今回は、意外とカロリーの高い食材や、カロリーが高くなってしまう調理法について調べてみました。
一見、ヘルシーと思われる食材でも、実は…ということもあります。
また、調理の仕方によって、カロリーが増減してしまうということもあります。
食材選びと調理法などで、うまくカロリーコントロールしていきましょう。
意外とカロリーの高い夏を代表する食材・そうめん
暑い夏には、さっぱりとした食材を使ったものを食べたくなりますよね。
そうめんも、そのひとつで、お手軽でヘルシーな食材だと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、実はとても太りやすい食材なのです。
なぜかというと、カロリーが高い食材なのです。
そうめんの原料は、中力粉と呼ばれる小麦で作られます。
その製法は中力粉に塩水を注ぎ込み、固まるまでよく練り混ぜ、熟した生地を腕ほどの太さに切り、生地をねじりながら細く長く引き伸ばしていくのです。
この細長く伸ばすときに、油を使用しているので、そうめんの表面には、けっこうな量の油が施されているのです。
この油も相まって、乾麺のそうめん100g(1人前)の持つカロリー量は約356kcalあり、これは実に、ご飯2杯分ものカロリーに匹敵します。
さらに、そうめんの食べやすさも、太りやすい要因でもあります。
そうめんは細長くて、ツルッと食べれますよね。
そのため、咀嚼の回数が減少して、満腹中枢の刺激がされないので、なかなか満腹感がでません。
満腹感がでないと、結果的にどんどん食事の量が増えていき、結局3人前も食べていたということも、あるかもしれません。
ですから、よく噛んで食べましょう。
夏を代表する枝豆もカロリーが高い
とてもヘルシーなイメージがする、夏の風物詩でもある枝豆。
今は年中食べられますが。
実は、野菜類の中でカロリーが高い食材です。
ご存知だと思いますが、枝豆は大豆が成熟する前に収穫されたもので、いってみれば大豆そのものです。
成長後の大豆が高カロリーなので、当然ながら成熟前の枝豆も、ややカロリーが高いというわけです。
ちなみに、なぜか枝豆は豆類ではなく、野菜類に分類されます。
では、実際の枝豆のカロリーや主な栄養成分を探っていきます。
枝豆の100gあたり(可食部)のカロリーは135kcalです。
これが多いのか少ないのかは、どうなのでしょうか。
野菜類は、100g辺りのカロリーは2ケタ台だと考えると、高めですね。
また、ビールのお供としての定番でもあり、お酒と合わせるため、太りやすい食材でもあります。
しかし、枝豆は豆類と野菜類の特徴を併せ持つ、優れた食材でもあります。
まず、必須アミノ酸であるメチオニンという成分が含まれています。
これは、アルコールの分解を助ける成分です。
じつは、おつまみとして非常に理に適っていのです。
しかし、やはり食べ過ぎ、飲み過ぎには注意しましょう。
便利な食材・春雨もカロリーが高い
健康・ダイエット目的で、春雨ヌードルを食べている人は多いと思います。
また、食感が良いので満足感が十分で、ラーメンの代わりとして食べている人もいるのではないでしょうか。
春雨は食物繊維が多く含まれているので、積極的に食べたい食材のひとつです。
市販されている春雨ヌードルは、大体が150kcal以下ですが、春雨自体が10gで35kcal前後あります。
春雨ヌードルなんかに入っている春雨の量は、大体30g前後なので、春雨だけで100kcalくらいあるということになります。
意外と高いかもしれないですね。
春雨の原料とは、緑豆のでん粉で作られているので、意外ともカロリーがあります。
特に、春雨ヌードルが危ういのは、塩分です。
スープを全て飲んでしまうと、1日に必要な塩分の半分に達することあるので、注意しましょう。
お湯を注ぐだけで食べられる、お手軽な食品ですが、できるだけ乾物を食べた方がいいでしょう。
春雨の酢の物などで食べるといいですね。
カロリーの高い果物代表・アボカド
アボカド1個当たりのカロリーは262kcalです。
アボカド1個あたりの重さが、おおよそ200gで、可食部だと140gであると言われています。
これは、平均的な大きさのアボカドの場合の数値で、当然ながら大きさが変われば、それぞれの数値も変わってきます。
アボカドのカロリーが高い理由についてです。
その理由は、アボカドには大量の油が含まれているのです。
この油分によって、アボカドはカロリーが高い食材となっております。
アボカドは別名「森のバター」とも呼ばれており、脂肪分が多いのも納得です。
この果肉の脂肪分は、実は20%近くもあります。
しかし、この脂肪分は血液のサラサラ効果や、コレステロール減少作用をもつ不和脂肪酸が主体となっており、とても健康的な油なのです。
とはいえ、やはり油は油、健康的な油分といっても、食べ過ぎには気をつけましょう。
他にも、アボカドの効能はがんや動脈硬化、老化の予防に効果的とされるビタミンEや、鉄分やリンなどのミネラルも豊富です。
さらに、体内の余分なナトリウムの排泄を手助けしてくれるカリウムも豊富なので、高血圧や脳梗塞、心筋梗塞の予防などにもオススメとされています。
カロリーが高い食材に変化してしまう危険な調理法
①ヘルシーな食材を、そのまま油料理にすること
ナスやシイタケは、ヘルシー食材の代表格です。
ですが、これらの食材は下ごしらえをしないで、そのまま油料理にしてしまうと、なんと高カロリー食材に変身してしまいます。
じつは同じ分量でも、ナスの天ぷらは鶏のから揚げよりも、カロリーが高くなっているのです。
その理由は、ナスもシイタケもスポンジのような構造のためです。
この構造により、油をどんどん吸いとってしまうのです。
他にも、水分の多いほとんどの食材は、油の吸収率が高いと思って良いでしょう。
そんな食材を油で調理する際の下ごしらえは、一旦茹でる、もしくは片栗粉をまぶすことです。
そうすることで、油の吸収率を抑えることができます。
②食材を小さく・細かく切ること
食材によって油の吸収量は違いますが、同じ食材でも、その切り方によって油の吸収量は変化してしまいます。
細かくカットすることにより、食材の表面積が大きくなります。
表面積が大きくなればなるほど、油に触れる面積も同様に広くなり、吸油率も高くなってしまうのです。
できるだけ大ぶりカットして調理し、油調理の後にカットするのが良いでしょう。
1日に必要なカロリーを知ろう
成人の1日の摂取カロリーは、1,800~2,200kcalと言われています。
この幅がある理由は、性別差や年齢差も当然なのですが、何よりも普段の生活の中で、どれだけの活動をしているかという「生活活動強度」という指針に差があるからなのです。
まずは、自分の普段の生活活動を確認をしていきましょう。
その上で、それぞれの1日の摂取カロリーを知る必要があります。
さらに、自身が1日に何kcalほど摂取しているのか、飲み物や間食も含めての把握をしていきましょう。
1日のカロリーを減少させ続ければ減量はするかもしれませんが、隠れ肥満になる可能性もあり、摂取カロリーの減少だけでは、うまいダイエットにならないかもしれません。
なので、食材やご飯を少なく食べたりするなど、脂質の摂取を減らす工夫が必要であり、効果的です。
そして、カロリーを摂取しないという極端な行動より、軽くて良いので運動の継続や、意識的に動いて生活活動の強度を向上させるほうが健康的になることでしょう。
高い意識をもって健康的に、そして継続的に消費カロリーを増やして、健康な身体を作りましょう。
工夫して健康を保つ
意外とカロリーの高い食材や、調理法についてご紹介してきました。
ここで挙げた食材が悪いということではないのですが、食材のもつカロリーについては意識していきたいですね。
どんな低カロリーな食材でも、それだけに偏ってしまえば健康を害する可能性もあります。
食材のもつ栄養素のバランスも考えて、健康な生活を送りたいですね。