その日の元気の源を作り出してくれるのは、朝食ですよね。
朝食、昼食、夕食と一日3回食事をする事は、ずっと昔から当たり前でした。
しかし、最近は太るのを防ぐダイエット目的の為に、朝食抜きをする人が増加しています。
今回は、朝食抜きがダメなのかと、健康的にダイエットをする為にオススメな玄米についてを交えてお話します。
朝食はなぜ必要なの?
朝起きたばかりは食べる気が起きなくて、朝食を抜いてしまう人も多くいます。
しかし、朝食抜きは太るとも言われています。
それは本当なのでしょうか?
そしてそもそもなぜ朝食は必要なのでしょうか?
朝起きた時、ぼーっとしてしまいなかなか動きだせないという経験はあるのではないでしょうか。
人が目覚めた時、血糖値は低く、内臓も脳も働きが低下した状態です。
こうした状態から抜け出し、脳や体を目覚めさせる働きをするのが朝食なのです。
朝食を食べることで体温も上昇します。
睡眠中には体温が下がっていますが、体温を朝食で上げることで日中の活動を行えるように準備をするのです。
脳は寝ている間にも活動しています。
起きた時にはエネルギーが尽きた状態ですので、朝食によってエネルギーを供給することで脳も体も活動できるようになります。
朝食を食べないと、集中力に欠けるなどとも言われています。
また、食事をすることで消化器官が活発になりますし、ホルモンや酵素の分泌を促進するので、排便を促し、排便のリズムも整います。
朝食抜きは太るの?
朝食がいかに大切なのかが分かりました。
では、朝食抜きは太るのでしょうか?
ダイエットというと食事量を減らすことが手っ取り早い方法だと考える人もいることでしょう。
たしかに、摂取カロリーが過剰な状態では太ってしまうので、食事量を減らせばいいと考えてしまいますよね。。
朝食を抜くことで体に溜まっている余剰エネルギーを使えるようになる、また胃腸を休める時間ができるというメリットがあります。
ただこのメリットは代謝ができず使えきれない方、メタボになりやすい30代以降の方に恩恵があるのです。
しかし子供から20代の方が朝食そのものを抜くことはあまりオススメできません。
というのも、朝食はエネルギー不足になっている朝の体にエネルギーを補給する働きがあるからです。
エネルギーが補給されないと、エネルギー不足になり、筋肉を落とすことで補います。
筋肉が落ちることは基礎代謝量が減ることになり太りやすくなります。
また、筋肉から得たエネルギーは次の食事まで消費しないで脂肪分として蓄積されます。
さらに、朝食を抜くということは食事回数を減らすことになります。
1日の食事回数が減ると、体は脂肪を貯めこんでエネルギー不足を回避しようとするのです。
つまり、朝食を抜くことで脂肪がつきやすくなる、太りやすくなるということになりかねません。
太るのを防ぎたい方へ!ダイエット時の朝食の食べ方
朝食抜きは太るということが分かっていても、なかなか朝食を食べられないという人もいるのではないでしょうか。
夜型の生活を送る人も多く、朝早く起きて、朝食を食べる状態にするのが難しいという人もいることでしょう。
そういう人にオススメなのが、学校や勤務先に向かう途中に朝食を買って、着いてからや電車やバスの待ち時間などを利用して食べるという方法です。
起きたばかりには食べられなくても、少し時間が経っているので朝食を食べられるのではないでしょうか?
こうして1日の始まりに必要なエネルギーを摂り入れることで、体が飢餓状態とは感じることがなく、必要以上に脂肪を貯めこむことがなくなりますね。
では、朝食に何を食べたらよいのでしょうか?
サンドイッチ?菓子パン?スープ?
朝食も欧米スタイルが増えている現在、こういったものを摂りがちです。
しかしこのような欧米化した食事は脂質や塩分が高い場合もあり、1回の食事の中に必要以上のカロリーや塩分が含まれていることが多いので注意が必要です。
朝食抜きではなく玄米などの低GI食品を選ぼう
ここでオススメなのが低GI食品です。
朝食抜きでなければ何を食べてもいいという訳ではないのです。
低GI食品とは、血糖値を上昇させにくい食品のことをいいます。
血糖値が急上昇すると脂肪がつきやすくなってしまうので、いかに血糖値を急上昇させないかで太りやすさが変わってくるのです。
では低GI食品とはどんなものがあるのでしょうか?
玄米は代表的なものですし、一部のコンビニエンスストアなどで売られているブランパンもオススメです。
ダイエット方法として確立してきている糖質制限ですが、1日の糖質摂取量の理想として体重×1gとされています。
しかし、低GI食品を起床後30分以内に食べるのであれば、例えば玄米1杯分の糖質は運動エネルギーになり、太ることはありません。
実は玄米は100gあたり糖質が約70gと糖質が高いので、糖質制限に向いていないと思われがちですが、低GI食品なので血糖値が上昇しにくく、脂肪がつきにくいのです。
白米抜きでなく、玄米にするだけで太るのを防げる理由
朝食抜きと同じように、白米を抜くダイエットをしている人も多くいます。
朝食抜きについて実は太りやすい原因があると述べました。
そして、朝食を欧米化したスタイルで摂ることは脂肪分や塩分を摂りすぎる傾向にもなるのでオススメできません。
しかし白米は白米で糖質が気になるところですね。
そこでオススメなのが白米を玄米に替えるという方法です。
玄米は低GI食品なので血糖値が上がりにくいという特徴があります。
そしてもう1つとても栄養価が高いという特徴もあります。
玄米には米が発芽するために必要なビタミンやミネラル、脂質がついているのです。
ダイエットに重要な栄養素である食物繊維も、白米の約6倍も含まれているとされ、ダイエットの味方といえます。
そして白米の約5倍含まれるビタミンB1ですが、脂質の代謝に必要な栄養素で、余った脂質が体に脂肪としてつくのを防ぐ役割があります。
さらに若返りのビタミンと言われる抗酸化作用のあるビタミンEやカルシウム、亜鉛、女性は不足しがちな鉄分などの栄養素も豊富です。
太るのを防ぎたいが、玄米を摂る上で注意したいこと
朝食抜きを改善して玄米を食べるようにしよう!と思っている方に少し注意してほしいことがあります。
それは玄米の消化についてです。
白米のように精米されていない分、玄米は少し硬く歯ごたえがあります。
つまり、消化に時間がかかり、胃腸への負担がかかるということになります。
その中でも玄米の表皮は消化されず便と一緒に排出されるのです。
ですので、太るのを防ぎたいからと毎日、毎食玄米にいきなり替えるというのはオススメしません。
とくに体調がすぐれない場合や、胃腸が弱い人、そして小さい子どものいる家庭などでは注意が必要です。
まずは、週に数回ほど玄米にしてそれ以外は白米などを食べるなど様子を見ながら少しずつ増やしていくのがいいでしょう。
また、玄米と聞いて、鉄分やカルシウムなどのミネラル吸収を妨げるのではないかと心配する人もいるかもしれません。
玄米に含まれるフィチン酸という成分にこのような効果があるといわれているからです。
しかし、糠などにフィチン酸は閉じ込められた状態であり、ミネラルの吸収にそれほど影響が出ないことが分かってきているので心配はないでしょう。
朝食に、まず玄米を食べてみよう!
若い世代が朝食を摂らない状態は、ガス欠のままで身体や脳を無理に働かせている状態です。
朝食は、人が活動する上で非常に重要な食事です。
ダイエット目的や時間が無いからと朝食を抜くことは、オススメできません。
健康的にダイエットをするためにも、玄米を食事に摂り入れてみてください!