女性なら、誰しも気になるのが自分の体重ではないでしょうか。
ですが、実は体重だけでなく、体脂肪も気にしておいた方が良いですよ。
なぜなら、ダイエットが成功しないのは、体脂肪に原因があるかもしれないからです。
今回は、体重と体脂肪の関係についてご紹介します。
体脂肪は健康やダイエットに関係している
よく耳にする体脂肪という言葉。
体脂肪と聞いても、体重と何が違うのかと思う人もいるかもしれません。
体重は体重計に乗って出てくる、純粋な重さのことを指します。
一方で、体脂肪というのは、体重を占めている脂肪の割合のことです。
例えば、50kgの人が体脂肪率15パーセントだったとします。
50×0.15で体脂肪率を求めることができ、体重のうちの7.5kgが脂肪であることが分かります。
体脂肪の多さは、自身の健康やダイエットの成功に、大きく関係してくるものです。
ぜひとも、一度測って、ご自身の体脂肪を知っておくと良いですよ。
体脂肪率は、市販で体脂肪計が売られていますので、自宅でも簡単に測ることができます。
測定は寝る前など、水分の量が安定している時間にした方が良いでしょう。
今回は、なぜ体脂肪率を知るべきなのかについて、ご紹介します。
体脂肪率が高いと危険
私たちの身体は、主に水分・筋肉・脂肪の3つが大きく占めています。
水分も筋肉も、私たちが生きていくうえで、とても大切だということは、なんとなく分かっていると思います。
ですが、脂肪がなぜ必要なのかを理解しきれない人もいるのではないでしょうか。
脂肪は、生きるためには、とても大切なものです。
私たちの身体のエネルギーになってくれるのが体脂肪で、私たちが健康を保ちながら、日々生活するために大切な役割を果たしてくれています。
体脂肪率が低すぎてしまうと、体温や筋力の低下を招くほか、女性であればホルモンのバランスを崩してしまい、生理不順になってしまう可能性があります。
これでは、健康に影響が出てきてしまいますよね。
体脂肪は私たちの健康と、大きく関係していることは間違いがないものの、体脂肪が多すぎると肥満の原因になってしまい、かえって健康にも良くありません。
また、体脂肪率が高いと、身体の疲れやすいなどの症状も出てきてしまいます。
筋肉の量は変わらないのに体脂肪率が増えてしまうと、脂肪の増えた身体を少ない筋肉で動かすことになるため、疲れやすくなるのです。
動くと疲れる、動く時間が減る、そしてまた脂肪が増えていくという、良くないサイクルに捕らわれてしまう可能性があります。
これらのことを考えると、体重は普通だという人でも、体脂肪率を知っておくことが大切と言えるでしょう。
体重と体脂肪の増加の関係
体脂肪は年齢と一緒に、増加してしまう関係にあります。
いつの間にか、かなり体重が増えていたなんてことは、よく聞く話ですよね。
年を取ると基礎代謝が落ちてしまうことや、動くことが減ることから筋肉量が減ってしまうことが影響して、体脂肪は増えてしまい、体重も増加します。
身体は年齢とともに変わっていっているのに、今まで通りの食事をしていれば、摂取しているカロリーは同じなのですから、体脂肪が増えるのは当然ですよね。
また、体脂肪を蓄えやすい人がいます。
脂肪細胞という、体脂肪を蓄える細胞が多く増える時期があります。
それは主に、胎児、1歳くらい、思春期の時期です。
この時期に太っていたという人は、細かった人に比べて脂肪細胞の数が多く、たくさんの体脂肪を蓄えることができるようになっています。
また、この脂肪細胞はやっかいなことに、ほとんど減ることがないので、その後に痩せたとしても脂肪細胞は残り続けます。
ですので、脂肪細胞が多い人は少ない人に比べて脂肪を蓄えやすいため、体重が増えやすく太りやすい体質であるといえます。
体脂肪と筋肉の体重への影響
健康を気にする人はもちろん、ダイエットをしたいという人は、体重を測るだけでなく体脂肪率も測り、自身の身体の脂肪・筋肉の量を知ることをオススメします。
なぜなら、体脂肪と筋肉の量は、ダイエットの成功に大きく関係してくるのです。
自身の体重の増減を知ることも必要です。
ですが、ダイエットで脂肪が落ちているのか、それとも筋肉が落ちているのかが、とても重要です。
そして、これらが、ダイエットの成功に大きく関係してきます。
どういうことかというと、筋肉と脂肪では重さが違います。
同じ大きさの筋肉と脂肪、どちらが重たいか比べると、重たいのは筋肉です。
筋肉と同じ重たさの脂肪というのは、筋肉より体積が大きくなってきます。
筋肉は小さくて重たい、脂肪は大きくて軽い。
つまり、同じ重さの人であっても、筋肉が多い人の方が細くみえるのです。
また、脂肪を筋肉に変えることで、身体が細く見えるだけではなく、太りにくい身体にしてくれます。
なぜなら、身体は筋肉を維持するために、エネルギーをたくさん使う傾向にありますので、筋肉は脂肪を消費してくれます。
筋肉を増やせば、もちろん一時的にその分の体重は増えてしまいますが、今までと同じ量の食事をしていたとしても、筋肉が脂肪を消費してくれるので体重は減ります。
また、太りにくい身体、リバウンドしにくい身体になるので、一時的に痩せているだけという状況にもなりにくいです。
即効性ダイエットとリバウンドの関係
食べる量を減らして行うダイエットは、効果を早く感じられるものの、栄養不足や無理した方法になりやすく、健康面で不安が感じられます。
そして、身体は元の状態に戻そうという働きがあります。
また、目標に到達したことに満足してたくさん食べたり、元の食生活に戻ってしまっては、リバウンドしてしまう可能性が、非常に高くなってしまいますよね。
短期間のダイエットは脂肪だけではなく、筋肉も落としている可能性があります。
筋肉が脂肪を消費してくれるのですから、筋肉が減れば、脂肪も減りにくい身体になってしまいます。
ダイエットは、もちろん体重も大切ですが、何より見た目が細く見えるのが、一番大切ですよね。
筋肉が多く脂肪が少ないといった、身体にとって良い関係のままであれば、自然に脂肪は減ります。
そう考えれば、痩せようと考えるよりも、脂肪を筋肉に変えていこうという考え方の方が良さそうです。
筋肉が付くことで体重が増えてしまったとしても、体脂肪が減っていれば、ダイエット成功の道を辿っていると言えるでしょう。
体脂肪を減らして筋肉を増やして体重を減らそう
体脂肪と筋肉、それぞれの体重との関係が分かれば、無理したダイエットは良くないと分かりますよね。
痩せた身体を手に入れるには、体脂肪を落とし、筋肉を増やす意識をしましょう。
体脂肪を落として、筋肉を増やす方法は、「食事の改善」「運動」の2つを行う必要があります。
最初から無理はせず、簡単なことから始めていくことが続けていくコツです。
まず、食事は、3食バランス良く食べましょう。
不規則な食生活は、太りやすい身体になる原因になります。
また、運動は、有酸素運動を行いましょう。
一番簡単で手軽に行えるのが、ジョギングです。
今まで全然動くことがなかったという人は、階段を使うようにする、車を使うことを控えてみることから始めるといいですよ。
歩くだけですが、長期的に続けることによって、体脂肪を落とすことができます。
体重を落とすということばかりを考えるのではなく、脂肪を落とし、筋肉を増やすという考え方で続けるといいですよ。
体脂肪を一度測ってみよう
自分の筋肉量や、体脂肪がどれくらいついているものなのか、実際のところ分からないものですよね。
ダイエットをしようと、今まで体重ばかり気にして体脂肪を気にしたことなかったという人は、一度測ってみましょう。
ダイエットをしていない方でも、健康管理・維持のために、体脂肪を知ることは、とても大切です。