味噌鍋、旬の食材や冷蔵庫のもの全てをおいしく食べる作り方

冬と言えば鍋、鍋の定番のひとつは味噌鍋ですね!

味噌はどんな食材とも相性がよいので人気の鍋つゆです。

今回の記事は、おいしい味噌鍋の作り方を知りたい人は必見です。

コツが分かれば、毎年家族からのリクエスト間違いなしです!

基本から、簡単アレンジまでご紹介していきます。

味噌鍋を大きな味噌汁にしないために

「味噌鍋を作っても、なんだか薄い味になる」

ということはありませんか?

味噌鍋は、たっぷりと味噌を入れないとおいしくなりません。

味噌鍋でありがちなのが、味噌汁のようになってしまうという失敗です。

味噌鍋は味噌汁と材料が似ている分、味噌汁の延長線上のような味付けをしてしまいがちです。

しかし、それではいけません。

味噌鍋は、味噌汁よりも味噌の分量を多くしないとおいしくなりません。

味噌汁は食事の副食であり、汁物という位置づけです。

味噌汁と他のおかずのトータルで味を完成させます。

しかし、味噌鍋はそれ自体がメインディッシュです。

味噌汁と味付けが異なるのは当然です。

味噌汁の作り方は、1杯100mlに対して味噌10gの10倍希釈です。

これが、おかずを引き立てごはんが進む黄金比率です。

それに対して、味噌鍋の作り方は5倍の希釈です。

つまり水5に対して味噌1という割合です。

さらにだしに加え、みりんや醤油、砂糖を入れます。

アレンジとしてはご存知の、ラー油や豆乳、バターが合いますね。

味噌汁とは違い、これだけの調味料を入れて初めておいしい鍋ができるのです。

次項では、味噌鍋を大きな味噌汁にしないための基本の作り方を紹介しますよ。

味噌鍋のつゆ、基本の味の作り方

それでは早速、作り方を見ていきましょう。

【材料 4人分】

・味噌 150g
・カツオ出汁 800ml
・酒 大さじ2
・砂糖 大さじ3

これが味噌鍋の基本のつゆです。

味噌汁には入れない、砂糖やみりんを使います。

これで、具を入れてメインディッシュとして完成します。

料理をおいしいと感じる条件は、基本五味です。

基本五味は、酸味、辛味、甘味、旨味、苦味です。

この5種類の味が多い程おいしい料理なのです。

さて、鍋つゆの材料の五味の担当は次の通りです。

(甘み)砂糖
(旨味)味噌、カツオ出汁、酒

隠し味としてラー油を入れたり、にらなどの野菜の苦味を加えたりすることで五味が揃います。

しかし、難しいことを考えなくても大丈夫です。

普段作っている味噌汁も、淡白な具材には濃いめの赤味噌を使ったりしますよね。

味噌鍋も同じように作ればおいしく作れます。

五味を踏まえた味噌鍋の作り方、と気負わなくてよいのです。

まずは、上記の味噌鍋の基本の鍋つゆで作ればおいしくできます。

次から作り方をアレンジしていろいろな味噌鍋を楽しみましょう。

味噌鍋はカツオ出汁がおすすめ

前項の味噌鍋つゆの基本の作り方で、材料にカツオ出汁を挙げました。

しかしカツオでなくてもよくて、出汁は昆布でも、煮干しでも構いません。

ただし、どの出汁で鍋つゆを作っても押さえておきたいのは、ベースをしっかりと作ることです。

味噌鍋には、鮭やたらなどの魚介の具を入れます。

鶏肉や、味噌料理には定番の豚肉など肉も入れます。

これら肉、魚に負けないつゆを作るのは、カツオ出汁がおすすめです。

もうひとつ、カツオ出汁を応用した味噌鍋つゆの作り方があります。

それは、麺つゆを使う作り方です。

麺つゆにはカツオ出汁、醤油、塩が入っていて、味が凝縮しています。

4人前の鍋に、味噌と麺つゆ大さじ3杯で、どんな具にも合うおいしい基本の味噌つゆが簡単にできます。

水炊きなどの他の鍋には、ポン酢やごまだれなどのつけだれがありますよね。

しかし、味噌鍋にはつけだれがありません。

最後までおいしく食べられるように、しっかりベースのある味噌鍋つゆを作りましょう。

赤・白・豆味噌の鍋つゆの作り方

味噌鍋つゆの材料でいちばん大事なものは、味噌です。

味噌にはいろいろな種類があります。

味噌の種類別に、味噌鍋つゆの作り方を見ていきましょう。

赤味噌、白味噌、豆味噌を例にした作り方です。

どの味噌も共通していることは、煮込むことです。

鍋なので、一定の時間は鍋を火にかけ続けます。

どの味噌も基本のカツオ出汁でおいしく作れますよ。

おすすめ出汁での作り方もご紹介してますので、参考にしてください。

・赤味噌

野菜や肉、魚など何でも入れたい鍋におすすめです。

味噌の量は5倍希釈(水5:赤味噌1)、カツオ出汁で取りましょう。

魚や肉を煮ると灰汁が出ますが、それも出汁に変えるような味噌の味です。

冷蔵庫にある食材をできるだけ入れて作りたい時には赤味噌ですね。

・白味噌

鍋つゆも最後まで飲み干したい鍋にイチオシです!

味噌の量は2倍希釈(水2:白味噌1)、たっぷり入れましょう。

白味噌は、カツオでもよいですし、昆布でとると甘みが増します。

牡蠣や白菜などあまり煮なくてもいい具を入れましょう。

白味噌は煮込まない方が、優しい風味を味わえます。

・豆味噌

鍋にいちばん向いている味噌です。

味噌は5倍希釈(水5:豆味噌1)で、鶏がらベースも豆味噌の力強い味と相性がよいです。

八丁味噌などの豆味噌は、ぐつぐつと煮込めば煮込むほど香りがよくなります。

シメのうどんを入れるときまで、味噌の濃厚な味が残ります。

味噌鍋に入れたい旨味のある具材

味噌鍋に限らず、どの鍋の作り方にも言えるのが鍋つゆがだんだん薄まってしまうことです。

水分が多い葉物野菜を多く入れると、そうなってしまいますね。

特に冬は白菜や水菜など葉物が多いのですが、最後までおいしく食べたいですよね。

水分が多い食材と一緒に入れたいのが、旨味がある食材です。

野菜なら、きのこ類、ねぎ、しょうがです。

加工品は、油揚げです。

他に、肉や魚ですね。

これらは水分が少なく、それどころか旨味がたっぷり鍋つゆに出ます。

味噌と葉物野菜と旨味のある具材、これらを鍋にたっぷり入れます。

その分、醤油や砂糖や顆粒出汁などの他の調味料は控えめにしましょう。

味噌鍋の味噌は大さじ5杯で、出汁と砂糖は大さじ…など細かい作り方は抜きでOKです。

鍋をつつきながら、具材や調味料を好みで足せるお手軽鍋が作れますよ。

残り物食材でお手軽味噌鍋の作り方のコツ

鍋は野菜がたっぷりと食べられる料理です。

季節の食材をたっぷり入れた旬の味噌鍋が理想的な味噌鍋ですよね。

しかし、冷蔵庫にある余り食材を入れただけの鍋もおいしいものです。

最後は、残り物食材を使ったおいしい味噌鍋の作り方のコツをお伝えします。

・味噌の鍋つゆをしっかり作る

基本の味噌鍋つゆを作って、どんな具材にも合うようにします。

それでも、味がぼんやりする場合は、味付けをアレンジしましょう。

あっさりとした具材が多ければ、ラー油やごまだれ、キムチを入れて味を締めます。

これで、白菜を一玉買いしても味噌鍋であっという間になくなってしまいますよ。

・白味噌と豆乳の組み合わせ

鶏ひき肉が安かったけど使い道がないというときや、お正月で余った餅を食べきりたいときにこの作り方はいかがですか?

優しい味の具材には、白味噌と豆乳がよく合います。

昆布出汁を入れると相性がよいです。

ありきたりの鍋が、白味噌と豆乳の作り方で上品な鍋にグレードアップしますよ。

余った食材、使い道があまりない調味料を味噌鍋に入れておいしく食べつくしましょう。

基本の作り方は味噌の量をたっぷりと入れる

鶏だし鍋やゆず塩鍋など、最近はいろいろな種類がありますね。

鍋つゆも市販の商品が充実しています。

しかし、味噌鍋は味噌汁を作る材料があれば少しのアレンジでおいしく作れます。

冬の寒い日になぜか食べたいのは、コクがたっぷりの味噌鍋だったりします。

気が向いたらすぐに作れるおいしい味噌鍋の作り方、ぜひ参考にしてください。