールという、原料によって分類が異なるものが存在します。
工業用アルコールのうち、天然の原料から作り、みりんや加工食品の防腐剤である「発酵アルコール」、シャンプーや医薬品、塗料等に使用することを前提として人工的に作られたものは合成アルコールと呼ばれています。

つまりアルコールの分類としては①飲用②燃料用③工業用(発酵アルコール・合成アルコール)というわけですね。

ちなみに、消毒用エタノールは工業用アルコールであり「発酵アルコール」で、原料はサトウキビや糖質です。
多少舐めたりしても大丈夫なもので作られているので、手指の消毒などにも使える、というわけです。

エタノールアレルギーとアルコールアレルギーの違い

お酒に極端に弱い。
一口飲んだだけで顔が赤くなって、気持ち悪くなる。
そんな人は、もしかしたらアルコールアレルギーかも知れません。

アルコールは時によって、アレルギー症状を引き起こすことがあります。
一般的にアルコールアレルギーと言われているのは、お酒に対するアレルギー症状です。アルコールが体内で分解された際にできる物質アセトアルデヒドに対する分解酵素がない、もしくは非常に少ない人に起こる反応のことで、下痢や嘔吐、場合によっては命に関わることもある症状がでるのが特徴です。

しかし、お酒を飲めない体質であっても、お酒にのみ反応する場合は必ずしも「アルコールアレルギーである」とはいえません。
なぜならアルコールは、エタノールやメタノール・イソパノール等の総称だからです。

お酒はダメだけど、消毒液は使っても全然平気。
それは厳密に言えばアルコールアレルギーと違い「お酒アレルギー」と言えます。

またアルコールのうち、エタノールにのみ反応する人もいます。
エタノールアレルギーは消毒液使用時の発疹や赤み、化粧品による肌荒れ等といった症状がでて発覚します。
こすったことによる刺激や製品に含まれるエタノール以外の成分への反応によるものなのかが判断しづらく、またお酒アレルギーよりも認知度が低いアレルギーのため、症状の程度によっては見過ごされやすいアレルギーです。

消毒用エタノールは飲めるのか?お酒としてのアルコールとの違い

ところで消毒用エタノールはお酒の代わりとして飲むことは可能なのでしょうか?

厳密にいうと消毒用エタノールは飲むことができます。
そして酔っぱらうこともできます。
しかし、飲めば胃や気管は荒れ、確実に体に悪影響を及ぼしてしまいます。

先ほど説明したように、エタノールは原料によって「合成アルコール」と「発酵アルコール」に分けられており、消毒用のアルコールは、そもそも飲料用としての想定がされていません。

が、その原料は糖質やでんぷんなどであり、実はお酒と同じ「発酵アルコール」です。
そのため、基本的には少量なら口にしても問題はありません。
実際手指の消毒に使われるくらいですからね。
比較的安全性は高い商品といえるでしょう。

しかし、お酒の代わりとして酔っぱらう目的で意図的に飲用するのは大変危険!
製品によっては、体に摂り込むことによって中毒を起こし、最悪の場合死に至るメタノールやイソプロパノールという成分を含んでいることがあります。
お酒としてのアルコールとの違いはここですね。

消毒用アルコールは原料こそお酒と同じですが、消毒効果などを高めるために製造過程で様々なものが添加されています。
絶対に興味本位で飲んだりしないでくださいね。

ちなみに「合成アルコール」はシャンプーや塗料のために、石油などの化学工業原料から作られたものですので、もちろんこちらも飲まないようにしてください。

消毒用なのに酒税がかかってる?エタノールが高い理由

エタノールには酒税という税金がかかっています。

これは明治時代に作られた「酒税法」という法律に乗っ取り、現在でも行われているもので、アルコール分が1度以上(アルコール濃度1%)以上の飲料にかかります。

消毒用エタノールは飲用ではありませんが、サトウキビや糖質など天然の全材料で作られており、製造方法によっては飲用にもなり得る「発酵アルコール」のため、法律上は「飲用」とされる製品です。
そのため、酒税のかかった消毒用エタノールが存在する、というわけなのです。

税額は原料や製造方法等によってそれぞれ異なっており、エタノールの場合は500mlあたり約500円加算されます。
また、消毒用アルコールの中でも含まれる成分によっては「飲用のお酒」として見なされず、酒税がかからないものも存在します。

つまり、消毒用エタノールが製品によって値段に違いがある理由は「酒税がかかっているものとそうでないものがある」からなのですね。
ちなみに酒税はみりんにもかかっています。
多くの家庭にある調味料が、法律上は「酒」と見なされているなんて、なんだか不思議ですね。

お酒で消毒は可能?アルコール濃度と消毒効果について

消毒用のエタノールと飲用のアルコールの違いについては分かりました。
では、お酒で消毒はできるのでしょうか?

一般的に、アルコールを使用して消毒をする際の適切な濃度は70%前後と言われています。
これより低すぎる場合はもちろん、高すぎても良い消毒効果は望めません。

例えば、ポーランドのお酒であるウォッカ・スピリタス。
このお酒のアルコール度数はなんと約96%!
なんだかかなり消毒・殺菌作用がありそうですが、実はそうでもありません。。

アニメなんかでこのお酒を使って傷を消毒するシーンがありますが、実際に使ってみると非常にしみて、かつかなりの痛みを伴うため出血が増えたりする可能性があります。

このようにアルコールの濃度と消毒効果は比例しないため、やむを得ない場合以外はやはりお酒はお酒として楽しむのがベストでしょう。

ちなみに消毒用エタノールの濃度は70~80%です。
さすが、「消毒用」というだけありますよね。

アルコールは色々な場面で使われている万能な物質!

いかがでしたか?

今回はエタノールとアルコールについて説明しました。

それぞれの違いについて、普段は特に意識していなかった人も多いのではないでしょうか?

アルコールは様々な製品として活躍しています。
あなたの身近なものにもきっと、アルコールは使われていますよ。
ぜひ1度、確認してみてくださいね!

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